昨日9月27日、ドル円相場は円安に進んだかと思えば一気に円高へ振れました。

報道によると:https://www.bloomberg.co.jp/news/

自民党総裁選1回目で金融緩和継続を訴える高市氏がトップ→円安へ

総裁選2回目で金融政策にタカ派的(金融引締転換)とされる石破氏が選出→円高へ

という背景があるそうです。

なるほど・・・と思う反面

中央銀行の独立性は今や昔の話なのか?とも思いました。

 

すなわち、政府の意向とは関係なく日銀の金融政策は決定されるはずであり

したがって、与党総裁=首相の選出と金融政策の行方は関係ないはず。

しかし、安倍元首相の頃から

日銀は政府の意向=首相の意向を反映する

と周囲は思うようになっているようです。

 

中央銀行の独立性が揺らいでいるのは日本だけではないでしょう。

米国ではトランプ元大統領がFRBに露骨に影響力を及ぼそうとしていましたし

中国では、そもそも、共産党が全ての機関に強い影響力を保持しています。

 
個人的には円高の方が望ましいので今回の展開は歓迎すべきことですが
政府の影響力を受ける日銀が真っ当な金融政策を決めることができるのかと不安は残ります。
 
なお、海外では金地金の高騰が収まりつつあるようなので

円高&海外金地金下落のままなら

来週明けには10営業日連続で高騰していた国内金地金価格も下落するでしょう。

A.W.主催第36回マンスリーeオークションで入札は0枚でしたが

実は、6枚のコインを出品していました。

2022年10月に入札誌「銀座」オークションへ出品して以来

ほぼ2年ぶりの出品となりました。

目的はコレクションの整理のため、したがって、高値になりそうなコインではなく

自分がいらないと思ったコイン、全て銀貨でした。

 

これまでは自分が出品したコインの価格推移を時々確認していましたが

今回のオークションでは締切直前まで無視することにしました。

出品したコインの価格は自分ではどうしようもないため確認したところで無意味と割り切り

何度も気にはなりましたが、そこは我慢して初心を貫徹しました。

結果的に、締切まで30分を切ったところから価格推移を見ることになりましたが

それなりに価格が上がっていたコインは締切直前でも更に上がるという面白い展開でした。

 

最終的な結果ですが、見事に明暗が分かれました。

収支が赤字となった3枚は全て非スラブ入 収支が黒字となった3枚は全てスラブ入

総合した収支は入手総額に対して18.1%の黒字ですが

入手総額が高くないため黒字額としては大したことありません。


今回の結果でも分かる通り、やはり、オークションではスラブ入の方が有利。

特に、A.W.主催オークションでスラブ入の出品手数料は5%ですので。

しかしながら、非スラブ入コイン全てをスラブ入にすべきか?となると

必ずしも、そうとは言えないと思います。

スラブ入とする鑑定には費用・手間・時間がかかるため

それに見合う収益増加が望めるかどうかが重要です。

鑑定に要する費用を1万円、手間・時間に見合う収益増加を1万円以上とすると

スラブ入による落札価格上昇が2万円を超えることを期待したいでしょう。

更に、注意点があります。

スラブ入コインの落札価格が2万円未満の場合

最低手数料+税金=1100円となるため出品手数料が5%を超えてしまいます。

スラブ入の出品手数料は5%という期限未定のキャンペーン

これが当てはまるのは落札価格2万円以上のスラブ入コインに限ります。

 

今回の非スラブ入銀貨3枚はどうか?

品質がそれほど高くはないためMS gradeとなるかどうか?

MS gradeとなったとしても

稀少性が高くはないため落札価格上昇が2万円を超えるかどうか?

落札価格そのものが2万円未満になる恐れさえあります。

これでは敢えてスラブ入にするメリットは乏しいでしょう。

どうしても欲しい古代銀貨があったのでHeirtage Auctionsに参戦。

同様な銀貨がXF, Choice VF, VFの順になっていたので

XFに入札して、ダメなら、Choice VFに入札

VFは見映えが気に入らないので入札せず

と考えていました。

XFへの事前入札がtopのままLive Bid開始。

Live Bidは初めのロットから見ていましたが

時々、ページ全体が1秒くらい更新されることが気になりました。

ようやく、一つ前のロットが終了したと思ったら

またしても、ページ全体が更新・・・更新が終わったら既にXFのLive Bidは終了!

