無くし物・忘れ物の天才で
課題・提出物未提出のプロとして
高校で活躍している息子。
その活躍を喜べない母親のいずみ。
決して嫉妬ではない。
ではない!
でも家の中も持ち物の管理はしにくいな。
こういう子には尚更整理整頓が必要なのに。
そう思って断捨離を始めていた。
うつ病の診断を受けて半年以上。
断捨離はどうしても出来ず、息子が
中学を卒業しても片付けが完全に終わってなかった
冬服も全てサイズアウトしてるし
いよいよまずいと思い少しずつ再開。
気分転換にスマホを見ていると、
不登校児のための居場所を新設するにあたり、
文具や折り紙などの不用品があれば
寄付をしてほしいとスレッズで流れてきた。
はい、寄付するですよ。
ちょうど大量の折り紙を整理するところだった。
折り紙男子の息子はピークの時は月に百枚二百枚
余裕で消費していたため、コストコや百均で
切らさないようにストックしていた。
今でも折るのは好きだけど、最近は忙しいし
家にいたらゲームに走るし一旦手放そう。
知らない人にDMして会うということに
慣れていないながらも活動に共感して
今週火曜日、オープン初日に訪ねていった。
色鉛筆やカラーペンなどもアルコールで拭いて
訪れる子たちが楽しめるといいなと思った。
DM差し上げたいずみと申します。
・・・・すぐ帰ろうと思ったらベースにのまれる。
「え!?お子さんADHD?
座って座って!お話聞いていってください。
ちょうどいい人がいるの!」
そのちょうどいい人というのは、
息子さん二人が発達障害で
それがきっかけで発達支援の資格と教員免許を取り
教員になったけど、
今年息子さん二人が就職するにあたり
また母親業に戻るため退職されたという方だった。
個人で相談や支援の活動を始めたところだそう。
小さいお子さんじゃなくて、男子の、
息子より少し上の年齢の子のお母さんという
正に会いたいと思っていた人だった。
息子のADHDについて詳しく話したのは
それが初めてだった。
予約が取れずあくまでも母親診断だけれど
グレーゾーン確実だと思うとか、
最近起こった数々のやらかしなど話すも
全て笑顔で聞ける度量とスキルをお持ちの彼女。
彼女の経験談もたっぷり聞けた。
自分で産んだから自分でやるしかないし。
っていずみが言うと続けてこう言われた。
「そうだよねー!
それにかわいいし大事だし。
ねー?そうじゃない?」
そうです。そうでした。
・・・・それ、時々忘れるです、はい。
物資の寄付をしてすぐ帰るつもりが最後までいた。
神様ありがとう。
必要な人に会わせてくれて。
必要な情報に辿り着けるようはからってくれて。
別に状況は変わってないけど
息子が帰ってきても腹が立たないし、
こういう風に対応したいなと考えた通りに
接することができたよ。
すぐに戻ったり出来なくなることもよくあるけど
まあいいや。
仕方ないって思って、
自分にイライラしなくなったよ。
だってかわいいし、大事だし。
息子も、自分も。
石徹白に行った時、栗を買ってきたの。
まだ下界では、栗は木の上で緑色だったのに
茶色くツヤツヤで、すんごく大きな栗だった。
それを使って人生初の栗きんとん作り!
あまりのおいしさに自分は天才かと錯覚しちゃった
正直、有名和菓子店のにひけを取らない。
そして多分、誰が作ってもそうなる!簡単!
面倒だからやらないだけで。
たださ、色がくすんで茶色くなるの。
色止めに何か使っているのかな?っていう疑問が。

