トレーニング界隈でガチなマッチョの人達が
「女性は筋トレをしたら太くなるとかいうけどそう簡単に太くならないよ」
と良く嘆いています。
しかしこの認識は実は正しくありません。
何故女性がこういうことを言うのか、単なる想像で言っているだけかも知れませんが、私のパーソナルトレーニングを受けて来られた女性の方々の話を聞いているとやっぱり「筋トレをしたら太くなった」という事実を持っているようなのです。
さて、日本語の問題にはなりますが、もう一度良く文章を読んでみましょう。
筋トレをしたら太くなった・・・
「何」が太くなった、という「何」の部分に一切触れられていないということです。
マッチョ界隈の人達はおそらく「筋肉が太くなる」と思っているのだと思います。
だから「筋肉はそう簡単に太くならない」と言うのです。
でもおそらくですが、世の中「筋トレしたら太くなる」と嘆いている女性たちは「筋肉が太くなる」なんて考えていないのです。
筋トレをした後、実際に足がパンパンになって太くなったから「筋トレしたら太くなる」と言ってるのです。
そして屁理屈に聞こえるかもしれませんが、脚がパンパンになっている時、筋肉ももちろん太くなっています。
そもそも筋肉が太くなる時ってどういう時なのかを考えると、マッチョ界隈の人達は「筋芽細胞が増えて筋細胞が太くなる」ことのみが「筋肉が太くなる」と言う認識しかありません。
しかし、筋肉が水分を含んでも筋肉は太くなります。
筋トレをすると、代謝の為に筋肉に水分がいつもよりも多く含まれるようになります。
難しい話をしますと、人間の体内においての代謝のための化学反応のほとんどに水が使われます。
例えば筋肉を使うことで筋細胞が力を出す為にエネルギーを生み出そうとするときに体内で化学反応が起こります。
その化学反応に水分を使うため、筋肉に水分が含まれて筋肉が太くなります。
更に、負荷が強ければ筋細胞は所々破損をし、それを修復するためにも化学反応が起こるため、そこに水分を使うために筋肉に水が集まります。
さて、ここまで話したら筋肉が太くなることが本当であり、それがどういう事かも見えてくるのではと思います。
つまり、筋肉に水分が含まれるために筋肉が太くなるから実際に、例えば足も太くなるのです。
でもこれらの体内の反応に関して、筋細胞の修復が終わったりエネルギー代謝の副産物までも体外に排出できれば水分も抜け、元通りの太さになります。
あれ?細くならないのか?と思いますが、一般的な筋トレであれば元通りが関の山だと思います。
だから筋トレをしたところで足は細くはならないのです。
じゃあなんで筋トレでボディメイクとか言うのかと言うと、筋トレ以外の事もやって体重減らしているし体を細くしているからです。
それがかなり大変な事なので、筋トレをやってもなかなか痩せない、という感覚は決して間違いではないのです。
では筋トレでどうして筋肉が太くなるのかと言うと、やっぱり水分が重要になってきます。
恐らくですが、筋肉の一部を取り出して、水分を抜いた重さのみを比較する場合、恐らくですが筋トレをしていない人と比べて思っているよりは差はないのではないかと思います(それでもあるとは思いますが)
後はですね、筋肉は脂肪も含むことができるので、それでも筋肉を太くすることはできます。
でも実は筋肉に脂肪が含まれるいわゆる霜降り状態は、健康面から考えると非常に宜しくない状態です。
脂肪筋と言われたり(脂肪肝の筋肉版)、筋肉に含まれる脂肪は筋力には一切作用しないらしい(現時点での話)ので、この脂肪が多いと隠れ肥満と言われたり、太さよりも筋肉がないことからサルコペニアの原因になったりと実は深刻です。
この健康的に良くない「脂肪筋」にならないようにするのに「筋トレ」はそこそこ有効だと言われています。
というかそうならないように筋トレする、予防の方が効果が大きいかも知れません。
と言うことで、筋トレだけじゃ痩せないよというのは今のところ間違いではないと思います。
ちなみに当ジムでは筋トレ+有酸素の組み合わせのHIITのようなトレーニングで体を絞って一見細く見えるようなボディメイクメニューも提供できます。
一番手っ取り早いのはフィジカルトレーニングですね。
心肺機能も鍛えるので有酸素要素もあります。
フィジカルトレーニングは当ジムでも結構人気でして、全身を満遍なく動かすことができるトレーニングも多いことから、結構カロリー消費をする内容となっております。
良ければご利用ください。