歳を取るのはなかなか大変だとこの頃思う。
定年退職してから現在まで一様ではないのだ。
知人の話を聞いても、死に損なった大病をほとんど経験している。
そしてそろそろ後期高齢者入りが見えて来た。
病気の話は置いといて、困るのは頭の回転が悪くなっていることだ。
まずスピードがはっきり落ちている。網を絞るのが遅い。
次に、決断に一拍遅れる感じ。
なにかと間に合わないのだ。
そして、呆れたことにマークシートの塗り間違いをする。
指とか手、手首の動作が細かく正確にできなくなり、
間違いも多い。
競馬以外のことでも、
パソコンのマウスの動きに否定しようがない程くっきり表れて来た。
それで、そろそろ馬券作戦を老人仕様にする時期かなと考えた。
主力馬券を複勝にするのである。
ただ、複勝という馬券は当たるが、勝てない。
ここ何度か、一日を複勝だけにしてデータを集めている。
たとえば昨日は、12戦8勝4敗である。
よく当たるが、家に帰って財布を確かめて驚いた。
しっかり負けているのだ。
3勝1敗でトントン、利益圏内は4勝1敗(的中率8割!)以上だろう。
これは難しい。
ちなみに、昨日の最高配当は、阪神7レースの4番340円である。
情けない。
眼を上げると、じゃがいもも育たない不毛の荒れ地を
猫背の男たちが彷徨っている。
複勝の原野だ。
冷たい強風と砂塵に翻弄され、
覚束ない足取りでよろめきながら、
わしは穴場に向かっていく。
なかなか乙な人生ではないか。






