大型モダン金貨の中でも
人気が高いヤング・エリザベス5ポンド金貨、期待の新人パプアニューギニア500キナ金貨。
前者は1980〜1984年に発行され、後者は2020年単年発行とされています。
発行総数は前者25,900枚、後者400枚で
PF70UC(PR70DCも含む)は前者312枚、後者148枚。
但し、後者は全てPR70DCとして販売するらしいので、いずれ400枚になるのでしょう。
事実、登録数は5月11日91枚から既に57枚も増加しています。
となると、PF70UCの稀少性はいずれ前者の方が高くなる・・・?
さて、これまで大型モダン金貨の価格動向を調べるため
ヤング・エリザベス5ポンド金貨で最も登録数が多いPF69UCを対象としました。
ヤング・エリザベス5ポンド金貨プルーフ価格動向、ヤフオク!編
しかし、パプアニューギニア500キナ金貨の今後の価格動向を占う上では
PF70UCの価格動向も調べておいた方が良いでしょう。
オークション・ワールド主催オークションで特年1982年を除いて
PF70UCの落札価格(手数料抜)を調べてみましたのでPF69UCと比較してみましょう。
PF70UC:総数12枚、2021年の記録なし
PF69UC:総数17枚
PF70UCもPF69UCと同じような価格動向を示しています。
特に注目すべきはPF70UCもPF69UCと同じように下落することでしょう。
トップ・グレードは落札価格こそ飛び抜けて高いものの:コインのグレードと価格
だからといって、時勢には逆らえないようです。
下落率・下落幅を比較してみると
PF70UCで36.5%・26万円程度、PF69UCで35.8%・13万円程度
下落率は同じくらいでもPF70UCの方が元の落札価格が高いため下落幅が大きくなっています。
一つの大型モダン金貨の価格動向が全ての大型モダン金貨を代表しているわけではないですが
参考にはなるでしょう。
仮に、PF69UCで下落していてもPF70UCで下落していなければ
PF70UCは大型モダン金貨の下落を防げる=資産保全に有用と言えましたが、今回の結果は
PF70UCは大型モダン金貨の下落を防げない
元の落札価格が高いため下落率は同じでも下落幅が大きくなる
=資産保全に有用とは言えないとなってしまいました。