いよいよ9月20日土曜日が来たよ。

この日は過去一遠方の子どもの送り迎え。

こんな場所気が重いわー。

あれ?

でもGoogleマップだけ見ると思ったより短時間。

・・・ほんとかなー?




場所は岐阜県郡上市白鳥町石徹白。(いとしろ)

ここに住まわれている川漁師さんになるのかな、

息子がその方を取材に行くのに、

公共交通機関で行くとほぼ一日がかりなので

いずみが車で送り迎えすることに。




一抹の不安がよぎりながらも、

案外近いのかもしれないとGoogleマップを信じ

初めての地にいざ出発!



いずみは完全に田舎派で

母の実家が同じ方面なので

そんな感じのイメージでいたんだけど。





想像を絶する田舎だった!!





う、運転しんど!

その日は雨で霧も出ている中、

スキー場があるような山を越えていく。

目的地は山を越えて少し下った所にある集落。

ほとんど平地が無いくらいの広さしかない。






それはそれは美しい土地だった。






標高が高く気持ちのいい風が吹いていて

その風に人工的なにおいが一切入ってない。

土地のエネルギーも良いと息子が言っていた。

そうだろうね。





旅行やスキーなどのレジャーで

もしかしたらこのレベルの田舎を通過したことはあるかもしれない。

けれど今回の送り迎え訪問で数時間滞在してみると

自然環境、生活環境、

そして家族や近所の人間関係などの全てが

下界と違っていることに

カルチャーショックを受けた。




そしてそのショックは自分の固定観念をぶち壊す。




いずみは正直、行ったこともないような田舎だから

きっとまたその美しさに感動するだろうと思っていた。

けれど自然というのは

見るだけと生活するのでは全く違って、

そこで生活するにはいずみが良しとするような

最近の価値観や人との関係性では

到底やっていけないようなものだった。



そして全員、

あらゆる意味で自立しなければならない。

苦手なことを

代行してくれるサービスなどないから。

家事代行サービスレベルじゃないよ、

どんなに疲れていてもUberどころか

お惣菜すら売ってないんだよ!




いずみは愕然としたよ。

ここで生活する能力はいずみには全くないって。

どんなに体調が悪くても、

食材を買うのにあの山を越えて行かなくてはいけない。しかもあんなハードな道を。

それどころか、体調が悪くて病院に行くのに、

あのハードな山道を運転して病院に行くとか

デスレベル!



お会いした方々を尊敬したよね。

ここに住まわれている限り、

一定以上の甲斐性(役割)があり、

厳しい自然を受け入れて(愛して)、

環境全てに順応しているということ。







それに引き換えいずみときたら、

たった一回の訪問でヒーヒー言ってさ、

挙げ句の果てには息子に

「ちょっと、お母さん偉いと思う!

 理不尽で態度の悪い息子を

 こんな所まで送ってさ!

 これって子育てのオプションなんだからね!

 自分で決めてきたことなんだから

 自分で行ったっていいことなんだからね!」

なんて恩着せがましく言ってる始末。

母親デスレベル。



ついでにGoogleマップの到着時間が

全然当てにならなかったことにも拗ねている。

もしかして山道も直線距離で計算してるってこと?

そんなに近くなかったわ。もう。





でも。

まーやっぱり楽しかったな!

雨とはいえずーっと美しい山と川の景色だし

サービスエリアで買い食いしたり

道の駅でその土地の美味しいもの買ったり

久しぶりの息子とのロングドライブだった。





体は限界レベルで疲れたけど

先週ずっと険悪だった息子と

帰路に着く時には元通りになっていた。




何より息子がこの挑戦をしなかったら、

息子がいなかったら、

こんな形でこの地を訪れることはなかった。

二人で、お互いやった事ない、

しかも自分にとってちょっとハードな挑戦をする。





この熱が冷めた頃、

小さな自信となって固まっているといいなと思うよ












もうススキが穂になっていて気温の違いを感じる。

天気のせいもあって渋い印象がするね。




これ、蕎麦の実かなー?

そろそろ新蕎麦の季節だもんね。


蕎麦が食べたかったけれど

道の駅は早くに閉まってしまうし、

あちこち探す元気が残ってなくて断念。

次の楽しみにしようかな。