地金価値程度の金貨:オークション vs. 換金ショップで検討したところ

出品手数料10%・消費税10%のオークションでは

落札価格が地金価値より1.146倍〜1.177倍以上

つまり、地金価値より+14.6%~17.7%以上にならないと

換金ショップの方が有利、換言すると、オークションの方が不利でした。

地金価値程度の銀貨:オークション vs. 換金ショップで検討したところ

銀地金売値100円/gでは銀含有量が50g以上でなければ換金ショップの方が有利、あるいは

銀含有量20gでは銀地金売値が250円/g以上でなければ換金ショップの方が有利でした。

 

最近は躍進しているプラチナ貨ですが

参照: プラチナ貨高騰!銀座コインオークション2023を終えて:追記あり

地金価値程度のプラチナ貨の場合、オークション出品と換金ショップ買取、どちらが有利?

プラチナ貨のほとんどが販売用に発行されたモダンコインで純度0.999以上のため

純プラチナと考えて検討してみました。

 

2023年10月31日プラチナ1g

地金商:https://gold.tanaka.co.jp/commodity/では売値5018円買値は4854円

*買値/売値≒0.967 *金地金では買値1万466円/売値1万575円≒0.990

換金ショップ:https://kinkaimasu.jp/gold/k18/では買取価格4562円

地金商の売値の90.9%地金商での買値の94.0%

 

オークションにおいて地金価値で落札されたとすると

プラチナ1gあたりの手数料落札価格=地金商での売値5018円

→手数料落札価格=5018÷1.11≒4521円

出品手数料10%・消費税10%とすると

収益=4521x(1-0.1x1.1)≒4024円

地金商での売値の80.2%地金商での買値の82.9%

出品手数料5%・消費税10%とすると

収益=4521x(1-0.05x1.1)≒4272円

地金商での売値の85.1%地金商での買値の88.0%

 

やはり、換金ショップの方が有利ですが

出品手数料10%・消費税10%で比較すると4562÷4024≒1.134倍

したがって、落札価格が地金価値より+13.4%以上ならオークションが有利となるので

金貨ほどオークションが換金ショップより不利になっていません。

 

但し、これはプラチナ貨がオークションで金貨より有利というのではなく

換金ショップで金貨より不利であるためオークションとの差が小さい結果

金貨ほどオークションが不利ではないにすぎません。

すわなち、プラチナ貨の買取価格は地金商の売値の90.9%であるのに対して

金貨の買取価格は地金商の売値の91.9~94.4%(K24なら92.6%)

地金商の売値に対する%で比較すると

プラチナ貨:オークション、80.2%<換金ショップ、90.9%

   金貨:オークション、80.2%<換金ショップ、91.9~94.4%

となっているのです。

買値/売値が2021年6月の0.985ではなく2023年10月の0.990なら

金貨の買取価格は地金商の売値の92.4~94.9%(K24なら93.1%)

と更に有利になっています。