kingmanの模型製作記Ⓐ -3ページ目

kingmanの模型製作記Ⓐ

カーモデル・戦車模型を中心にバイク、艦船、飛行機、ガンプラ等々いろんなプラモデルの製作日記をゆっくり書いてます。

今回はCrucialの(PCIe 4.0のSSDの中では)ハイスペックSSD T500 2TB(CT2000T500SSD8JP)のPCへの取り付け、データ移行の手順やレビュー記事です。
T500購入に至るまでのSSD選びは前回の下記記事を参照ください。

 

 

Crucial T500について

購入したT500のスペックは下記になります。PCIe 4.0では最速レベルの読み書き速度を持つハイエンドSSDです。

  • メーカー:Crucial
  • 製品名:T500 CT2000T500SSD8JP
  • 容量:2TB
  • インターフェイス:NVMe (PCIe Gen 4 x4)
  • 対応規格:NVM Express 2.0
  • メモリタイプ:TLC
  • DRAMキャッシュ:搭載(DDR4 2GB)
  • 読込み速度:7400MB/秒
  • 書込み速度:7000MB/秒
  • 総書込み量:1200TBW
  • 補償期間:5年
  • 発売日:2023年12月
  • 購入価格:20,980円(実質16,402円)
  • 購入店:Joshin web(Yahoo!ショッピング)




パッケージはこんな感じでシンプル。
保証を使うにはこの外箱(に貼ってあるシール)が必要とのことなので捨てずに取っておきます。コンパクトなパッケージで良かったです。
裏面には「超高速のGen4性能」「Microsoft DirectStorageでゲームとコンテンツの制作を加速」「Gen3との後方互換性あり」との売り文句が記載されてます。


中身もシンプル。SSD本体と大したことが書いてない説明書だけ入ってます。
ちなみにM.2 SSDの表面に貼ってあるシールはヒートシンクの役割も担っていて、このシールを剥がしてしまうと保証が効かなくなるので注意。

PCへのM.2 SSD取り付け


自分のPCのマザーボード「TUF GAMING B760-PLUS WIFI」はM.2スロットが3つあり、どのスロットも規格上は同じPCIe Gen4×4(64Gb/s)なのですが、①のスロットがCPU直結なので一番高速になっています(体感出来ないレベルでしょうけど)。
なので今回購入したハイスペックなT500は①スロットに装着、元々①スロットに付けていた既存の低スペックSSDは②スロットに移動したいところ。
いきなり差し替えてしまうとWindowsが起動しなくなるので、一旦②スロットにT500を挿し、既存SSDからT500にクローンソフトで中身をOSごと丸っとコピー。
その上で①と②のSSDを差し替え、最後に②に挿した既存SSDをフォーマットして完了、という手順で行きます。


とりあえず②のスロットにT500を装着。
装着前に必ず電源ケーブルを抜き、しばらくたってから作業します。静電気にも注意(昔は静電気対策で全裸で作業した方が良いとかっていうのもありましたねぇ)。
ASUSのマザーボードはドライバー不要でM.2 SSDを装着できる「M.2 Q-LATCH」が搭載されているので便利。写真左側の留め具を45度ねじるだけで固定と取り外しが可能です。
まあ、その上にマザーボード備え付けのSSD用ヒートシンクがあり、それの固定は普通にネジ留めなのでドライバーは必要なんですけどね。むしろヒートシンクのネジの方が装着位置が見えなくて分かりにくいのでどうにかして欲しいところ。

未使用だった②③スロット用のヒートシンクの裏面には予めサーマルパッドが貼り付けてあります。親切!
一旦の仮装着なので表面の保護シールは剥がさず取り付けます。

データ移行(システムドライブ移行)

①スロットは既存SSD、②スロットに仮装着したT500という状態でWindowsを起動し、OSが入ったシステムドライブを既存SSDからT500に移行します。

システムドライブのデータ移行(クローン)には必ずクローンツールを使います。Windows上でエクスプローラーとかを使って普通にコピーしただけだと起動しなくなるので注意。

クローンツールは移行先がCrucialのSSDが搭載されているPCであれば、有料クローンツールの「Acronis True Image」のCrucial専用版が無料で使えます。
クローン元かクローン先のどちらかCrucialのSSDなら利用可能で、両方CrucialのSSDである必要はありません。
ダウンロードサイトはこちら
WESTERN DIGITAL(以下WD)も同じツールのWD専用版があり、これも同様にWDのSSDが搭載されていれば無料で利用可能。


