ナポレオン1世40フラン金貨で紹介した金貨↓

1811A, 40 Francs, 12.9g (Au 0.9), 26mm, KM696, NRI 30, MS62

裏面をよく見ると→

A:パリ造幣局のマークがRooster/Cock:雄鶏に重なっています!

https://en.numista.com/8248によるとCock and mint mark re-engraved identically 

Frequency:所有率は3%にすぎません。

NGC population reportによるとA OVER ROOSTER

総登録数はパリ造幣局で最少の1813Aとほぼ同じ。

トップグレードはAU58ですが自分のMS62こそ真のトップグレードになります。

 

今回の金貨を収納するスラブにはA OVER ROOSTERの表記がないため

NGCで見逃しが他にもあるかもしれません・・・そこでHeritage Auctionsで調べたところ

1811AでNGCがMS62と鑑定した11枚のうちAがRoosterに重なったものは今回の金貨だけ。

決して見逃しが多いわけではないようです。

 

いつかは再鑑定:Victoria金貨のOverdate 1853/5 & Doubled Aもそうでしたが

NGCのみならずオークション主催者さえ稀少な特徴を見逃していました。

ということは、自分の鑑定眼が鋭い!・・・また一つ、妻に自慢することが増えました。

昨日2月8日は第126回入札誌「銀座」の締切でしたが

今回も是非欲しいメダルのみならず是非欲しい海外コインすらありませんでした。

入札誌「銀座」で是非欲しいメダル0枚は2024年4月第117回から継続中です!

割安なら欲しい海外コインが1枚だけありましたが

例によって、割安額での入札では落札できませんでした。

 

さて、今回の注目は次のとおりA.W.主催第43回オークション初日を終えてでも指摘した

グレードが高いにも関わらず見映えが良くないコイン、今回は銀貨でなく金貨です。

 

フランス ルイ16世 2LOUIS D'OR金貨 1786年I KM-592.7 NGC(MS63)

表にも裏にも細い線が多数認められます。

 

フランス ナポレオン1世 40FRANCS金貨 1813年A KM-696.1 PCGS(MS62)

表では頭髪と月桂冠に細い線が、裏では0の上にやや太く短い線(矢印)が認められます。

AU58↓の方が摩耗は少しあるものの見映えは良いかもしれません。

https://coins.ha.com/

 

今回のような線があっても

Details Cleaned(以前ならHairlines)と鑑定されたり

Details Scratchesと鑑定されたりしないのは
発行前の製造過程でできたものとされたためでしょう。
鑑定は発行時の状態が基準となっているため出来が悪くてもグレードは高くなるのですが
発行前であれデザインが損なわれていたら鑑賞に向かないので自分の収集対象にはなりません。

しかし、見映えよりグレードを重視する方が日本には多いためでしょう

前者は62万円、後者は76万円と高値がつきました。

なお、今回の落札手数料は15%、10%に換算すると

前者は65万721円、後者は79万7658円に相当します。

資産保全にとって重要なことは次の2点でしょう。

 

①購入価格に占める含み損の%が小さい

売買時に手数料(バーチャージ)がかかることがあり買値が売値より低いため

入手時には購入価格(売値+手数料)> 換金価格(買値ー手数料)であり

その差額が含み損となります。

含み損% =(購入価格ー換金価格)/ 購入価格 x100

手数料が安いほど、そして、買値/売値が高いほど小さくなります。

記事作成時、手数料が最も安いところは日本マテリアルwww.material.co.jpですが

金:100g以上0円、プラチナ:100g以上換金時のみ0円、銀:1kgでも有料

金の手数料が最も安くなっています。

買値/売値は地金商により大差がないものの年により変化があります。

 

自分が地金を購入した2018年時点では銀が最も低かったのですが

2024年にはプラチナに迫り、2026年にプラチナを超えています。

*2026年01月27日銀1g600円突破!

*2026年02月02日金&プラチナ地金、1営業日で1g2000円を超える下落!

こうした変化がある中、金の買値/売値が一貫して最も高くなっています。

したがって、金の含み損%が最も小さいことは以前から変わりなく

参照:金・プラチナ・銀地金、買うならどれが損?:2025年

2026年2月6日における日本マテリアルの場合、下記の通り。

ここで買値/売値は金:0.991>銀:0.975>プラチナ:0.974ですが

手数料により含み損%は金:0.93%<プラチナ:2.83%<銀:4.68%となります。

 

②下落することが少なく下落しても%が小さい

資産保全にとって重要なことは損失を避けること。

長年に渡り平均値がほぼ一貫して上昇している地金は金だけです。

金・銀・プラチナ地金価格の各年における最大値・平均値・最小値

参照:地金価格推移2025

2026年2月2日に金・銀・プラチナ全てが急落した時

下落%が最も低いのは金でしたし

参照:金&プラチナ地金、1営業日で1g2000円を超える下落!

