LA Maniac Diary -10ページ目

Panavision 2

さてさて中に入ってみましょう。
基本的にいっぺんに何台ものカメラがチェック出来る様に
10台程のテーブルが一つの広いスペースにセットアップされている。
道を歩けば撮影にぶつかると言っても過言ではないぐらいに、
日常茶飯事の様に撮影が行われている。ミュージックビデオ、TVCM,Movie,
Students' film,and so on.
以前、機材をPick upに訪れた時は所狭しと人が溢れかえりトラックを
駐車場に停めるだけでも苦労したのを覚えている。それに比べると今日は
空いていて快適な感じでした。
既に、プロダクション側からどんな機材とレンズが必要かのオーダーは
電話で伝えられているので指定されたブースに行くと必要な物は
用意されている。

何台ものカメラチェックが一度に出来る仕組み

レンズなどは既に準備されている。

茶色いテーブルの横の銀色の筒の上にカメラボディーをセットし
レンズ、モニターなどの付属機材を取り付けていく。
実際、普段の時はなかなかじっくりとカメラを組み立てて行くという状況を
観察している機会は無い。ここまで細かく見続けたのは多分初めてだと思う。
一つ一つ、組み立てられて状況を見ていると、”なんでここに穴が?なんでここに
フックが?一体、どんな部品を差し込んで行くのだろう?”という位に一瞬の閃きの
中では全てが無駄に思えてしまう。

なんとなく、カメラは映像を撮影するための道具。という認識しかなかったのだが
しかし、作業が進んでいくうちに意味の無いと思われた物が意味のある
物だと認識出来る様になってくる。
そうなってくると、カメラが組み上がった時にはそれ自体が一つの作品の様に
思えてくる。車や携帯電話のように少しでもデザインが変わるたびに注目を浴びる
事は無いのでつい、見落としていたのだが今回初めてアート性を感じる事が
出来た。
日常生活の中で当たり前の様に見ているもの物を改めてじっくりと時間を掛けて
観察してみると今までに感じられなかった感動に巡り会えるのではないだろうか?


まずはカメラのボディーをセットする


レンズやその他部品が組み込まれる

カメラを覗き込まなくても監督やその他スタッフが映像を確認出来る様に
モニターを取り付ける。


さて、いったんカメラが完成すると次ぎに行われるのがフォーカスチェックである。
ま、いわゆる何かをカメラで撮影する時にピントが合っているか合っていないかという事を
チェックする事である。

カメラの奥にセットアップされたこのボードを使ってフォーカスチェックを行っていく。
基本的にこのボードは前後にスライドする事が可能で近い距離から遠い距離まで
きちんとレンズがピントを合わせる事が出来るかチェックする事が可能である。


写真の様にカメラの中心部分からまずメジャーを使ってボードまでの長さを測る。
例えばその長さが1mだったとする。
カメラの横に付いているダイヤルを1mに合わせる。そしてフォーカスが合っているか
覗き込む。それを2m、3mと徐々に距離を広げチェックしていくというわけである。
その際に何か問題があれば別の機材に取り替えてもらう。


この様に少しずつボードをスライドさせて距離を変え、フォーカスチェックを
進めていく。


続く

Panavision 1

最近のロスの天候は例年の様な勢いがいまだに無い。
朝と夜は肌寒さを感じる事が出来る。
海の水の温度も温かくなったとは言え3mmのフルスーツは
着ていないと快適とは言い切れない。
正直、早く水着とラッシュガードのみで海の水を感じたい。
簡潔に言うとウエットスーツに着替えるのが面倒なだけである。
生活をする上で過ごし易いのは間違いないのだが、何か”この野菜いため、醤油が
足りなくない?”みたいな、微妙な物足りさを感じてしまう。


青空を求めて撮影に来た方達は大丈夫なのか?と思ったのだが
最近関わりを持った仕事は、夜の撮影とスタジオ内で行われたので
問題は発生しなかった。(めでたし。めでたし。)

今日は、DPアシスタントの方にお供させて頂き、Movie用のカメラ機材を
レンタル出来るPanavisionに行ってきました。

一応、ロス周辺には2つあるのですが、本社はロスから車で約30分北上した
Woodland Hillsにあり、もう一つは皆さんが観光で必ず訪れる
Highland x Hollywood
(Chinese TheaterやAcademy Awardsが毎年行われるKodak Theater)
から南へ1プロック、東へ2ブロック程行った所に位置する。
本日、お伺いしたのは後者のPanavisionである。


Panavisioって?始めはただのレンタル機材屋さんだと思っておりました。
言うならば、ヨドバシカメラの様にCanonやKodakなどの
メーカーを取り扱っていて、でも”ヨドバシカメラ”というオリジナルブランドは
売っていない。そんなスタイルの商売をしているのだと勝手にイメージを
していたのだが、おっとどっこい、きちんと映画用のカメラボディー、レンズを
開発し、今日あるHollywoodの映画産業に多大なる貢献をしているでは
ないですか。(I'm sorry about that!! Please forgive me!!)