「Acronis True Image for Crucial」を起動し、メニューの「ディスクのクローン作製」をクリックしてクローンを作成します。



普通に丸っと移行する場合は「自動(推奨)」を選んでおけば大丈夫だと思います。



移行元のディスク(=既存のSSD)を選択します。



移行先のディスク(=新しいSSD)を選択します。



どっちも同じ説明になってるので違いが分かりませんが、このPCのシステムディスクを交換するので「このコンピュータのディスクを交換するには」を選択。



選択しているディスクが正しい事を確認し「実行」ボタンを押します。
最初1時間以上かかる的なメッセージが表示されていましたが、結局20分ぐらいで終わりました。

クローンが完了したら、電源を切って移行先のSSD(T500)を②スロットから①スロットに差し替えます。
このとき、元々①スロットのヒートシンクについていたサーマルパッドは交換してます。
サーマルパッドはSSD側の凹凸に合わせて変形していたりするので、別のSSDに換えた場合はサーマルパッドも新しくした方が無難です。
「TUF GAMING B760-PLUS WIFI」の場合、サーマルパッドは1.25mmという中途半端な厚さが指定されていて、探すのに若干苦労しました。0.5、1、1.5mmみたいな0.5mm刻みの製品が多いんですよね・・・

そんな中でもAinexさんが1.2mmのサーマルパッド(M.2 SSD用熱伝導パッド)を出していたので、これを購入しました。
アイネックスさん流石!痒いところに手が届く!元々持っていたthermal grizzlyの超高性能サーマルパッド(1.5mm厚)より熱伝導率も高いし。


この後T500がCドライブにすげ変わってWindowsが問題無く起動することを確認し、②スロットに既存SSDを挿してフォーマット。めでたくシステムドライブ移行と増設が完了しました。

T500はこんな感じでちゃんと2GBで認識されています。温度も正常です。

CrystalDiskMarkで計測した読み書き速度はこんな感じです。
既存のSSDのデータを移行している為、空き容量が70%ぐらいの状態なのと、CPUがIntelなので(AMDだともっと速くなるらしい)若干カタログスペックから下がっていますが、それでも充分高速です。

比較の為、既存の低スペックSSD(Kingston NV2 PCIe 4.0 NVMe SSD SNV2S/2000G)の計測結果はこんな感じ。
T500の方がシーケンシャル読み書き速度が2倍ぐらい速いです。
ただ、ランダム読み書き速度はそれほど変わりません。
シーケンシャル読み書きはファイルコピー等の速さに影響、ランダム読み書きはOSやアプリの起動、ブラウザでの画像表示の速さに影響するので、PCの普段使いでは変わらないかもしれませんね。
実際体感できませんw
昔ハードディスクからSATA SSDに換えたときは劇的に速くなって感動したもんですけどね~。
自己満足の世界ですね。
まあ今回はシステムドライブを寿命が短いQLCのSSDから、寿命が長いTLCかつDRAM搭載SSDに変えるという目的もあったので精神衛生的にも満足です。

Crucial Storage Executiveでのドライバ更新、設定変更


CrucialのSSD増設後に最初にやっておいた方が良いのが、専用ツール「Crucial Storage Executive」でのファームウェア更新や設定変更。Crucialのサイトから無料でダウンロードできます。
T500も何度かファームウェア更新があり、キャッシュ切れ後の書き込み速度の改善等が対応されていて、このツールで簡単に更新できるので更新しておきましょう。

このツールではSSD自体の性能・挙動を変える2つの設定変更も可能です。

一つ目はモーメンタムキャッシュ(Momentum Cache)。
この機能を有効にすると、SSDへの書き込みの際に一旦PCのメモリに書き込み、その後SSDに保存するという挙動になります。
速度の速いPCのメモリをSSDのキャッシュとして間借りし高速化するという機能。
PCのメモリの25%(最大4GB)を使うので、メモリに余裕が無いといけません。
また、書込みデータが一時的にメモリに書き込まれる関係上、いきなり電源が切れたときに書込みデータが失われる可能性があります。なのでノートPCや無停電電源装置が搭載されたPCでの利用が推奨されています。
元々SSD自体にDRAMキャッシュを積んでいるT500なので、あまり効果がないんじゃないかと思いましたが、試しに有効化させて速度を測ってみたところ下記のようなスピードが出ました。

