ベトナムのハノイで2月27日と28日にかけて行われたドナルド・トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の会談で合意に至らなかった。
トランプ大統領は金正恩が核施設を廃棄する見返りに経済制裁の全面解除を求めたとしているが、朝鮮の李容浩(または李勇浩)外相は部分解除の条件として核施設の廃棄を提示したとしている。
韓国で伝えられている情報によると、アメリカ側は核プログラムの完全な廃棄だけでなく、生物化学兵器も含めるように求めたという。
今回の会談にはアメリカからマイク・ポンペオ国務長官とジョン・ボルトン国家安全保障補佐官も参加している。
シリアからのアメリカ軍を撤退させるというトランプ大統領の命令に公然と反対したコンビだ。
ポンペオとボルトンは朝鮮半島、そして東アジアの平和を望んでいないだろう。
かつてアメリカのジョージ・W・ブッシュ政権はリビアと似たような交渉をしたことがある。
その結果、リビアのムアンマル・アル・カダフィ政権は2003年に核兵器や化学兵器の廃棄を決定したが、アメリカは約束を守らずに「制裁」を続けた。
そして2010年、バラク・オバマ大統領がムスリム同胞団を使った侵略計画のPSD-11を承認、カダフィ体制が倒されただけでなく、破壊と殺戮が今でも続いている。
ヨーロッパより国民が豊かな生活を送っていたと言われるリビアの面影はない。
日本では肯定的に捉える人がいる東西ドイツの統一も問題が多い。
1989年にベルリンの壁が壊され、90年に統一されたのだが、その際の約束をアメリカ側は守っていない。
ジョージ・H・W・ブッシュ政権のジェームズ・ベイカー国務長官はソ連のエドゥアルド・シェワルナゼ外務大臣に対し、統一後もドイツはNATOにとどまるものの、東へこの軍事同盟を拡大することはないと約束していたが、今はロシアの国境近くまでNATOを拡大させ、ミサイルを設置、軍隊を配備して軍事的に脅している。
トランプはベトナムのケースを口にするが、これも問題。
アメリカとの戦争に勝利したベトナムだが、戦乱で国土は破壊されて惨憺たる状態。
多くの人が殺され、インフラが破壊されただけでなく、化学兵器の一種である枯れ葉剤(エージェント・オレンジ)やナパーム弾の影響も残っている。
そうした中、後ろ盾だったソ連が消滅した。
ソ連が消滅してから3年後の1994年にアメリカはベトナムへの経済戦争を中止するが、その代償としてベトナムは新自由主義を受け入れなければならなかった「毒饅頭」を食べることになったとも言える。
しかもベトナム戦争中にアメリカ側が行った犯罪的な行為は不問に付され、ベトナムの庶民は低賃金労働者として西側巨大資本のカネ儲けに奉仕させられている。
こうしたアメリカ支配層の行動は20世紀初頭にハルフォード・マッキンダーがまとめたハートランド理論に基づいているように見える。
ユーラシア大陸を囲むように西ヨーロッパ、パレスチナ(1948年にイスラエル建国を宣言)、サウジアラビア(サウード家のアラビアを意味するサウジアラビアが登場するのは1932年)、インド、東南アジア諸国、朝鮮半島をつなぐ内部三日月帯を、またその外側に外部三日月帯を想定、内陸部、つまり中国やロシアを締め上げようというわけだ。
そうした三日月帯の西の果てがイギリス、東の果てが日本である。
日本はイギリスやアメリカにとって侵略の拠点であり、日本人は彼らの傭兵だと言えるだろう。
この戦略を放棄しない限り中東や東アジアからアメリカ軍が撤退することは考えられない。
この戦略に執着しているアメリカ支配層は朝鮮半島の平和も望んでいないだろう。
現在、ロシアを中心に中国や韓国が計画している鉄道やパイプラインの建設計画は東アジアを経済的に結びつけるものであり、アメリカの支配層が認めるとは思えない。
こうした面からも今回の米朝会談が不調に終わったのは必然だった。
「別班マン」さんの冒頭の動画がすごいです。
一度動画を見て、もう一度再生してみてください。
確かに、ツイートの解説の通り、“米国との関係凍結”の危機にあるのは日本で、トランプ大統領の言う、“米国を利用しようというような国”とは、日本であり、サギゾーであるとしか解釈のしようがありません。
これほど重要な内容でありながら、このトランプ大統領の発言に触れているのは、今のところ「別班マン」さんのみだと思います。
日本が関心を示す拉致問題についてで、米朝首脳会談の場で取り上げられたのか否かが話題になっています。
おそらく、大金を積んでトランプ大統領にこの話題を会談の場で持ち出してもらうことをサギゾーは頼んだのだと思いますが、実際に話題になったのかどうかは、トランプ大統領の口からは、直接聞き出すことができなかったようです。
この件に関してサギゾーの言うことが当てにならないのは明らかです。
年中嘘ばっかりついている男の言うことを信じる方がどうかしています。
トランプ大統領は、お金をもらっている以上、何も言わないでしょう。
こうした話題を全て吹き飛ばしてしまうほどすごいのが、冒頭の動画です。
この内容が話題にならないのは不思議です。
ホワイトハウスのサラ・サンドレス報道官は、トランプ大統領が2月28日、安倍首相、韓国の文在寅大統領と電話会談を行い、「金正恩朝鮮労働党委員長との対話を継続する」意向を伝達したことを明らかにした。時事通信が伝えた。
スプートニク日本
サンダース氏は記者団に対し米日韓首脳の電話会談は10~15分間だったと語った。
その中でトランプ氏は、米朝会談について説明し、日韓と緊密に連携していく考えを伝えた。
先にサンドレス氏は
トランプ氏と朝鮮民主主義人民共和国の金正恩労働党委員長が合意には至らなかったものの、「良好な建設的」会談を行ったと述べていた。
「トランプ氏が金委員長に拉致問題を提起」のマスコミ報道に国民冷ややか!「他力本願」「前回と同じ」「いつ安倍総理自身でやるのか?」
https://yuruneto.com/trump-kim-rati/
どんなにゅーす?
