丁度1年前の記事です。
機動戦士ガンダムの宇宙世紀シリーズに出てくる一般兵士用の頂点に立つモビルスーツ『コンティオ』を黒式さん主催のフレーム祭りで製作していました。
いつかリベンジしてみたいです。
当時、このコンティオについては、アニメーション制作予算不足の中、大量に余っていたシャア専用〇〇の塗料を止むを得ず利用した、という大人の事情でこの色になりましたが、ゲルググをオマージュした色に設定上なされる予定でした。
その本来の色で完成させていました。
内部にはサイコ・フレームが使用されており、所々剥き出しになったサイコ・フレームは緑色にまで発光しますが、ウッソの前には何ら意味の無いもので次々と撃破されていきました。
懐かしい・・・
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フレーム祭りも佳境です。
グリグリ動きます。
前回はここまで、と言うより、前々回とほとんど進捗に変わりはありませんでした。
振り返りですが、これは製作記の2番目の素組完成時の写真です。
素組だけでもそんなに悪いキットでは無いと思います。
一応、Vフレームという滑稽なフレームが入っているので、良く考えたら、フレーム祭りにこのまま出せたんですねぇ・・・遠目
また横道ですが・・・記録から見ると
丁度1年前、キ○ガイじみた1/550ドムのフル稼働改造を行っていたおとうとさんに触発されて、1.5mm径のボールジョイントを使用して1/550のゲルググを作ってました。
足首と膝、股間までの可動させたところで放置され、何処かで眠っている筈だけど・・・腕の可動実現までは行きついていません。
話は戻り、コンティオです。
まずは本編でのコンティオの登場シーンを振り返ってみます。
整備中のコンティオ。立ち姿ではなく、座っている姿勢というのは珍しい描写です。
初登場は、3部作で言うと、第1部の後半部分ほどで、旧地球連邦軍サイド2駐留軍田代中佐のベスパ:カイラスギリー艦隊所属機としてです。
コンティオのコクピットは頭部が前倒しになり、うなじのところから乗り込むようになってます。
元地球連邦軍サイド2駐留軍艦隊司令田代中佐のカイラスギリー艦隊に対し、リガ・ミリティアが艦隊戦を仕掛けてきた際のシーンです。
右下の整備員が、敵にガンダムタイプ数十機が出撃していることが確認されていることをクロノクルに報告しているところです。
クロノクルが、あれはガンダムではない、ヴィクトリータイプだ、とガンダムではないことを否定するある意味有名なシーンです。
この作品、ガンダムと名前が付いていますが、唯一1機もガンダムが登場しない珍しい作品となりました。
それに、キリコのスコープドック以上に主役メカが使い捨てられるという、兵器感も出そうとしてますが、いかんせん塗装がバ●ダイの強い意向でやはりトリコロール塗装になってしまってます。それだけでも安っぽい玩具感は拭えません。
ここだけというよりも既に外部に漏れてご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、冨野翁のバ●ダイに対する恨みは相当なものがあり、バイク型の戦艦を出せ!と訳解らない要求をされた際にブチ切れて、
「バ●ダイ どっかいけ !」
と発言したそうです。お判りになったと思いますが、このバイク型戦艦の司令は、ドッカ・イケ少佐になる訳です。ちょっとばれないように、ドゥカー・イクにその後変わりましたが。
更に後日、今度アーティファクト第2段の目玉になるアサルトバスターをバ●ダイが提案してきた際も、止むを得ず本編に登場はさせましたが、アサルトバスターで居られる時間が秒単位だというところも必至の抵抗の痕跡だそうです。
戦場では死と隣り合わせであることを否応なく教えてくれる作品で、最近のテーマ性に欠ける娯楽作品と一線を画します。
しかも最終回で主人公側の勢力が、全滅して終わるというあり得ないラスト。敵側はダメージは受けたものの戦力は健在。この戦争で事実上地球連邦政府が終了した、と言いたかったらしいです。