結構速くなるもんなんですね。PCIe Gen4の限界を突破してます。特に書込み速度が1.5~2倍ぐらい高速化。
ただ、元々速いしデメリットもあるのでモーメンタムキャッシュは有効化せずに使う事にしました。
因果関係は不明ですが、これを有効化したタイミングでWindowsが不安定になったという事もあり・・・。


二つ目はオーバープロビジョニング(OP)。
この機能はSSDの空き容量の一部をSSDを制御するコントローラ専用に割り当て、SSDの寿命や(主に高負荷時の)性能を向上させる機能。
元々少ない領域(100MBぐらい)がコントローラ専用に割り当てられていますが、それをさらに拡張させることによってSSD上のデータ整理や劣化具合の均等化をしやすくし、耐久性やパフォーマンスを上げます。
SSDの全体サイズの5~10%(2TBの場合は100~200GB)の領域を割り当てると効果が出るとされています。それ以上を割り当てると、さらに効果が上がるそうです。
自分の環境の場合は容量に余裕があるので、10%を割り当てることにしました。


このツールだけで簡単に設定できるかと思いきや、エラーが出てしまったのでWindows標準ツールの「ディスクの管理」でOP用の領域を手動で空けます。
「ディスクの管理」はコマンドプロンプトで「diskmgmt」と打ち込むか、Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を表示し「diskmgmt.msc」と打ち込むと起動できます。
使用中の領域を選択し右クリック。表示されるメニューから「ボリュームの縮小」を選ぶと、今使っている領域をどのくらい縮小するかを入力するダイアログが出るので、そこでOPに割り当てるサイズ分縮小します。



そうすると未割り当ての領域が縮小した分できるので、この状態でもう一回Crucial Storage ExecutiveでOP設定をします。

推奨状態だと10%が自動的に入力されます。10%以外にしたい場合は推奨ボタンをOFFにし、任意の割り当て率を入力します。



その後、「OPの設定」ボタンを押し、OPが正常に設定されれば「オーバープロビジョニングが正常に設定されました」とのメッセージが表示されます。
※「ディスクの管理」で手動で未割り当てのパーティションを作った時点でOP設定完了になる場合もあるみたいです。その場合は「OPは、すでにXX%に設定されています。」とのメッセージが出ます。



OPを設定した状態でのCrystalDiskMarkの結果はこんな感じ。特に変化は無い(誤差レベル)ですね。
やはり通常時の読み書き速度には影響しないようです。
耐久性が上がったという精神衛生上の効果が一番の効果かもしれません。

T500のベンチマーク

普通に使っている分にはイマイチT500の速さが分からないので、ベンチマークをいくつか回してみました。

3D Markのストレージ用ベンチマーク「Storage Benchmark」(ゲーマー向けのSSD性能テスト)のスコアは4283でした。スコア2500以上が高速、4000を超えたらかなり速い方なので優秀です。



ちなみに3D Markはオンライン上で他の人のベンチマーク結果結果を見ることが出来るんですが、同じT500のベンチマークが317件登録されていて、自分のスコアは24位の結果だったのでパフォーマンスは引き出せている状態と言えそうです。
それぞれ実行環境が全然違うので単純には比較できませんが。1位はT500で8424とかいう訳の分からないスコアを出してるし。

ここからはPC全体のベンチマーク結果です。
SSDをT500に交換したことによってどのくらいスコアが上がるのか、影響するのかを確認しました。

3D MarkのゲーミングPC用ベンチマーク「Steel Nomad」の結果比較です。
既存SSDでは4,437だったのがT500では4,513に上がっています。
CINEBENCH R23のマルチコアスコアは32,783から33,404に上がりました。
どちらも2%弱スコアが上がりました。
個人的には意外に影響するんだなと思いましたが、SSDを高速化したところで大した違いは無いとも言えますね。


ちょっと前までやりまくってたモンハンワイルズの公式ベンチマークの結果はこんな感じ。
交換前は15,539だったのが15,468に下がってます。
ワイルズのベンチマークはGPUが重視されるのでSSDの影響があまり出ないのかもしれません。

