昨日4月19日はA.W.主催第44回オークション2日目のフロア入札。
アジア・アフリカ・オセアニア以外の海外セッションですから自分にとって主戦場。
その結果は・・・初日に続いて2日目も落札0枚でした!
さて、今回の注目はこれ↓、実に数奇な運命を辿っています。
NGC-MS62 HOUSE OF HABSBURG Maria Theresia AR Medal 1759-Dated

https://wwwn.auction-world.co/xpai/lot_AA44-3098.html
2025年10月22万1000円で落札:https://wwwn.auction-world.co/
わずか3か月後の2026年1月に出品されましたがフロア入札当日に出品取消!
その時点で価格は14万6000円:https://wwwn.auction-world.co/
自分が知る限り、フロア入札当日の出品取消は初めてでした。
なぜ、出品取消となったのか?・・・今回、その理由が分かりました。
そもそも、このメダルはスロバキアのオークションで落札されたもの
参照:https://www.numizmatik.eu/
非スラブ入でエッジに1958の刻印と明記されていました、つまり
このメダルはローマ数字で1759と書かれているものの製造は1958年
オリジナルではなくリストライクだったのです!
参照:マリア・テレジア家族メダルの謎
ところが、国内オークションではスラブ入となりエッジが見えなくなってしまい
前々回も前回もエッジの情報やリストライクという情報が欠落していましたが
今回、ようやく、リストライクと説明されていました。
おそらく、前回出品取消となった理由はフロア入札直前にリストライクと判明したためでしょう。
ちなみに、スタート価格は前回まで10万円、今回は6万円。
スロバキア・オークションでの落札価格は不明ですが
1958年に製造された銀製メダルの落札価格を調べたところ
最安値130ドル:https://www.numisbids.com/、手数料20%込で156ドル
最高値440ドル:https://www.numisbids.com/、手数料20%込で528ドル
→中央値342ドル→円安を考慮せず1ドル111円とすれば円建手数料抜3万4200円相当
スラブ入になるとメダルの落札価格は2倍にはなるので
参照:メダル大出世物語
参照:メダル出世物語、Sede Vacante編・メダル出世物語、定番シリーズではないもの編
中央値のほぼ2倍に相当する6万8000円が妥当か?
一方、地金価値を計算すると
102.5gx0.9x455.18円/g≒4万1990円→手数料抜3万7829円相当
地金価値のほぼ2倍に相当する7万6000円が妥当か?
最終的な落札価格は13万円・・・自分の想定を大きく超えましたが
前回出品取消時点の価格14万6000円に到達せず
前々回の落札価格22万1000円には遠く及びませんでした。
前々回の落札者がリストライクとは知らずに高値をつけたとしたら
エッジ情報欠落はメダルの一大事!と痛感したでしょう。
PS
リストライクの記載は日本語の説明のみ、タイトルにもスラブにもありません。

これでは今回も注意しないとオリジナルと勘違いしてしまうかもしれません。