ウッソのヴィクトリーの頭部に接触するご遺体。夢に出てきそうなほど恨めしい目をしています。
同型機同士の戦闘。
ゾロアットはリガ・ミリティアも使用します。ゾロアットのビームシールドに撃破されるゾロアット。
【※ここから閃光のハサウェイネタバレあるので注意】
マフティ・ナユーブ・エリンの時代、超大型の極秘最新設備として登場し、このビームシールドがマフティのΞガンダムを完全に破壊し、ハサウェイは捕まり、ブライト・ノアの目の前で処刑されます。大型モビルスーツの戦術的発想がここで終了したことになります。
数十年後のこの時代はビームシールドは超小型化され、ミノフスキークラフトを装備したモビルスーツが一般機として登場してしまいます。
公式設定では、このビームシールドという技術は大変高度な技術であり、この後、9,500年後のリギルド・センチュリーに至っても再現出来ていない、とされています。
失われた技術は9,500年経過しても戻らないということを富野監督は示しています。
コンティオに戻って、胸部の三連ビーム砲射撃シーンです。
ジャベリンの小さな豆鉄砲でさえ、ジェガンの最終形態ジェスタなどの主要ビーム兵装の数十倍の密度威力ですから、このビーム砲の威力は推して然るべきでしょう。
貴重とは言え建造から50年の老朽艦のアレキサンドリア級第11番艦『ガウンランド』の対空戦闘シーン。
この後ガウンランドはコンティオに襲撃され、自爆。カイラスギリー艦隊の数隻を巻き込む凄まじい爆発をします。ちなみにドローンに改造されているので乗員はいません。
これに乗じてリーンホースは、バッフクランのハルル・アジバが、ソロシップを攻撃する際に使用した戦法を用いて、田代大佐の超巨大戦艦『スクイード』に接舷し、白兵戦を挑みます。
↓ハルル・アジバとカララ・アジバの姉妹
ハルル(右)とカララ(左)は本当に良いキャラクターでした。戸田恵子のデビュー作でしたかね?
それにしてもネットの拾いもの画像ですが、このキットの造形良く出来すぎてますね。似てる。似すぎてます。ハルルの人間らしい嫉妬心など、この作品も素晴らしいものでした。
「ゲスが!」このハルルの憎しみの籠った言葉と共に姉の放った銃弾は、カララの頭部に4発命中し、妹のカララは亡くなります。切ないものでした。
モビルスーツ同士の艦載機同士の戦闘から、いきなりリアリティある人間と人間の戦闘シーンへと変わっていくところが、見るものを惹きつけます。
カトキハジメ傑作デザインと言われる艦船は、隙が全く無いデザインとなっていて宇宙での武装は将来あるとしたらこうなるのだろう、と納得もさせます。
一方、形状は賛否が分かれるところですが、クルップ級のリーン・ホースは、下からの攻撃に確実に弱いと思われます。
スクイード級の艦首付近に接舷したリーンホースから大量の陸戦隊がスクイードへ向けて乗り込みます。
艦隊規模でいったらカイラスギリー艦隊は数十隻の巡洋艦や超巨大戦闘母艦を2隻擁する規模的には大規模艦隊。対するリガ・ミリティアの艦船は、ガウンランドとリーン・ホースの2隻。
大人たちは、この戦力で元地球連邦軍田代大佐のカイラスギリー艦隊に挑むのは無理だ、と決めつけています。
それに対し、スペシャルなウッソは、マイクロウェーブをカイラスギリー艦隊に照射し、囮としてドローンに改造されたアレキサンドリア級を突っ込ませて自爆させ、混乱の隙に旗艦に限りなく接近したら白兵戦で短期決戦という素晴らしい戦術を構築して大人を動かす。
古で言ったら「姜尚(通称:太公望 呂尚)」「孫武(通称:孫子)」「呉起(通称:呉子)」「廉頗」「蒙恬」「白起」「楽毅」「韓信」「霍去病」「衛青」「諸葛亮(字は孔明)」「岳飛」「テミストクレス」「アルゲアス・アレクサンドロス3世(通称:アレクサンドロス大王)」「ガイウス・フラウィウス・ウァレリウス・コンスタンティヌス(通称:コンスタンティヌス大帝)」「テムジン・キャットブルジュキン(通称:チンギス部の大ハーン)」「グスタフ・アドルフ」にも肩を並べる?
