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Oceanside Film Festival

$LA Maniac Diary
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先週末、Oceansideで行われたSurfing Film Festivalに行ってきました.
California Surf Museumが主催で行われていました.
特に仕事ではありません。完全プライベート。
今年で2回目という事もありお客さんはほとんど、地元の人のみ。
仕切りはとても緩めで、映画の始まる時間も適当.


そうは言っても、サーフィンがらみの映画がshortからfeatureまで
30本ど用意されていました.
フリーパスを$60で購入し、3日間で15本程見ました.
さすがに最後の方は気合いで見ていた様な気がしますが 。

とにかくサーフィンという言葉をキーワードにただ単純に大きい波に
プロサーファーが華麗に乗りこなしている姿を写し出すだけでなく
あらゆる角度から切り込んでいる.

1,Gum for my boat
これはバングラディッシュにあるサーフィンクラブにフォーカスを当てた作品である.
貧困な国のため、サーフボードでさえままならない国で何人かの若者達が
ボロボロのボードを使って自分達はもちろん、小さい子供達にも自然との触れ合いを
体験させて人間として成長させていこうとするドキュメンタリーです.
食べたいもの物を食べれず、素敵な洋服でオシャレをする事も出来ず
僕達から見ると不幸のどん底で生活をしている様に見えてしまう.
しかし、サーフィンをしている時の彼らはとても眩しい笑顔で、世界で一番
幸せそうな顔をしている.
俺はこんな素敵な笑顔が出来るのだろうか?何が幸せで何が不幸なのか、
真剣に考えさせられてしまう。
かなりまじめな映画でした.

2.Hanging Five
これはサーフィンとアートの関連性をドキュメンタリータッチに構成された
映画です.
有名な所だとPro Surferでメジャー歌手として活躍しているのはJack Johnsonでしょうか。でも、実際は僕達が知らないだけで音楽に関わっているサーファーはかなり
多いと思います.
また、最近のNew Generationの若手サーファーはアートクラフトが多い.
写真、絵、映像などの方向の活躍が目まぐるしい.
New Portを拠点に活躍しているAlex Knost はサーフィンはもちろん、歌手、絵、
写真と様々な分野でその才能を発揮している.この映画の中では監督として
short movieまで作っている.
んー、確かにいい波に乗った後は物理的な活動を司る左脳全く働かず、
芸術の活動を司る右脳が活発に動いているのは否が応でも感じられる.
サーフィンをコアにやっている人なら、なぜ彼らが芸術的な慣性を持ち
活動しているのか、理解出来るのではないだろうか?

他にもいわゆるこてこてのでかい波を乗りこなしていく、アクション的な
要素が強い映像、レジェンドと言われた一人のサーファーが精神的に
おかしくなり2度とビーチに現れるなかったというような、ドキュメンタリーなど
様々な要素が含まれていて楽しい3日間を過ごす事が出来た.

基本的に映画というのは娯楽の一つである.
しかし、サーフィンムービーは更に一つ上の娯楽である様な気がする.
お金もかかるが時間もかかる。
なぜなら根本的に自然との戦いである.期間を決められてもなかなか
難しい様な気がする.CG を使ってどうこうする事も出来ず、とにかく
待ち続ける.考えただけでもタフな作業である.
そういう事からスポンサーも集めも大変である.

こんな不況の時代だからこそ、この様なFilm Festivalが行われる事は
とてもいい事だと思う.
僕の様にサーフィンの写真を 撮影をする人、映画を撮影したい人にとっても
いい刺激になり 作品を作ろうとする制作意欲も沸いてくる事は間違いない..
サーフィンというカルチャーを通して、 海や自然の素晴らしさを
伝えていく。
時間はかかるだろうが、その感覚に同調したスポンサー達もきっと現れるであろう。
とにかく、僕達は伝え続けていかなければいけないのである。

お金はもちろん必要です.ただ、使い方が解らなければただの紙くず.
周りに流されるまま、自分の意志とは関係なく無駄遣いをした結果が
今の時代を生み出している.誰のせいでもない、間違いなく自分のせいである。

自然との融合との大切さを再認識し、人間として新しい生き方を問いただして
いく時期ではないだろうか?