Gett Schalkによって創立されたこの会社は彼が水中でWideな構図による
撮影を可能にするAnamorphic Lensの技術を映画界に取り入れた事に
よって、1950年頃から有名になっていった。
基本的にこの技術のオリジナルは第1次世界大戦の時に戦車の内部から
外を見渡すために作られた "Periscope"と呼ばれる物であり、これが後に
改善され2倍の視野と歪みや、ねじれの少ない物が作り出された。
Panavision2
鏡の反射角を使って見える様にする。
なんか小学5年生とかの雑誌の付録に付いていた様な気がする。
気軽に何も考えずに遊んでいたのだがまさか、戦車の一部に
使われていたとは。


Anyway,1950年頃はどんな年かというとTVという画期的な物が普及し始めた
時代であり、これに伴い映画の興行成績が低下し始める。
この問題の解決策の一つとして、Wide Screenを基盤とした ”Cinerama"という
技術が取り入れられる。
理屈は至って単純で3台のカメラと3台のSyncronize Projectorと呼ばれる
機材を使い撮影をし、長いスクリーンに映像を映し出すという仕組みである。



CinermaはFred Wallerによって発明された物であり、語源の由来は
Cinema (映像)と、Panorama (Wide View)の合成語である。

ただやはり、お気づきの方はお分かりだと思うのだがこの手法には3倍の機材を
使用するため3倍のコストがかかってしまい暗礁に乗り上げてしまう。
その状況に希望の光としてPanavisionのWideな構図の撮影を可能にする
Anamorphicレンズがうまく活用されていくという理由(わけ)である。

その後も、Panvisionの映画界における貢献度は高く、
1972年にはPanaflexと呼ばれる軽量のカメラボディーを開発し
2000年頃からはSonyと共同して今日のHigh Definition Digital Videoの
開発にも積極的に取り組み、その技術成果は "Star Wars Episode Ⅱ 
Attack of the Clones"(2002)の映像の中で見事に証明されている。

Panaflex Body 映画界に軽量のカメラボディーを持ち込んだ














Playboy マンション3

とりあえず車を停め、Playmateの方が敷地内を
案内してくれるとの事でとりあえず別室で待機。
待っていた部屋はビリヤードやゲームマシンなどが置いてあり、そこで
皆さんが憩いの場所として利用しているらしい。



ぐるぐる中を見渡していると興味深い物を発見。
Hefの顔が印刷されている$5紙幣が。しかも、頭の上にはこの巨大な紙幣を
送ってきた会社の名前が。あれー、この会社の名前どっかで聞いた事あるな。
んー、アメリカならではのジョークと言ってよろしいのでしょうか?
ピリッとパンチが効いていて、いいんじゃないの。
勘の鋭い人ならすぐに理解出来ると思います。ゆっくり、考えてみてください。


と、ウロウロしているとやっと来ました。Playmate.
”こんにちは、Oshima Hiromiです。”
あらー、日本人の方でPlaymateがいらっしゃったのですね。
全然知りませんでした。
話を聞いていると日本人ではもちろん初めてのPlaymateとして、大変注目を
浴びたとの事です。2004年の6月号ではbest of playmateに選ばれている。
もちろん今でも、Playboyのイベントはもちろん、TV,映画、
雑誌等などでも大活躍中です。
最近の活動では"Shake Ya Tailfeather"(Nelly,P.Diddy,Murphy Lee)のPVの
出演、映画 "The Forest"(2007年公開予定)にも出演している。

http://www.youtube.com/watch?v=xxrbSIR_CYw
(最初のシーンで電話ボックスの横に立っている赤いシャツと水色の
  ホットパンツを履いている女性。本当にわずかだけど認識出来るだけでも
  褒めてあげましょう。)
第一印象は普通に奇麗な素敵なお嬢様という感じでPlaymateで活躍しているような
方には見えませんでした。(どうしてもPamera Andersonの様なドカンというイメージが
僕の中には残っている様です。)
顔はアメリカに受けのいい目がちょっと細めのLuci Lu似の顔立ち。
洋服を着ているとそこまでボリュームのある身体付きの様な印象は全く受けませんでした。
(家に帰ってウェブをチェックして完全にやられました。凄いの一言です。彼女は典型的な
 着やせタイプでした。これなら納得です。)