総評

T500は性能的にも価格的にも満足です。
正直このハイスペックを体感できるかと言えば微妙なところですが、自己満足度は高いと思います。
SSDの温度は平常時は40度ぐらいで、ベンチマークを回しても50度程度なので、熱問題も心配なさそうです。
強いて難点を上げるとすればCrucial専用ツールのStorage Executiveが解りにくい、使いにくい、遅い事ぐらい。
総合的にはPCIe 4.0のSSDではおススメだと思います。

 

 

 

 

 

今回はPCのM.2 SSD増設の為に2025年3月時点ではどの製品を買うのが良いか調べた結果と、実際に買ったSSD(crucial T500 CT2000T500SSD8JP)のレビュー記事です。※T500のレビューは下記記事。

 

近頃のSSDは中華メーカーも台頭していたりもしてかなりの数の製品が出ているので、条件を絞り込んで選ばないとかなり迷うと思います。
なので今回自分が購入対象にしていたスペック(M.2 PCIe4.0でスペックが高く信頼性・耐久性も高いもの)に近いSSDが欲しい方には参考になるかもしれません。

 

 

SSD増設の目的

去年買い替えたArkhiveのBTO PCですが、注文時に色々カスタマイズしたものの、SSDは(ケチって)デフォルトの下記製品のままで妥協しました。

  • メーカー:Kingston
  • 製品名:NV2 PCIe 4.0 NVMe SSD SNV2S/2000G
  • 容量:2TB
  • インターフェイス:PCI-Express Gen4 NVMe
  • タイプ:QLC
  • 読込み速度:3500MB/秒
  • 書込み速度:2800MB/秒
  • 総書込み量:640TBW
  • MTBF:200万時間


このSSDの空き容量も1Tを切った(SSDは空き容量が減るとスピードが落ちる)し、スペックもイマイチだし、OSが入ってるシステムドライブがQLC(TLCに比べると耐久性が劣る)というのもイヤだし、ゲームやその他容量を食うプログラムを別のドライブに分離したい。
あとはそこそこスペックの高いPCなので、どうせならSSDもスペックの高いものに換えて自己満足度を上げたい。どうせ体感できるような違いは無いんだろうけど、ロマン的なものです。
SSDの値段も2024年12月頃後半から2025年2月ぐらいは高騰していたものの、だいぶ下がって来ていますが、4月頭ごろにMicronやサムスンがメモリの値上げを発表してます。SSDが値上がりするのも時間の問題と言われているので今がチャンス。
最近のSSDの新製品は既に次世代のPCI-Express Gen5のものがメインになってきていて、Gen4の新製品はもうあまり出なそうというのもあります。
Gen4のなるべくハイスペックなSSDを買ってシステムドライブに移行し、今のSSDはゲーム等のデータ倉庫用にしようというのが今回のSSD増設の目的です。

 

購入するSSDの条件

  • インターフェイスはPCI-Express Gen4 NVMe
    マザーボードのM.2スロットがPCIe 4.0なのでPCIe 4.0のSSDが対象。
    ※PCIe 5.0のSSDも使えはしますがPCIe 4.0のスピードでの動作になるので、無駄に価格が倍近くになるだけ。
     
  • メモリタイプがTLC
    NANDフラッシュメモリのタイプが寿命の短いQLCではなく、TLCのSSD。QLCは寿命も耐久性もTLCに劣ります。
     
  • 読み込み速度7000MB/秒以上
    読み込み速度はPCIe 4.0 SSDの最速値の7000MB/秒以上をターゲットにします。ちなみに最新世代のPCIe 5.0だと倍の14000MB/秒ぐらいのスピードが出ますが、もはや体感出来ないとも言われてます。
     
  • 自社製造メーカー
    システムドライブ用なのでなるべく信頼性が高く壊れにくいものが良いので、外れが少ない可能性が高いメーカーにしたい。そういう意味でメモリも自社製造している下記メーカーのSSDを対象にします。
    ※最近は中華メーカーから高性能で安いものも出ていますが、個人的には不安なので検討対象から除外。
    • キオクシア(日本)
    • サムスン(韓国)
    • Crucial(アメリカ)
    • Western Digital(アメリカ)
       
  • (できれば)DRAMキャッシュ搭載
    DRAMが搭載されているSSDの方が基本的には耐久性が高く、パフォーマンスも良い(最近はDRAM無しのSSDも高性能なので体感できるレベルでは無いと思いますが)ので、なるべくなら搭載されてるモデルを選びたいところ。
     
