Bramsen942, 43g (silver), 48.5mm, mintage ?, MS62
今回紹介するナポレオン1世&マリア・ルイーザ結婚記念メダルは
1810 Marriage Medal of Napoleon I & Maria Luisaとは異なるバージョンで
マリア・ルイーザの祖国オーストリアで発行されたものとされています。
前回紹介したものではマリア・ルイーザの横顔が半分くらい隠れていましたが
今回紹介するものでは全体像を見ることができます。
なお、今回のメダルは48.5mmもあり巨大スラブに収容されています。
表のデザイン
向き合っているナポレオン1世とマリア・ルイーザ。
結婚当初は仲が良かったそうですが
コインで紹介するナポレオン・ボナパルトの妻でも触れたように
ナポレオンが落ち目になるにしたがい夫婦仲も険悪になったそうです。
結婚式では”病める時も健やかなる時も”と誓うのですが
結果的に、この誓いを全うしたのは最初の妻であったジョセフィーヌでした。
裏のデザイン
マリア・ルイーザの出身であるオーストリア帝国の首都ウィーンを象徴する女性で
Vindobona:ウィンドボナと称されますが
これは古代ローマ時代のウィーンの名前に由来するそうです。
キューピッドが支える盾にラテン語でVOTA PVBBLICAと書いていますが
これはpublic vows:公での誓いという意味であり
皇帝と皇后の結婚で使用される表現だそうです。
なお、マリア・ルイーザの金貨・銀貨は
金貨・銀貨で見るMaria Luisa、ナポレオン1世の2番目の妻と
ナポレオン1世の2番目の妻の銀貨、再びで紹介しています。