落札価格変動の要因、42ケースの履歴から探る

落札価格変動調査 in A.W.主催第32回オークション

落札価格変動調査 in A.W.主催第32回オークション、海外取引 で検討したところ

4年以上の長期保有海外落札→国内出品は海外コインで採算を取るため有利な条件。

特に、現時点において4年以上の長期保有で海外落札となれば

円高となる前に海外で落札という好条件も重なります。

 

では、同一コインで海外→国内&長期保有 vs. 国内→国内&短期保有、その勝負の結果は?

 

オランダ ユトレヒト 2 1/2GULDEN銀貨 1805年 KM-10.4 DAV-225 MS63

①2011年4月16日747ドル、円建手数料抜7万4700円相当

https://coins.ha.com/itm/netherlands/netherlands-utrecht-batavian-republic

②2021年12月12日17万円

17万円÷7万4700円≒2.28倍

輸入税0.06%を考慮しても利益が出ているでしょう。

参照: 海外→国内での採算ライン

1ドル111円として収支を計算してみると

17万円x(1-0.1x1.1)-747x1.06x111

+6万3408円

国内→国内&短期保有

②2021年12月12日17万円

③2023年11月19日11万5000円、落札手数料10%での12万698円相当

https://shop.ginzacoins.co.jp/auction/image/$/a/690/lot/982/num/1/

12万698円÷17万円≒0.71倍

なんと!3割ほど下落、収支を計算してみると

11万5000円x(1-0.05x1.1)-17万円x(1+0.1x1.1)

-8万25円

 

やはり、海外→国内&長期保有の圧勝でした。