結果は?

調べてみたら自分の入札額はブレイク、しかも、そのブレイクで他者落札決定。

急いで次のロットであるChoice VFに想定していた額までLive Bidしましたが

競り負けてしまいました。

 

真の恐怖は、それから、発覚しました。

 

Choice VFと思ってLive Bidしたロットは更に次のロットであるVFだったのです!

入札するつもりはなかったロットなので競り負けて非常にラッキー!

Choice VFに想定した額でVFを落札していたら・・・そう考えると、ゾっとします。

 

まだ、あります。

 

Choice VFの落札価格は自分が想定していた入札額より低かったのです!

自分が予定通りLive Bidしていたら落札できていたかもしれません・・・

自分の想定入札額未満でChoice VFを落札された方が非常に羨ましい!!

 

今後、Heritage AuctionsでLive Bidから参戦することは避けた方がよい?

小判は資産保全に適しているか?でレポートしたように

小判の裏面下部左に打たれる2つの極印の組み合わせが大吉の場合

縁起が良いので価値が高くなりますが

偶然の組み合わせでできた偶然大吉と献上用に意図的に組み合わせた献上大吉があり

偶然大吉で3倍献上大吉では更に2倍くらいの価値になるそうです。

偶然大吉と献上大吉の見分け方ですが、自分が調べたところ

献上大吉は献上用であるため見映えが整っていて美しいという主観的なものしかありません。

客観的な基準、例えば、特別な印の有無などがないため

偶然大吉なのか献上大吉なのか迷うこともあるのではないでしょうか?

 

実際、先日の29回横浜ワタル商事オークションでありました。

 

日本 献上大吉 元文小判金

https://wwwn.auction-world.co/

日本貨幣商協同組合の鑑定書にも献上大吉と書かれていましたが

この小判をよく見ると流通している際に加えられる刻印が3つもありました。

偶然大吉は流通用小判なので加刻印があっても不思議はありませんが

献上大吉は献上用小判ですから加刻印があるのは不自然な気がします。

事実、自分が調べた限り、加刻印がある献上小判は他に見つかりませんでした。

こうした疑問を持って改めて大吉の極印を見てみると

配列が少し傾き打ちがやや浅くなっています。

別の献上大吉はこんな↓感じ、ビシッと配列し深い打ち。

https://shop.ginzacoins.co.jp/auction/

 

偶然大吉を献上大吉と誤って鑑定された小判なのか

献上されたものの何らかの理由で流通したため加刻印がある珍しい小判なのか

いったい、どちらでしょう?

昨日9月23日は29回横浜ワタル商事オークションの締切でした。

その結果を見て、金貨高騰は海外の方が激しそう!と思えるロットが2つありました。

円安により外貨建で同額でも円建で高騰しているように見えることはありますが

今回提示するロットでは円安を考慮せず:円安を考慮するべきか?考慮しないべきか?

1ドル111円・1スイスフラン130円で計算しても海外の方が高値になっているのです。

 

英国 Guinea金貨 1773 AU50

オークションではドイツ Ducat金貨 1773 AU50となっていますが、これは誤り。

2021年11月に海外で落札されたもの、その額1100スイスフラン

手数料20%・1スイスフラン130円で計算すると

円建手数料抜落札価格15万4595円に相当します。

今回の落札価格は14万7000円、惜しくも、海外の落札価格に届きませんでした。

 

フランス L'OR金貨 1669L AU58

2022年5月に海外で落札されたもの、その額3360ドル(手数料込)

https://coins.ha.com/itm/france/

1ドル111円で計算すると円建手数料抜落札価格33万6000円に相当します。

今回の落札価格は30万円、やはり、海外の落札価格に届きませんでした。

 

最近、ようやく円安が少しは是正されていますが、それでも1ドル140円超え

かつての1ドル111円からすれば、かなりの円安。

海外で金貨を落札することは非常に難しく

無理に落札して国内のオークションに出品すると赤字になってしまうでしょう。

海外送金の手間や国際配送中喪失などのリスクを負ってまで

海外取引により金貨を入手するメリットがなくなっています。