  • 無料移行(クローン)ツールの提供あり
    今回購入するSSDにシステムドライブを移行するので、OSごとまるっと複製できるクローンツールを無償提供しているメーカーが良いです。上記4メーカーはいずれも無償提供しているので問題なし。
     
  • TBWが長い
    TBW(Tera Byte Written)とは、何テラ書き込んだら寿命を迎えるか、という耐久性の指標なのですが、今回調べたSSDはほとんど似たような値(TLCだとだいたい1200TBW)だったので、あまり意味のない条件です。
    そもそも今使っているSSDが1年使って総書き込み量が12テラだったので、10年使っても120テラにしかならないんですよね。
     

SSD選び

とりあえず上記4メーカーの条件に一致するPCIe 4.0のハイエンドSSDをリストアップ。条件に一致するのは全部で6製品になりました。

表示上のスペックではどの製品もさほど変わりません。強いて言えば発売日が一番古いキオクシア EXCERIA PROが若干劣ります。
発売日順に並べると下記になります。

  1. キオクシア/EXCERIA PRO SSD-CK2.0N4P/J(2021/11/1発売)
  2. WESTERN DIGITAL/WD_Black SN850X NVMe SSD WDS200T2X0E(2022/8/31発売)

  3. サムスン/990 PRO MZ-V9P2T0B-IT(2022/12/23発売)

  4. crucial/T500 CT2000T500SSD8JP(2023/12/1発売)

  5. サムスン/990 EVO Plus MZ-V9S2T0B-IT(2024/11/8発売)

  6. WESTERN DIGITAL/WD_Black SN7100 NVMe SSD WDS200T4X0E(2025/1/31発売)

1~4まではDRAM搭載、5〜6は最近発売されたDRAM無しモデルになります。
DRAMを積んでいるPCIe4.0のハイエンドモデルはもう2023年ぐらいで出きっていて、最近はコスト削減やコントローラの性能向上により、DRAM無しで高速なモデルが流行っているようです。
価格的には2テラの7000MB/sハイエンドクラスのモデルが2万円前後。5000MB/sのミドルクラスだと1万5千円前後。
ちなみにPCIe5.0だと4万円超え。まだまだ高いですね。

実際の動作速度やベンチマーク結果、レビューや評判を調べてみました。
T500とSN850Xの性能比較、990PROとSN850Xの性能比較は下記サイト(英語)が分かりやすかったです。
Crucial T500 vs WD Black SN850X: Which One to Choose?
Samsung 990 Pro vs WD Black SN850X: Which one to choose?
実行速度やベンチマークスコアではサムスン 990PRO、crucial T500が強い傾向。それ以外は若干劣る感じ。
ただ、990PROの場合は容量の10%を犠牲にしたフルパフォーマンスモードでT500と同じぐらいの性能なのが気になるところ。
またT500はキャッシュが切れたときの書き込み速度が異常に遅いという弱点があるようです。ファームウェアアップデートで若干改善されたようですが、それでも遅いとのこと。
とは言え、キャッシュが切れるのは空き容量の30%ぐらいのサイズを一度に書き込もうとした場合なので、空の状態で600GB、空き1Tの状態で300GBを書き込んだときぐらいしか発生しません。システムドライブとして使う分にはほぼ影響無しと言えるでしょう。
手に入りやすさや人気度ではT500、WESTERN DIGITAL SN7100、サムスン 990 EVO Plusが優勢な模様。
ちなみに990 EVO PlusはPCIe5.0にも対応してるので、PCやマザーボードを5.0対応のものに買い換えたときはちょっと速くなるかも?

あとは個人的にはクローン等が出来るサムスンの専用ツールが高機能で使いやすそうなのは評価ポイント。
crucialのツール、分かりにくいし遅いし使いにくいんですよね…

 

結論

そんなこんなで最新のSN7100や990 EVO PLUSか、DRAM搭載の990PROかT500のどれかにすることにしました。
価格的には、990 EVO PLUSとT500が約2万円、990 PROとSN7100が約2万2千円。
正直どれもハイスペックなので、どれを選んでも体感できるような違いは無いと思うんですよね。

結局今回は総合的に見てcrucialのT500を購入することにしました。

購入店は価格.comで最安値(20,380円)を付けていたJoshin(と言っても同じ価格で売ってるのは他に7店舗あり、それ以外のショップもポイント込みで同じ価格になります)。
なぜならばJoshinは公式サイトの他にYahoo!ショッピングにも店舗があり、ソフトバンクユーザーやPayPayユーザは結構なPayPayポイントが付くからなんです。
今回購入したときも20%以上のPayPayポイントが付き、実質16,402円で購入できました。安い! 