この急落に続いて銀・プラチナが2026年の初値を割った2月6日でさえ

金は初値以上を維持しました。

参照:金地金以外は2026年初値を割り込む

銀やプラチナと比べて金は下落することが少なく下落しても%が小さいと言えます。

 

やはり、資産保全のキングは金地金なのです。

今年も昨年2025年までの地金価格推移をレポートします。

徳力本店が2月2日に更新した資料に基づきグラフや表を作成しました。

参考:https://www.tokuriki-kanda.co.jp/goldetc/market/past.php

 

金地金売値(円/g)の各年における最大値・平均値・最小値

銀地金売値(円/g)の各年における最大値・平均値・最小値

プラチナ地金売値(円/g)の各年における最大値・平均値・最小値

 

2025年で特筆すべきは金・銀・プラチナいずれも国内最高値を更新したこと

金は2022~2024年に続き4年連続

プラチナは2008年から17年ぶり

参照:プラチナ地金価格1g8000円突破&最高値更新!

銀に至っては1980年から45年ぶりの最高値更新です。

参照:銀地金価格の最高値、海外と国内45年ぶりに国内銀地金価格が最高値を更新

特に12月、あまりにも最高値更新が続くため

参照:金1g2万5000円突破!プラチナ1g1万3000円突破!銀1g400円突破!

最高値更新のみならず切りの良い価格を突破した時にレポート作成としました。

 

平均値を2025年、2024年、2018年購入価格で比較し上昇率を計算すると

金が最も大きいのですが

最大値を2025年、2024年、2018年購入価格で比較し上昇率を計算すると

銀が最も大きく

2025年と2024年の比較ではプラチナさえ金を超えています。

これは12月の急騰が金よりも銀・プラチナの方が顕著だったためですが

1月を基準とした各月平均値の上昇率を見ると12月の急騰がよく分かります。

 プラチナ

一方、銀・プラチナの価格は5月まで停滞していたため

平均値を押し下げ最大値~平均値の幅がかなり大きくなりました。

 

金・銀・プラチナの総量は最新の情報によると:人類が採掘したゴールドの総量

28万トン:227万トン:8万トン≒3.5:28:1

銀が圧倒的に多いため、もはや、銀は貴金属ではないという意見もあります。

銀は硫黄などと反応しやすく色調変化により輝きを失うため個人的な好みにも合いません。

参照:銀地金のトーン 2018→2022→2024

ゆえに、購入した銀地金を売却したいという衝動に駆られていましたが

2025年にこんなにも高騰するとは・・・売却せずに本当に良かったと思っています。

逆に、プラチナは圧倒的に少ないにもかかわらず評価が低い状況が続いています。

歴史的にプラチナは金や銀と異なり一般的な流通貨幣の素材にならなかったこともあり

未だ資産として認知が低いと言え今後に期待です。

 

最後に、地金を購入した2018年から2025年にかけて物価の上昇率を

2019年から2025年の消費者物価指数を掛け算することで推測すると

1.00x1.00x1.00x1.02x1.06x1.08x1.12≒1.31倍

2018年から2025年にかけて地金価格の上昇率は上記のごとく

3.70倍・銀3.04倍・プラチナ2.08倍、いずれも物価の上昇率を超えています。

2018年から資産保全を始めて本当に良かったと先見の明を妻に自慢するようになりました。

 

次回は、いよいよ、かねてから予告していた「資産保全に最も有用な地金は何か?」です。

1月末から2月初にかけての歴史的地金急落以降

参照:金地金価格、8時間で1g1261円も低下!

参照:金&プラチナ地金、1営業日で1g2000円を超える下落!:追記あり

一時的に回復したものの金地金以外は今年1月5日の初値を割り込むことになりました。

初値と比べて落ち込みが最もひどい地金はプラチナ

Max:今年最高値(田中貴金属9時30分公開)と比べて落ち込みが最もひどい地金は銀

いずれにせよ金は価値の保全に関して銀・プラチナを凌ぐ特性を発揮しています。

 

今回の歴史的急落の背景に関しては金価格、歴史的大変動の真相などから

量的引き締めを重視するケビン・‌ウォーシュ氏が次期米連邦準備理事会議長に指名され

今後はドルの流通量が減少しドルの価値が高くなる=金地金の価格が低くなると予想され

金地金が下落を始めたところに投機筋が利益を確定する売りを浴びせたためであり

銀・プラチナ地金は金地金に釣られて急落したことになるとしましたが

結果的に投機筋の影響は金より銀・プラチナの方が大きいということになりそうです。

思い起こせば、そもそも、銀・プラチナの高騰は供給不足もありましたが

参照:銀地金高騰の背景

あまりに高騰した金の代わりに銀・プラチナが買われているとも言われていました。

参照:銀(シルバー)は金(ゴールド)の代りになるか?

価格が押し上げられる要因も金、価格が押し下げられる要因も金

地金相場の主役は金なのか?!