カメラアシスタント1

相変わらずの暑いLA
気のせいか日差しが例年よりも痛々しく感じる.
多分、現実に紫外線は強くなっている.
普段だと、朝寝坊サーファーの僕としては適当に時間を
選ばず行くのだが今年のこの時期だけは野性的な勘が
働いたのだろうか、とにかくサーフィンに行く時は朝6時起き.


6時45分頃には入水.9時前には着替えを終え帰宅。
とにかく日差しを感じ始めたら逃げる.というドラキュラ的な
行動パターンで過ごしている.

さて、飽きもせず時間がある時はウロウロしながら写真を
撮り続けている私なのだが、やはりアメリカで写真を学ぼうと
決心したからには日本人に限らずアメリカに在住のアメリカ人、
または日本人以外の写真家と交流を深めながら学び、
お金を稼いでいくというアメリカならではの醍醐味に
挑戦し続けている.
”インターンシップ制度”。日本でも馴染みのある言葉に
なりつつあるのかどうか定かではないが、アメリカでは頻繁に
行われているシステムである.
ここは言わずと知れた映画の都Hollywood.


掃いて捨てるほどモデル、プロダクション、監督、カメラマン、その他
エンターテイメント関連の職業に携わりたい輩が溢れかえっている.
そんな中、その世界に入り込んでいくためにはまず、研修という名目で
ただで無給で働き、人間関係を築き、技術を学び給料を徐々に
上げていくという様な形でのし上がっていく。
そんな制度だと認識している..(あくまでも個人的な意見です.)




Producerを目指すのであればプロダクションで、監督を目指す
のであれば監督アシスタントを、カメラマンを目指すのであれば
カメアシをという様に一定の期間、無償で働くのである.
モデル、役者志望の人達もそう簡単にはオーディションを通り
役を獲得する事は容易ではない.ちょっとした高級レストランで
ウエイター、ウエイトレスとしてビッシとしたWordrobeに
身を包み働いている.いつの日か誰かの目に止まるのを
心待ちにしているのであろう。

私自身も自分を安売りするつもりはないがとにかくアメリカでは
ただの外人である.日本で生まれ日本で過ごし、何を思ったか
突然アメリカのLAに移り住み生活をしている謎の異国人である.
そんな僕がとにもかくにもそのコミュニィーティーに入り込むには
この制度を利用するしか手はなく、履歴書をメールに添付し
最後に一言、” I will working for free.”という文章を書き加え
LA在住の写真家にアプローチをかけ続けていた.

5人程、コールバックがあったもののすぐに撮影に参加させてくれる
わけではなく、また後日という返事であった.
ただ、1人だけスケジュール的に僕自身が空いてる時に忙しい
写真家がいて運良く、(何度も言うようだがインターンという条件で)
4日間働く事になった.

彼の名前はRichard Hume.
正直、聞いた事もないし、会った事も無い.
じゃ、だめなのか?というと、そう言う訳では無い.
何千人といるカメラマンに当たり前だが全員に会える訳では無い.
彼自身、50歳近い白人のおじさんでのっぽで、ひょろってしている
その辺でのんびりお茶を楽しんでいる様なほのぼのとした印象である。
実際、彼自身学校には行かず独学で今の地位を築き上げた強者である.
僕が学校にも行かず独学で学び続けているという同じ境遇に共感を
したのであろうか?少なからず、それも僕に声をかけてくれた
理由の一つだと思われる.

