地金価値程度の金貨について
地金価値で金貨を落札したらで検討したところ
オークションに出品するより換金ショップに売却した方が損失が少ない
地金価値程度の金貨:オークション vs. 換金ショップで検討したところ
オークションでは金地金売値の8割程度の収益
換金ショップでは金地金売値の9割強の収益という結果になりました。
それでは、地金価値程度の銀貨についてはどうでしょうか?
落札手数料10%・消費税10%のオークションにおいて地金価値で落札されたとすると
銀1gあたりの手数料込落札価格=地金商での売値
→手数料抜落札価格=地金商での売値/1.11
出品手数料10%・消費税10%とすると
収益=地金商での売値/1.11x(1-0.1x1.1)≒地金商での売値x0.802
→地金商での売値の80.2%
出品手数料5%・消費税10%とすると
収益=地金商での売値/1.11x(1-0.05x1.1)≒地金商での売値x0.851
→地金商での売値の85.1%
但し、A.W.主催オークションなどでは最低出品手数料が1000円(税込1100円)であるため
手数料抜落札価格が1万円未満の場合、出品手数料は10%超になります。
そこで、下記のような計算が改めて必要になります。
銀地金売値100円/gの場合
銀含有量が20g
手数料込落札価格=20x100=2000円
手数料抜落札価格=2000円/1.11=1802円
収益=1802円ー1100円=702円→銀1gあたり35.1円→銀地金売値の35.1%
銀含有量が50g
手数料込落札価格=50x100=5000円
手数料抜落札価格=5000円/1.11=4505円
収益=4505円ー1100円=3405円→銀1gあたり68.1円→銀地金売値の68.1%
銀含有量が100g
手数料込落札価格=100x100=1万円
手数料抜落札価格=1万円/1.11=9009円
収益=9009円ー1100円=7909円→銀1gあたり79.1円→銀地金売値の79.1%
一方、換金ショップでの買取価格は換金ショップに異なり
場合によっては精錬手数料を徴収されることもありますが
超大型銀貨はいくらで買取?で調べた際には、せいぜい、銀地金買値の72%でした。
銀地金買値=銀地金売値x0.95程度であるため
銀1gあたりの買取価格は銀地金売値x0.95x0.72=銀地金売値x0.684
→銀地金売値の68.4%
オークションに出品した場合と換金ショップに売却した場合を比較すると
銀含有量が20gなら換金ショップの方がかなり得
銀含有量が50gになればオークションでも換金ショップでもほぼ同じ
銀含有量が100gもあればオークションの方が得
つまり、銀含有量が50gを超える超大型銀貨でなければ換金ショップの方が有利です。
次に、銀含有量が20gでもオークションの方が有利となる銀地金売値を調べたところ
250円/g以下では換金ショップの方が有利です。
そうは言っても、換金ショップでの買取価格は銀地金売値の7割弱にすぎません。
金貨の場合、買取価格は金地金売値の9割強でしたので
資産保全の観点からは銀貨の方が金貨より圧倒的に不利と言えます。
金・プラチナ・銀地金、買うならどれが損?で検討したところ
銀地金の方が金地金より圧倒的に不利でしたので
コインであれ地金であれ資産保全の観点からは銀よりも金となるでしょう。