こんなところで今回はここまで。
次回は購入したT500へのデータ移行やレビューなどの記事を書きます。
ではまた!

 

 

 
 

 

 

 

 

 

11月初旬に行った台湾 台北旅行の3日目の旅行日記です。

3日目は松山空港周辺、故宮博物院、龍山寺、艋舺夜市等に行きました。

この日で台湾3大観光地(故宮博物院、龍山寺、初日に行った中正紀念堂)コンプリート。

 

1日目の旅行日記はこちら。

 

 

松山空港周辺(朝の散歩)

まずは朝の散歩。

いつもは特に目的地も無く適当にブラブラするだけですが、この日はちょっと行ってみたかった場所に向かいました。ホテルから徒歩30分ぐらいのところにある松山空港です。

適当に朝市を眺めながら北の方に向かいます。フルーツや野菜、肉に魚など、あまり見た事ないものも売っていて眺めているだけで楽しい。

朝ごはんを買いに来てるイヌもいました。

途中に割と大きな公園(栄星花園)があったので通り抜け。

おば様たちが元気に太極拳やってました。

 

松山空港近くにも大き目の朝一があり、かなり賑わってました。

すぐ近くに大きな青果市場(濱江市場)があるからかもしれません。中に飲食店もあって市場飯が楽しめるみたいです。

 

青果市場向かいの細い道に入ると派手なお寺(台北神德宮)がありました。

そこからさらに細い道を進むと

松山空港の滑走路が見えてきました。歩道がほとんど無いので注意。

今回の目的地はココ

松山空港の滑走路の着陸側すぐ近くにある空き地です。

滑走路のかなり近くにあるので、飛行機を眺めたり写真を撮ったりするスポットとして有名らしいです。

市街地のすぐ近くにある空港ならではですね。

このときも先客の飛行機マニアっぽい方が、本格的なカメラで写真を撮ってました。

普通の台湾人カップルも見物に来てました。

 

滑走路のすぐ近くだけあって、着陸する飛行機が頭上すぐ近くを通るので迫力あります。

ただ、松山空港は規模が小さいのと軍民共用という事もあって便数が少なく、なかなか飛行機が飛んでこないのが難点。このときも30分待って2機しか着陸して来なかったです。

あと「毒蛇が出るから注意してね」という意味の看板も出ていたので注意。

ちなみに、軍用という事もあり上空からの撮影は禁止だそうです(地上は立ち入り禁止区域でなければ問題無し)。

 

この後は、適当に見つけたお店で朝ごはんを買って帰りました。

水煎包小篭包葱油餅蛋餅」では水煎包(鉄板で焼いた肉まん的なもの)を購入。ラー油系のスパイシーなタレがかかっていて美味しい。

 

次に立ち寄った「深蔵Blue葱抓餅」の葱抓餅(ツォンジュアビン)は美味しくてビックリしました。葱抓餅はネギが入ったクレープ状の生地でタマゴ等を巻いた食べ物です。

お店のオジサンに英語でメニューを説明してもらい、卵とベーコンが入った「培根蛋」を注文。

外側はパリパリ、中はモチモチとした生地が美味しい。

観光で行くような場所ではないけど、おススメ。

 

故宮博物院

台湾三大観光地の一つ、国立故宮博物院に行きました。

故宮博物院は世界三大または四大博物館の一つにも数えられる博物館です。

中華圏で歴代皇帝が集めた至宝や美術品、芸術品のうち、特に貴重なものを第二次世界大戦後の国共内戦時に台湾に運び出し収蔵しています。大陸の方では文化大革命で文化財の多くが失われているので、そういう要因もあって特別なんでしょう。

ルーブル美術館ほど広くはないのですが(上野の東京国立博物館ぐらいのイメージ)、展示品が結構多いので、ちゃんと観るなら時間に余裕を持って行った方がよいと思います。

 

場所は松山空港の北5Kmぐらいにあり、近くに駅はありません。

公共交通機関で行く場合は、夜市で有名な士林駅からバスで行くか、台北市内からバスになります。

自分たちはホテル(南京復興駅周辺)からタクシーで行きました。15分ぐらいで着き、料金は2000円ぐらい。

 