写真はFashionとBeautyがメインで基本的にはデジタルカメラで
撮影をし、機材としては主にリングフラッシュ、Mola Beatuy Dish,
Jumbo Umbrellaでの撮影である.
モード的なファッションではなく、爽やかでシンプルさを感じさせる
写真を撮影させたらうまい事、表現してくれる.
やはり、Richard自体、見た目は、どっちかというとおじいちゃんというイメージが
強いのでモデルも自然に柔らかく包みこまれる様な感覚に
陥るのではないだろうか。
是非、彼のウエブをチェックしてみてはいかがだろうか?
http://www.humephoto.com/


mola Beauty Dish




Mola Beauty Dishで撮影された写真.

One California Day3

さて、さてここで、One California Dayに登場する、
サーファーを紹介してみよう。
北はCiscoから南はSan Diego.

Dane Perlee (Santa Cluz)
Joe curren (Santa Barbara)
Malloys (Central California)
Gimmy Ganboa (Malibu)
Tyler Hatzikian ( El Segundo)
Alex Knost (Newport Beach)
Tyler Warren (Dana Point)
Devon Haward (Cardiff)
Joel Tudor (San Diego)

馴染みのあるサーファー達の名前が連なっている。
彼らが住むその土地特有の匂い、空気感、カルチャー、その他
全てが今の彼らを作り上げたのは間違いない。
その一つが何か欠けただけでも僕達が求める完全体の彼らには
巡り会う事は出来なかったであろう。

その中でもローカル雑誌などでも取り上げられNew comerと
注目を浴びているのがAlex Knostである。
特有な目つき、匂い、動き、サーフィンスタイル、何をとっても
人を知らない間に惹き付ける魅力を、しかも強烈な印象というよりも
じわじわと焼き付けられていく様な、徐々に植え付けられ
ふと気づくと埋め尽くされていて、しかもそこまで違和感を覚えず
どちらかというと心地いい。そんな不思議な感情移入をしてしまう
カリスマ的要素を兼ね備えている。

彼を初めて見たのは”Step into Liquid (2003)"の中で
父と共にヴェトナムを訪れサーフィンを通じて人々と心の
触れ合いを行うというシーンなのだが今から、4年前で
当時まだHighSchoolのAlexが出演しているのだが
初々しさが残ってるとはいえ既にその頃から風格の
様なを漂わせていた様な気がする。




http://www.youtube.com/watch?v=mU8ue-CIKEA
彼、特有のライディングスタイルをチェック

もちろん、彼の才能はサーフィンだけに留まらずアート、表現するという
分野でもその有り余る感覚、感性をいかんなく発揮している。
この先、彼が海をベースにサーファーとして“魅せる”という言葉を
キーワードに彼のスタイルというものをいかんなく若さという武器を
備え僕達や更に上の、未来に向けて叩き表現をしてくるのでは
ないだろうか?
彼らの様に既に自己表現という大切さをそしてその重みを若き頃に
気づき実行しているすごさにリスペクとすると共に僕自身が
常に磨き続け、また違ったまだ若さ故に得る事の出来ない
経験を基に”魅せる”という一つ上のスタイルを培って
いかなければならないのだろう。

El SegundのローカルTyler.
人と同じ事を嫌う彼は当時まだ、ショートボード全盛期の頃、
LongBoardの新しい可能性を見据え既に動き出していた。
現在、サーフボードショップを地元に開き、サーフィンの活性化と
共に新たなる可能性を求め、飽くなき開発を続けている。

僕がよく行くEl Portが彼のホームグラウンドになるのだが
まだ話などはした事がない。というか、顔もよく分からなかったので
どうしようもない。
是非、次回見かけた時は話しかけて、じっくり酒でも飲みながら
色々と歴史を語ってもらいたいものである。
身近にLegendと呼んでもふさわしい人物と同じ時間に同じ場所で
触れ合えるという事はとても、感動的そして、誇りに思えるものである。
まさに、Alexとはまた違う昔ながらの懐かしいスタイルを
貫き通し、経験を武器に僕達の様な世代に生き様というものを
語らずとも伝えてくれるところにまた、魅力を感じざるをえない。



http://www.youtube.com/watch?v=FPXBEPsv13I
El Portの冬の様子 結構、強烈です。

Alex,Tylerをとっても既に言葉だけでは語り尽くせないその地域ごとに
特有な空気感を持つカリフォルニアという大舞台の中で監督は
僕達に何伝えたかったのであろうか?

