五月中旬、快晴に恵まれた日にWakuwakuサークルのメンバー40名余りで京都のお茶処を歩きました
約10㎞の行程は軽いもんだとの思いと、宇治茶の産地ぐらいしか知識を持ち合わせていない者としては,ちょっとは知っておかないと恥ずかしいな、と興味が湧いてきた事もあって、勢い込んで参加しました
が、和束は山の斜面を上手に使いこなしたお茶の地帯で、つまり、日ごろの不節制を反省する破目ではありました
国道163号から京都府道5号を行くと和束地区に架かる橋があります
和束地区に入ると茶畑が一面に広がっています
「もう新茶を摘み取ってるんやなぁ」「楽なもんやな」良い空気を吸い込んで、お喋りながら比較的平坦な道を進みます
ほんまに見事やなぁ広がる景色にみとれながら・・
この時点では皆さん笑顔で歩いてます
これから本番の山道に差し掛かります
汗をにじませながら歩を進めると、新緑の茶の香りが溢れているような光景が広がります
所どころに黒い寒冷紗をかぶせている茶畑が見えるのですが、なぜなのか、不思議な思いを抱きながら山道を歩きます
若葉で視界がいっぱいです
どうしてもカメラに収めたくなりますネ
ふー一休み
1時間も歩くと、足の腱から「休め」のサインが
茶畑には似つかわしくないものが目につきます
取り損ねたのか、緑の中のアクセントなのか、背を伸ばしたタケノコが奇妙な感じを醸しています
それにしても、流石にお茶所、日の光を受けた茶葉がキラキラ輝いています
少し下った所に撮影スポットが用意されています
舗装を突き破って花が群生しています
茶店に大助かり早速座り込みます
昼飯までもう少しの辛抱「腹減った」「足痛い」
思いを隠して歩きます
途中、村の酒屋さんを発見昼飯用の缶ビールを調達
その酒屋さんで、常連さんの茶農家のおじさんと知り合いに
道すがら、製茶工場(倉庫)で、摘み取った茶葉を蒸している現場に遭遇
10㎞を歩き切り、バスのお迎え地点「和束茶カフェ」に到着
和束で採れた新茶や豊富な種類のお茶を販売しています
振る舞われたお茶を飲み干し、いろいろ物色していると、さっきの茶農家の久保見さんと再会
お茶栽培の苦労話や茶の良し悪しについて蘊蓄が出るわでるわ
不思議に思っていた茶畑の寒冷紗
茶農家の久保見さんから「これで10日以上日光を遮ったお茶を、かぶせ茶、と呼び、独特の旨味があるんやで」とのこと・・試飲させてもらったら「確かに」
かぶせ茶の最上級茶を玉露と呼ぶことなど、知らなかったなぁ
こうなると買わなければなるまいなぁ
ちょっとお茶の歴史を調べると、平安初期に嵯峨天皇がお茶を飲まれたのが日本のお茶の始まりのようで、400年後、栂尾の高山寺に明恵上人が茶園を開かれ、足利義満公が宇治茶を庇護、その後、豊臣秀吉公が受け継いだ辺りから宇治茶がブランド化されたそうで、18世紀になってから永谷宗円氏が丁寧な製茶法を開発し、宇治製法と呼ばれたとのこと、19世紀に山本嘉兵衛氏が玉露の製法を開発したとか
明治維新から明治20年頃まで輸出が主だったお茶でしたが、明治後期にセイロン紅茶が台頭してきた煽りで輸出が滞り、それ以降、お茶は日本国内の消費に変わってきたそうです
お茶が日本人の生活に根付いたのは大正末期から昭和初期とか
知らなかったなぁ~ ちょっと一服
和歌山市議会議員 北野 均