故宮博物院の正門前。広い敷地に立派な中華風の建物が点在してます。

大きな台湾狛犬。カワイイ。

故宮博物院の正面入り口前。

この建物が本館です。

 

展示品を観る前にまずは腹ごしらえ。

本館4F(最上階)にある「三希堂人文空間」という宝物庫のような内装のレストランに行きました。席も広々としていてゆっくりできます。

故宮博物院にはこのお店の他、本館にはカフェ、別の建物に高級な中華料理のお店と台湾料理のお店があります。

海鮮スープのラーメンと、牛骨スープのラーメンを注文。どっちも優しい味で美味しかったです。セットドリンクのアイスティーも美味しい。

 

お腹も満たされたので展示品をじっくり観ていきました。

展示品の説明は中国語と英語だけなので、日本語音声ガイドの端末(アンドロイドスマホ)を入場ゲートで借りました。

全ての展示品に対応しているわけでは無いですが、対応している展示品だと日本語でかなり長々と説明してくれます。

全部ちゃんと聞いてると1日では見切れなくなるので、後半はほとんど使いませんでした。

 

流石中国4000年の歴史、紀元前1000年以上前の青銅器等が何個も展示してあります。

古代の金属器は精巧な中にもどこか可愛らしい作りの物が多く、面白いです。

 

太古から戦争を繰り返していた中国なので武具も豊富。

剣や戟や矛、鎧や馬具など、当時物の色々な武具が展示されています。

三国志ファンにはたまらないものがあります。

消耗品なのに紀元前や2000年近く前の武器が残っているのは凄い。

ゲームや映画、アニメと違い、小ぶりなのもリアルですね。

復元した弩弓。VRで弩の組み立てや射撃が出来る体験コーナーもありました。

 

近代の宝物の類は綺麗&鮮やかで精巧です。

 

故宮博物院の目玉の一つ、「彫象牙透花人物套球」。

1つの象牙を削り込んで独立した18層の球体にするという、意味の分からない宝物です。

分割して作って後から継ぎ目をパテ埋めしたんじゃないかと思っちゃいますが、ボトルシップのような製法で作られたらしいです。凄い。仙人から伝えられた技術で作られていて、現在では再現できないとも言われています。

この「珊瑚魁星点斗盆景」は盆栽に見立てた宝物で、木の代わりに朱色の珊瑚を削って作られた「魁星踢斗」という学問の神様が立てられています。右手には北斗七星を模した宝石を持っています。これも公式サイトによると必見展示品の一つ。

 

陶磁器の類は味のある作品が多く、なかなか面白いです。

このなんとも味のある磁器の子供は「北宋 定窯 白磁嬰兒枕」といって、12世紀に作られた白磁の枕。

面白い展示品だなと思ってみていたら、国宝でした。似た物は世界に3体しか現存していないそうです。

この犬はパグみたいでカワイイ。

この「清 十八世紀 太平有象磁尊」もカワイイ。片方が磁器でもう片方が琺瑯(ほうろう)だそうです。

これも公式サイトの必見展示品の一つ。

 

もちろん、このような素人目でも分かる美しい作品もあります。

 

仏教系の仏像も展示されています。

他に水墨画等の絵画もありましたが、もうお腹いっぱいだったので流し見。

 

故宮博物院の目玉と言えば角煮(肉形石)と白菜(翠玉白菜)ですが、全然見当たりません。

角煮の方はこの日は展示されておらず、白菜は特別展の方で展示されているとのこと。

日本の博物館や美術館の特別展は別料金を取られる場合が多いですが、故宮博物院の特別展は追加料金無し。

このときは「大美不言」という特別展が開催されていました。

故宮博物院、フランスのパリ装飾芸術美術館とヴァン クリーフ&アーペルそれぞれの収蔵品を集めた特別展です。

 

色とりどりの宝飾品が展示されていて綺麗でした。

 

その中にも埋もれない珍妙な展示物は故宮博物院の物でしょう。たぶん。

もう一つの象牙多層球「象牙透彫雲龍文套球」もここにありました。こっちの方が層が多く、故宮博物院の5大至宝の一つと言われています。

本体の球以外も台座まで手の込んだ作りで凄かったです。

 

特別展の一番最後に展示されていて、人だかりも凄かったのが国宝の「翠玉白菜」。

バッタがとまった白菜の形に彫刻された翡翠です。

緑や白の部分は着色しているわけではなく素材の翡翠の色そのものを上手く活用していて、それも国宝たる所以。

綺麗なお野菜でした。

 

