地金価値で金貨を落札したらで検討したところ

オークションに出品するより換金ショップに売却した方が損失が少ないという結果でした。

この結果は、あくまで

同額で落札された場合(入手時総額に対して約20%の赤字

金地金価格が変わらない状況で買い取られた場合(金含有率により1.5〜21.2%の赤字

の比較でした。

今回は純粋にオークションと換金ショップを比較してみます。

 

落札手数料10%・消費税10%のオークションにおいて地金価値で落札されたとすると

金1gあたりの手数料落札価格=地金商での売値

→手数料落札価格=地金商での売値/1.11

出品手数料10%・消費税10%とすると

収益=地金商での売値/1.11x(1-0.1x1.1)≒地金商での売値x0.802

買値/売値0.985とすれば売値買値/0.985であるため

収益=地金商での買値/0.985x0.802≒地金商での買値x0.814

つまり、地金商での売値の80.2%地金商での買値の81.4%になります。

出品手数料5%・消費税10%とすると

収益=地金商での売値/1.11x(1-0.05x1.1)≒地金商での売値x0.851

収益=地金商での買値/0.985x0.851≒地金商での買値x0.864

つまり、地金商での売値の85.1%地金商での買値の86.4%になります。

 

換金ショップでの金1gあたりの買取価格は金含有率により異なり

以前調べた際(金の純度と買取価格:修正あり)は地金商での買値に対して

0.9999(K24):94.0%

0.917(K22):95.8%

0.9(K21.6):93.3%

ちなみに、買値売値0.985で計算した地金商での売値に対しては

0.9999(K24):92.6%

0.917(K22):94.4%

0.9(K21.6):91.9%・・・いずれも換金ショップの方が得であり

出品手数料10%・消費税10%のオークションと比較して1.146〜1.177倍です。

例えば、落札価格が地金価値の1.2倍となればオークションの方が有利となりますが

そのような金貨は、もはや、地金価値程度の金貨とは言えないでしょう。

 

地金商での売値が8000円/gの時に買値売値0.985として

金貨10gで具体的に計算してみると

買取価格オークションでの収益差額8439円〜1万405円になります。

なお、オークションでの収益は金含有率により異なりますが

地金価値で落札されるため金1gあたりにすると6414円と一定です。

 

PS

地金商での買値/売値は

2018年6月:4892/4977≒0.983

2021年6月:7150/7260≒0.985

2022年6月:8644/8753≒0.988

金地金が高騰するほど大きくなっていますが、今回は0.985を採用しています。