昨日10月17日はA.W.主催第26回オークション2日目でした。

南北アメリカとヨーロッパのコインが登場、いつもなら主戦場です。

しかし、今回は事前入札の段階で大敗、そして、生き残った数枚のコインもフロア入札で脱落。

オークショナーがなかなかハンマーを下ろさないうちに競合入札が入ってブレイクされました。

さっさとハンマーを下ろしていれば・・・と思わなくはないですが、仕方がありません。

そんななか、一枚だけ落札できました。

稀少アンティーク大型銀貨、A.W.初登場、high gradeだったので割安ではありませんが

相場上限よりはかなり安い額でしたので、まあ良かったと思うべきでしょう。

 

さて、2日目で是非欲しかったけれど、とても手が届かなかったコインは下記の通りです。

 

GREAT BRITAIN Victoria (1837~1901) Florin 1856 NGC-AU53

いわゆるゴシック・フローリン、ゴシック・クラウンと同様なデザインですが

20g未満の中型銀貨、発行数も非常に多く1856年に限っても200万枚を超えています。

そして、AU53はhigh gradeではなくNGCでは18位です。

自分が調べた海外でのAU53最高値は900ドル、国内ではMS63最高値ですら20万円。

しかし、今回の落札価格は52万円!

まさかと思いますが、ゴシック・フローリンをゴシック・クラウンと間違えた???

 

GREAT BRITAIN Victoria (1837~1901) Crown 1847 NGC-PF55

世界で最も美しく、そして、最も人気があるとされるゴシック・クラウンです。

今回のグレードはPF55と高くはありませんが、見映えは決して悪くありません。

こういう時こそ狙い目かも・・・と相場を調べたところ

海外:2640~4406ドル(手数料抜円建26~44万円相当);国内:25~38万円

国内相場の方が安そうです・・・日本人は特にhigh gradeを求めるためでしょう。

ますます、こういう時こそ自分にとっては狙い目です。

早速、国内相場の中央辺りで事前入札をしたのですが、翌日にはブレイクされました!

他のコインの価格上昇が鈍いなか、このコインの価格はどんどん上昇!!

フロア入札開始の時点で70万円を超え、オークショナーですら

「このグレードでは高値になっています・・・」と思わず(?)言ってしまうほどでしたが

それでも価格は更に上昇していき最終的な落札価格は98万円!

実に海外・国内相場上限の2倍を超えました!!

 

SWITZERLAND Shooting Festival So-called Taler(Medal) 1827 NGC-MS62

正確にはコインではなくメダル、自分が大好きな射撃祭記念メダルです。

スイス射撃祭、都市景観デザイン、MS grade、そして、発行数150枚。

これだけ揃えば、間違いなく高額・・・かと思えば、海外での評価は意外と低く

2020年の落札価格(手数料込)は1800ドル、円建て手数料抜にすると18万円相当。

ところが、国内での落札記録は28万円・29万円・30万円と高額になっています。

典型的な海外相場<国内相場、故に、国内での落札記録が多いのでしょう。

確かに、素晴らしい見映えのメダルですから、できれば欲しい・・・

しかし、国内相場下限でも海外落札価格+10万円・・・と迷っているうちに価格は上昇!

最終的な落札価格は36万円、これまでの最高値を6万円も更新しました。

そう言えば、このメダルの重量・直径は28g・40mm程度。

1800年代後半の射撃祭記念メダルは38g・45mm程度が多いので、少し小さめです。

にもかかわらず、この高値ですから改めて驚きです。

 

SWITZERLAND Basel Taler 1756 NGC-AU55

海外で2010年に862ドルで落札されたもの、円建手数料抜8万6200円相当ですが

今回の落札価格は20万円、2倍を超えました!