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ETV特集「ハイチのマザーテレサ〜83歳・日本人女医の挑戦」

ETV特集「ハイチのマザーテレサ~83歳・日本人女医の挑戦」

 写真は上記Webから(c)NHK

$kingstone page-須藤昭子
 総合病院建設計画の見直しを求めて国立感染症研究所の所長に会いに行った時のもの。

 番組の題名はどないかならんか、と思いますが・・・マザーテレサを出してくることもないような。最後の方しか見れませんでした。

「去年1月の大地震で22万人が死亡した中米のハイチ。」

 そうか。22万人が死亡していたのか。阪神・淡路大震災の40倍。あの時でも棺桶が足りない、とかいうことがあったけど、とんでもない事態やな。

「北部でコレラが発生、瞬く間に全土に感染が拡大した。死亡した人は12月末までに3千人を越え、感染者は14万人に膨れ上がっている。」

 コレラの死者が阪神・淡路大震災の半分。

「この大混乱する国で人々から「ハイチのマザー・テレサ」と慕われる日本人女性がいる。ハイチで、34年間にわたって医療活動を続けてきた医師、須藤昭子さん(83歳)だ。カトリックの教会に所属する修道女でもある須藤さんは、結核やハンセン病の治療に力を注ぎ、多くの貧しい人々の命を救ってきた。」

 50歳から行きはったんや。しかし、カトリックの修道会って力があるなあ。

 なお、結核患者の入院施設では重症患者の入院の必要が増えたため、軽症患者を退院させる必要ができている。ところが退院すると薬をちゃんと飲むことができなくなる。すると多剤耐性結核菌が爆発的に増えてしまう。実際にこの悪循環が現実のものになってしまっているとのことです。

「現在の須藤さんの最大のミッションは、総予算およそ2億円の国立結核療養所の再建である。しかし計画は、ハイチ政府、WHO世界保健機構、さらに日本政府や各国の援助団体などが絡み、須藤さんの思い描いていたものとは全く違うものとなりつつある。」

 これで冒頭の写真のシーンになるわけですが、所長さんが「そのままの計画だと建設業者が儲かるだけだ」と言ってはったのが印象的です。現場で必要なことがわからず、設けようとする人たちに左右されてしまう、ってのはよくあることだろうな。

 最初、日本大使館の人に須藤さんが協力を求めに行った時は、大使館の人に協力を断られます。計画の最初から大使館が絡んでいたのかな?そこんとこは番組を途中から見たのでよくわかりません。しかし、大使館が難しい立場であることは確かでしょう。下手をしたら内政干渉になりかねない。

 日本で日本の国立病院を作るのに、アメリカ大使館と修道会のアメリカ人が横やりを入れて来たら、下手したらすごい反発が起こりかねないですもんね。

 でも日本が建設の費用に協力している、とかだったら話が違ってくるか。

 途中、農業学校建設の話も出て来ました。もともとハイチは農業国として国民も食べて行けていた。しかし軍事政権ができ、国連からの経済制裁を受けたことで食べられない人が増え、その人たちが炭焼きで食べようとして木を切り、森が国土の1%(!!)になってしまった。それにより大洪水が起こるようになり難民化に拍車がかかり、という悪循環に陥って行った。それを根本的に解決しようと農業学校を作るべく土地取得までできた。ところがこのたびの地震で難民化した人たちが500世帯もその土地に住みついてしまった・・・

 これでは計画を進めるわけにも行かないですね・・・

 そんな苦労の中でも須藤さんは83歳でも矍鑠として活動を続けてはります。


アフリカの貧しい国ゾマホンの母国ベナンを救え2 ビートたけしのお願い

アフリカの貧しい国ゾマホンの母国ベナンを救え2 ビートたけしのお願い

 テレビ朝日系。私のところでは朝日放送。

「ビートたけしの付き人ゾマホンの故郷でアフリカ最貧国とも言われるベナン共和国を“貧困”から救うプロジェクトが“ビートたけしのお願い”としてスタート、今回はその第2弾。所ジョージ、田中義剛、篠原勝之も賛同、ビートたけしとともに救いの手を差し伸べる。」

 「救い」とか言う言葉はアレだけどね。

 でも、ゾマホンがベナンの故郷に「たけし小学校」を作ったのが2000年。
 それから11年続いてるんだ。

 そういや他局の「カンボジア小学校建設プロジェクト」はどうなったんだ・・・

 で、番組に出てきたゾマホンの日本語が少しつたなくなってるような気がするんだけど、それはいいことかもしれない。でもWikipediaを見ると日本に住んでるみたいではあるけど。でもとにかくプロジェクトは一時の花火で無く、続いているんだな。

 ってことは、ゾマホンを新島襄になぞらえて、たけしや所ジョージをアメリカのハーディ夫妻やキリスト教会の人々になぞらえることもできるわけだ。で、たけし小学校が同志社ね。伝えるのはキリスト教の精神でなくお笑い界の精神か。馬鹿にしてるんではなく、それはそれでいいかもしれない。

 で、たけし小学校というか日本語学校の卒業生、ココさんとセボンさんが畜産を学ぶために田中義剛の花畑農場に研修生としてやってきてた。ココさんは30歳台だけどセボンさんは62歳。すごいなあ。

 もちろん、労働としてはきついこともあるかもしれないけど。日本の他の地域の農業も「研修生」が支えている面があると言われます。で、それが「奴隷労働」だとも。昔、高橋是清がアメリカに「研修生」として行ったけれど、「奴隷」だったから逃げ出した、という話があります。でも、受け入れるアメリカ人としては別にそんな気はなく「研修生」受け入れのつもりだったのかもしれない。

 ココさんとセボンさんが日本で研修を受けるためには入国してから1人100万円ほどかけて、どこかの組織の別の研修を受けなければならなくて、収入の低い発展途上国の人にはとても払えないお金だ、という話もありました。う~む、オリエンテーションをするのはいいことだけど、それってどこかの独立行政法人が障壁を作ってお金もうけをする、っていうだけの話じゃないのかな・・・

 で、朝は-20℃にもなる、という帯広の生活に二人はびっくりします。もちろん、寒冷地、かつお金のかかって機械化された帯広の経験を、ベナンに即活かすわけにはいかないだろうし、それは番組の中で二人とも言ってはった。でも学びはることはいろいろあるんやろな。

 とにかく、続いていること、続けていること、がいいな、と思いました。

兄弟のこと 自閉症(に限りませんが)の兄弟がいるお子さんのこと

 大昔の話です。

 特別支援学級にいた頃。



 ○○です。


 最近、□□(兄)が△△(自閉症の弟)のことを、妙にからかうのが気になっていました。

 そのことについて注意すると、夜になり、□□がポツポツ言い始めました。

「僕と△△は、公平やないねんな。おもしろくない気持ちになるねん。さっき、△△が『~~だらけ』ッテ初めて言うたやろ。そしたらごっつ誉めたやン。そんなンで誉めるのに、僕なんてなに言うても誉められへん…。わかってンねんけどな。わかってンねんけどな…」

 このところ、すごく忙しくて、□□のことをないがしろにしていたのには、自分でも気づいていました。

 そういうところ、子どもはとても敏感です。

 すぐには言葉がなくて、ただ「話してくれて、ありがとう」と抱きしめました。

 一番身近な社会である□□。

 彼もまた、△△と同じ、私に忘れてはいけないことを教えてくれます。