どんなオーディションでも勝ち抜きそのポジションを獲得するという事は
第3者の僕からも見ていても常に戦いの様な気がします。
普段からとにかく意味も無く態度がでかい外人もこの時ばかりは
プレッシャーなのか、かなり腰が低い。なんとかしたいという気持ちは
否が応でも伝わってくる。
(誰がどのポジションかを判断するのも難しいからという事も理由の一つだとは思うが。
 もちろん中にはかなり偉そうなのもいるが)
やはり、実際に受けているモデルさん、役者さんの目の見えない葛藤や重圧は
計り知れないものな様な気がします。(Hollywoodは特に言い方は悪いが本当に腐る程、
役者やモデルの卵がわんさかいるので更に激しさを増す。)
特に、この世界的に有名なPlayboyのPlaymateになるための恐ろしい競争率を
彼女はいかに忍耐強く、きっちりとした心構えを持って挑んだのでしょうか?
考えただけでも恐ろしくて僕にはその段階でイメージする事さえ止めてしまいました。

ただ、美しいだけではこの世界を渡り歩いてく事はきっと難しいのでしょう。
http://www.hiromioshima.com/index.html
http://www.youtube.com/watch?v=xJOyuUZluBA
http://www.hiromi-oshima.org/pictures.html

まあ、とにかくにも彼女の後ろをにくっつき家の周りをぐるっと一周です。


Hollywoodに埋めてある物が偽物でこちらにあるのが本物らしいです。
(偽物を由緒高きChinese Theaterに埋めておいていいのでしょうか?)



動物園になっている場所がありそこには猿、フラミンゴ、は虫類が飼われており特に
驚いたのは孔雀が放し飼いになっていた。(お金持ちの考え方はよくわからん)




そして、ジャグジーとタオルとPlayboyのラベルが貼られているボトルウォーター。
(正直、このボトルは高く売れるのだが。さすがにそこまでは勇気が無く断念。)


そして、皆で昼食会。当たり前だけど専属のコックが腕を振るった料理が並べられる。
味付けはアメリカなのにうすい。多分どっちかというと、低血圧、年配の方のために
作られたと思われる程、うすい。お腹一杯食べてもかなりのローカロリーだろう。
やはり、彼女達の事を考えた食事が常に提供されているのであろう。
アメリカ人というかヨーロッパ系の方も含め、太りやすい体質の方が日本、アジア人に比べ
圧倒的に多い。以外に僕よりも食が細くて太っているモデルさんに会うのはよくある話である。
この、アメリカに生まれ育ってきた人々にとっては、生まれつきなじんできた味付けを
全く無視しなければならない。一度、あった黒人のモデルの女性はすっげー、スタイルを
していたのだが、(Tyra Banksみたいな)食べたい物が食べれずむかつくと、ずっと愚痴っていた。
殆ど、サラダとかコーンフレークとかとにかく、胃を満たすためだけに食事をしているとの事。
そうしないとすぐに太ってしまうらしい。(確かに俺と同じ位の太い腕をしていたのを
覚えている。でもかっこよかった。背が大きかったのでバランスが取れていた。)
つくづく日本人で良かったと思う瞬間である。

そんなこんなで時間は過ぎ、そろそろ昼食会を終わりに近づき帰る時間が近づいてきた頃
ふと思い出したのはHugh Hefnerはまだ登場していなかった。
俺の中ではこれが今回のメインイベントだったのだが。聞いたところ、いつも彼は現れる
訳ではないらしい。(質問に答えてくれたアメリカサイドの広報担当のアメリカ人の
おばさんでさえ一度もお目にかかった事は無いらしい。まじですか?)

半分、諦めていた時、来ました。僕の願いが通じたかどうかは定かでは無いが
Hefが出てきました。僕の中ではビンラディンと同じレベルで会う事が難しい人に
位置づけられているので、とにかく下から上までなめ回す様に凝視しました。
80歳も過ぎているという事なので当時の勢いは感じられなかったが彼の目の奥には
力強さと優しさを確認する事が出来ました。
ありがとうございます。いいパワーを頂きました。

約、3時間程ではあったがアメリカならではの経験をさせてもらいました。
たった$5の昇給を断られた事をきっかけに、自分の人生を180度いい意味で
違う方向に向かわせ巨大な富を築き上げたHef。彼自身もここまでになるとは
予想はしていなかったに違いない。
僕もいつの日かアメリカンドリームを目指して。