短期保有で出品したら・・・で2021~2022年に落札したものを

2022年10月のオークションに出品した結果を検討しました。

今回は中長期保有、2021年よりも前に落札したものを

2022年10月のオークションに出品した結果を検討します。

 

海外で落札されたものについては手数料落札価格(小数点以下切捨)から

ドル建:2021年は1ドル111円、2022年は落札当時のレート

ユーロ建・スイスフラン建:落札当時のレート

円建手数料落札価格を計算した後に

国内オークションでの落札手数料10%・消費税10%を考慮して

円建手数料落札価格÷1.11=円建手数料落札価格としました。

また、収支計算で海外落札の諸経費は輸入税6%のみ考慮しました。

 

なお、出品手数料は銀座コイン主催で5%、A.W.主催でもスラブ入は5%です。

 

1)メキシコ カルロス4世 8ESCUDOS金貨1801年MO FM KM-159 NGC(AU55)

2020年7月18万円

2022年10月33万円(手数料10%での34万6351円相当)

倍率1.92倍、収支+11万2050円

 

2)BOLIVIA 8Scudos 1835LM NGC-MS62

2015年1月3290ドル(32万9000円相当)

https://coins.ha.com/itm/bolivia/world-coins/bolivia-republic-gold

2022年10月70万円

倍率2.13倍、収支+27万4399円

 

3)PERU 8Escudos 1771LIMA-JM NGC-AU55

2016年9月3055ドル(30万5500円相当)

https://coins.ha.com/itm/peru/world-coins/peru-charles-iii-gold

2022年10月46万円

倍率1.51倍、収支+7万5249円

 

4)South Peru 8Reales 1838MS NGC-AU58

2015年9月564ドル(5万6400円相当)

https://coins.ha.com/itm/peru/world-coins/peru-south-peru-republic

2022年10月19万5000円

倍率3.46倍、収支+11万7915円


5)BELGIUM Brabant Real d‘or ND(1506~55) NGC-AU58

2013年9月2232ドル(22万3200円相当)

https://coins.ha.com/itm/belgium/world-coins/belgium-brabant

2022年10月26万円

倍率1.16倍、収支-1万6917円

 

6)GERMANY Brunswick-Wolfenbuttel 2Taler 1843CVC PCGS-MS64

2017年12月24万円

2022年10月66万円

倍率2.75倍、収支+35万7780円

 

7)GREAT BRITAIN Victoria Crown 1893LVI NGC-MS65

2020年1月1620ドル(円建手数料抜16万2000円相当)

https://coins.ha.com/itm/great-britain/world-coins/great-britain-victoria

2022年10月76万円

倍率4.69倍、収支+52万7591円

 

8)HAITI 20Gourdes 1969 NGC-PF67 Ultra Cameo

2017年6月141ドル(円建手数料抜1万4100円相当)

https://coins.ha.com/itm/haiti/world-coins/haiti-republic-gold

2022年10月3万4000円

倍率2.41倍、収支+1万5540円

 

以上、いかがでしょう・・・倍率は1.16倍~4.69倍

価格上昇あり8枚、なし0枚

採算あり(収支黒字)7枚、なし1枚

スバラシイ!全てで価格上昇、採算が取れなかったものはわずか1枚のみ!!

約88%で採算が取れたことになります。

残念ながら採算が取れなかった1枚では1万6917円の赤字となりましたが

黒字となったもの7枚中5枚が10万円を超える利益を上げ

最高利益は巨額(驚愕?)の52万7591円となりました。

つまり、中長期保有で出品した場合の収支バランスは大きくプラスに傾いています。

 

PS-1

事実は一つですが、解釈は一つと限りません。

中長期保有の他に留意することがあります。

落札価格変動の要因、42ケースの履歴から探るでも指摘したオークション開催時期

2020年までと比べて2021年以降のコイン高騰が著しい

と前回および今回の結果を解釈することもできます。

PS-2

出品数は短期保有で23枚に対して中長期保有では8枚のみでした。

そもそも中長期保有こそコレクターの正道。

売却が目的ではありませんから、そうそう大切なコインを手放すことはないため

中長期保有での出品が少なかったのでしょう。