映画は製作から始まり、撮影を終えるまでに3年以上の月日を
費やし、約800フィートのフィルムを使い、その映像を90分程の
上映時間に編集し、そして今日立ち見が出る程の人々を
集め、プレミア試写会としてこの日を迎えたのである。

やはり、多分ほとんどの人がこの様なジャンルの映画を
見た時に一番始めに感動する映像は色の鮮やかさでは
ないだろうか?
最近ではフィルムだとどうしてもお金がかかるという理由で
デジタル素材で撮影が行われる事が増えてきている。
しかし、光、色、自然というキーワードがメインの映画に
関してはフィルムでの撮影が必要不可欠になる。
(単純に色合い表現力が圧倒的にフィルムの方が強い。
 もちろん、撮影費はその分かかる。)
それがいくらお金がかかろうが監督や製作サイドにしてみると
譲れない部分ではないのだろか。
そして、それを見事に成し遂げてくれた。カリフォルニアに住む人々が
常に当たり前の様に目の当たりにしている美しい色彩感覚を
スクリーンに表現してくれたのは僕の中で喝采を与えるに値する。
朝焼け、抜ける様な青空、夕日、Magic Hour(日が沈んだにもかかわらず
完全に暗くなるまでの間の1時間ほどの間の色合い。)
様々な時間帯のおいしい所だけを集めた形である。





この美しい情景を織り交ぜながらカリフォルニアの各ホットスポットの
サーファー達に焦点を合わせ生活スタイルを追っていく。
イメージ通り、ゆるさと心地よさを遺憾なくはっきするために
ロングボードシーンが殆どで構成されている。
基本的にショートボードをメインにやっている僕としてはアクセントとして
Huntington Beach,Trasseleエリアのショートの激しいスプラッシュ、
エアーなどを入れてくれるとより、そのロングボードの緩やかさが
強調されたのではないかと贅沢な事をつい思ってしまう。


とは言っても、この映像で紹介されるほぼ全てのスポットに
行きサーフィンをした事がある僕としては、普段、遠すぎて
頻繁に訪れる様な事が出来ない、CiscoやSan Diego方面の
映像には懐かしさを覚える。
また、逆にいつものポイントでもここまでの波が立つのかと
新たな発見ができ、今年こそは是非、出会える事を願って
わくわくする高ぶる感情が芽生えたのを感じた。

登場する全てのサーファー(正直、僕自身も知らない人達が登場していた)
がその土地に根付いた感覚にオブラートされてるように、全身を
包み込まれている様な感じがした。話し方、考え方、顔つき、動き、
その場所にいたからこそなれる、その人。どんな状況になろうが
周りに流される事無く、”かたくなに”というわけでもなく、自然体で
肩の力を抜き、その慣性を変わることなく持ち続ける。
別にその人が、有名だとか知っているとか全く関係なく、その人の個性を
ただ感じるだけで気持ちが落ち着く。

サーフィンの経験がある人、ない人。興味のある人、ない人。
Californiaに来たことがある人、ない人。
そういった小さい枠はとっぱらってただ一人の人間として
流されるままに見て頂ければよろしいのではないだろうか?

One California Day 題名通り、サーフカルチャーの枠の中での
ヴァーチャル体験になるだろうが十分にカリフォルニアの空気感を味わえる
作品として仕上がっている事は間違いないであろう。

ただ、日本ではこの映画が公開されるかは定かではない。
どっちにしても、DVDは発売されると思うのでそれまで待つ事を
お進めする。

終わり