A.W.主催第32回オークションで興味を持ち履歴が判明したものの落札価格変動調査です。

落札価格変動の要因、42ケースの履歴から探るでは

複数のオークションにおいて42ケース(同一コインあり)で履歴が判明しましたが

今回は一つのオークションにおいて42ロットで履歴が判明しました。

 

なお、海外で落札されたものについては外貨建手数料落札価格から以下のレートにより

落札手数料10%・消費税10%での相当する円建手数料落札価格を計算しました。

1ドル111円、1ユーロ130円、1スイスフラン125円、1ポンド150円

これは過去5年間の為替レートを考慮して決めましたが

レートを固定することにより円高・円安の影響を排除しました。

 
また、採算ラインはA.W.主催オークションでスラブ入の出品手数料が5%であり
落札手数料10%→出品手数料5%に該当するとして1.18倍(+18%)。
但し、海外落札→国内出品では諸経費として輸入税6%のみ考慮しても
1.06x1.18≒1.25倍(+25%)となり
2021年10月以降に落札したものでは円安の影響で更に採算ラインが高くなります。
 
それでは結果です。
下落したもの(倍率1.00未満)は42ロット中たったの5ロットでしたが
全て2021年以降に落札したものの出品でした。
いかに短期保有での出品が不利であるかを示しています。
 
今回、2021年以降に落札したものの出品が29ロットありましたが
これは調査対象42ロットの69.0%に相当します。
短期保有での出品が不利であることが周知となれば、その数は減るでしょうか?
但し、2021年以降に落札したものの出品29ロットの内訳を見てみると
下落(1.00未満)5ロット
変動なし(1.00)2ロット
高騰(1.00超)22ロット
特に、確実に利益を得たであろう2倍以上の高騰が5ロットありました。
これは2021年以降に落札したものの出品の17.2%に相当します。
つまり、短期保有で出品したとしても損をするとは限らないのです。
とすれば、短期保有での出品は減らない?
 
一方、2021年より前に落札したものの出品は13ロット、全体の31.0%。
この13ロットのうち、下落は一つもなかった一方で
確実に利益を得たであろう2倍以上の高騰が6ロットありました。
これは2021年より前に落札したものの出品の46.2%に相当するため
2021年以降に落札したものの出品と比べ2倍超も有利だったと言えるでしょう!
 

次回は金貨&銀貨で更に検討します。