このあと、出入り口の近くにあるミュージアムショップでお土産を買って帰りました。

ミュージアムショップも小物やお菓子から本格的なレプリカまで品ぞろえが豊富で面白かったです。

 

故宮博物院に行く前はそこまで期待はして無かったのですが、昼前に入館して色々見て回っていたら、あっという間に時間が過ぎ夕方までたっぷり楽しめました。

 

龍山寺

この後はこれまた台湾3大観光地の一つ、龍山寺に行きます。

故宮博物院の正門前に客待ちのタクシーが並んでいたので、それに乗って移動。道が混んでいたので30分ちょっとかかりました。

龍山寺は1738年に創建され、仏教、道教、儒教の神様を始め、関羽や孔子等様々な神様が100以上祭られているデパートみたいなお寺。広くない敷地に神様が詰め込まれた濃縮パワースポットです。

 

ライトアップされた門をくぐると

豪華絢爛なお寺が現れます。

右側にはライトアップされた滝もあります。

入り口から派手。

右端にある入場口(左足から入るのがマナーらしい)を抜けたところが境内になり、さらに豪華な本堂が。ちなみに入場料は無料です。

 

お供え物がずらりと並んでいます。

お堂の天井には繊細な細工が。

この下では特殊なやり方のおみくじができます。おみくじも無料です。

本堂内部は輝きが凄い。地元の方々が熱心にお祈りしていました。

その裏側にもお堂があります。こっちもまた派手。

龍山寺はとくにかくライトアップが凄いので、夜に行くのがおススメです。

 

艋舺夜市

3日目の夜市はお手軽に龍山寺のすぐ近くにある夜市、艋舺夜市にしました。

龍山寺正門前を東西に貫く廣州街夜市、南北方向の華西街夜市、梧州街夜市と3つの夜市を合わせて艋舺夜市と呼ばれています。

さらにすぐ近くには西昌街夜市というかなりディープな夜市もあり、人が集まる龍山寺の周りに夜市が乱立している感じです。

 

まず最初は西昌街夜市を散策。

食べ物のお店はほとんどなく、怪しげな雑貨や携帯電話等が道路上に置いてあり、屋台街というよりフリマか闇市のような感じ。

両サイドの店舗も風俗店のようなお店があったり立ちんぼのような女性もいたりして、かなりディープ。電灯が明るいし人通りも多いので、治安の悪さはそれほど感じませんでした。

が、路地裏はかなり怪しげな雰囲気だったので気を付けるに越したことはない場所ではあると思います。

ちなみに龍山寺駅と龍山寺の間にある公園も(お寺の近くという事もあってか)ホームレスの方が多かったので、明るい地下街を通るのがおススメ。

 

そのあとは華西街夜市を通ってメインの廣州街夜市に向かいます。

華西街夜市はアーケードになっていて、夜市というより商店街みたいな感じ。屋台も出ておらずマッサージ店ばかり。蛇料理等の変わったお店もありました。

普通の夜市に飽きた場合とか散策目当てなら良いのかもしれません。

 

廣州街夜市と梧州街夜市に到着。こっちは夜市らしい夜市なので安心。

かなりの数の屋台が並んでいて、食べ歩きにピッタリ。

他の夜市に比べると混んでいないのも良かったです。

フルーツ飴屋さん。ミニトマト飴を食べたんですが、さっぱり目で美味しかったです。

他にもいくつか屋台飯を食べた後、適当に見つけたお店「七年級花生豬腳藥燉排骨」に入りました。

ワンタン麺と乾麺を注文。どっちも普通に美味しかったです。

台湾ビール等のドリンクはセルフサービスで冷蔵庫から勝手に取って飲んじゃって良いタイプ。台湾のローカルなお店では多いですね。

 

最後にホテル近くのかき氷屋さん「春美氷菓室」でタピオカやタロイモがモリモリに入ったでっかいかき氷をテイクアウトして終了。

このかき氷屋さんは人気みたいで閉店間際でもお客さんでごった返してました。テイクアウトだったのですぐに受け取れましたが、イートインだと30分以上待つみたいです。

 

年を跨いじゃいましたが、あと1日分書いたら台湾旅行日記も終わり。

ではまた!

 

台北旅行日記