嘘のような子ども、だからウッソだそうで。ちなみに別の宇宙世紀シリーズ作品には、本当に?主人公?ということで、フォント・ボーという人物も登場します。
話は戻り、カイラスギリー艦隊旗艦超巨大戦闘母艦『スクイード1』に接舷したリーンホース。
人間同士の銃撃戦が始まります。もうこうなるとモビルスーツではどうにもできません。白兵戦、ランバ・ラル特攻以来の本編描写でしょうか❓
悲惨な戦闘シーンが続いてしまいます(画像はサイド2ベスパ側の兵士)。
ザンスカールは不意を突かれたこともありますが、この直前にマイクロ波攻撃で皆お腹を壊して下痢気味になっているという状況があります。中にはトイレに入っている最中に艦自体を撃沈されることもあり、かなり凝ったストーリーが展開されます。
しかもこの戦術の発案者が、スペシャルなウッソであるという・・・
本当に彼がガンダムの世界で最強と言われるのは無理も無い気がしますが、何度も申し上げている通り、公式設定で最強のパイロットは迷いを捨てた、キャスバル・レム・ダイクンことシャアなのだそうです。そのシャア全盛期の相手をしたアムロも相当な猛者なのかも知れません。
ですが戦績は、ウッソ撃墜数がアムロの5倍でしたっけ?しかもたった4カ月間で、性能の劣るモビルスーツでサイド2ベスパのサナリィ製最新モビルスーツを相手にこの戦果は、驚愕モノです。
1パイロットで戦争の流れを変えられるものではないことをガンダムの世界では大切にしてきましたが、この作品ではその1パイロットが流れを完全に変える役割を果たしてしまいます。
スクイード級を乗っ取ることに成功し、スクイードの舷側から離艦するリガ・ミリティアのリーン・ホース。
このスクイード級戦艦は、カイラス・ギリーのコントローラーとして建艦されました。
約12,200年後に、月のムーンレイスの首都、ゲンガナム(旧グラナダ)の冬の宮殿モニュメントとして、∀ガンダム作品で再登場します。
そしてこの後、ウッソは、あのゴッドワルド大尉のアビゴル(せがーるさん、いつ完成するんじゃろか)との戦闘に入っていきます。そしてその次は中年となったカミーユ殊、マチス・ワーカーとの対決。
名シーンが続き、涙することも大変多い作品でした。
私はリアリティのある作品が好きなので、最も現実的な構成であるビクトリーガンダムという作品が好きなのかもしれません(1stとかZも好きですが)。
本編は、こんなモビルスーツと人との対比も見るものを楽しませてくれます。
それにウッソの発艦シーケンスは使いまわしが少ないこともGoodです。
サイド2の連合艦隊と同じサイド2ザンスカールのムッダーマ・ズガン艦隊が歴史的な規模の大艦隊戦を行い、ムッダーマ・ズガン艦隊が勝利します。物語自体は終盤へと流れていきますが、敵側のサイド2が、更に勢力を増大していく、という反比例。
コンティオのショット・クローのオール・レンジ攻撃。
有線だったんですね。てっきり無線だと思ってました。
調べたところ、無線はリグ・コンティオの方からです。
GAINAX委託製作の本編は、映画並みの美しい作画です。よくもまぁこれをセル画で毎週回していたものだとつくずく感心します。Zの時代もGAINAXが作っていればなぁ、と思います。
作画崩壊がほぼ皆無です。
コンティオのアポジモーター?の位置が良くわかります。
あと、偉い階級の人がモビルスーツではなく、ちゃんとブリッジに座っているというといころもリアリティ増し増しです。バ●ダイ_ドッカ・イケもクロノクル・アシャーも。
指揮官はパイロットをしてはいけませんから。
本編ご紹介はここまで。
肝心なコンティオの工作ですが、股関節と足首は申し分無い可動が担保できたのですが、未だ黒式立ちの本丸である顎引きが出来ません。
今回はそれが出来るよう、頭部の改修です。
ところが、首の延長からボールジョイントの受け軸の工作まで写真撮影をしておらず、いきなり改修後となってしまいますがご容赦ください。
勿論合わせ目も消しています。
これでほぼ本体の工作が見えてきたので、後は各部品の合わせ目消しやディティールアップへ移行していきます。
後方のリグ・シャッコーまでの可動はなかなか出来ませんでしたが、まぁ良いでしょう。
本当は頭部は明らかにキットではオーバースケールでしたが、リグ・シャッコーの時のようにフルスクラッチする気力もなくそのまま利用することにしました。
それでは皆様本日もお疲れさまでした。
お休みなさい😌🌃💤
本記事は昨晩のもので、寝落ちしたためにアップが遅くなってしまいました。