安倍総理からの要請を受けたトランプ大統領が金正恩委員長に、日本の拉致問題を提起したことがマスコミから伝えられている中で、国民から冷ややかな声が上がっている。
・NHKなどの安倍官邸に近しいマスコミがさも「安倍総理の功績」のごとく報じている中、「他力本願」「前回と同じ」「いつ安倍総理自身でやるのか?」などの批判の声が相次いでおり、安倍総理が記者陣に明かした情報の信憑性そのものに強い疑いを持つ声も噴出している。
トランプ大統領に頼んでばっかりで一向に自分でやろうとしない安倍総理に、国民から怒りの声が噴出!
前回に続いて「トランプ大統領が金委員長に拉致問題を提起した」なんていう報道が出回っているけど、国民からは「人に頼んでばかりで、一体いつ自分でやるのか?」との当然の怒りの声が噴出しているわっ!
何より、前回の会談と同じで全く発展性がないし、こんな調子じゃ拉致問題が永遠に解決できるわけもないわっ!
また今回も、「トランプが拉致問題を提起したのは安倍総理の外交力のお陰」みたいな、あまりに低レベルなフェイク級の安倍礼賛プロパガンダが出回っているけど、もうお笑いもいいところだね。
こんなの、ただの「他力本願」で、職務怠慢もいいところだし、「シンゾーの頼みに応えてやったんだから、これからも、もの凄い量の兵器を買いまくってくれよ」といわんばかりに、トランプからの言い値同然の価格によって、貴重な国富が在庫処分の粗悪な兵器代に消えるのがオチというものだ。
今回も口をついて飛び出たその場しのぎの口三味線の可能性が大なんじゃないかな。
北方領土交渉について飛び出した「私とプーチン氏によって必ず終止符を打つ」の大風呂敷も、今となっては何の根拠もなかった完全なホラだったことが判明しているし、
https://yuruneto.com/russia-abe-gekido/
何から何まで一切の信用が出来ないわっ!!
ネットのみんなが言っているように、本当にトランプ大統領が拉致問題に言及したかどうかすら怪しいし、安倍総理本人はもちろん、こんなふざけた話をさも「安倍総理の実績」かのごとく報じている日本の大手マスコミも全く信用できない状況なんじゃないかしら!
3月1日(金)のつぶやき
https://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/a39351f676e1c972203cd4e074fccc06
米朝首脳会談が不調に終わった事については、その後も書くことに事欠かないが、ひとまずこれで終わりにしたい。
米朝首脳会談が不調に終わった大騒動の裏で、見過ごされている大きな問題がある。
その一つがライトハイザー米通商代表が2月27日に行った米議会発言だ。
日本との貿易交渉入りを3月にも始めたいと明言した。
菅官房長官は28日の記者会見で、「いつ、どこで開催するか、具体的な調整はこれからだと聞いている」などととぼけているが、大慌てだろう。
非核化をめぐる米朝交渉は、当分凍結せざるを得なくなった。
3月1日に終わらせるはずだった米中貿易交渉も、延期に次ぐ延期で、合意のめどが立たないままだ。
そのいずれも、ロシア疑惑で弱り目のトランプの手には負えない。
いまのトランプが唯一成果をだせるのは日本との交渉だ。
当初は中国との貿易交渉を終えてから日本を攻めると言い出し、だから日本は呑気に構えていたのに、今度は、いつ終わるかわからなくなった中国との交渉を待たずして、日本との交渉を始めると言い出したのだ。
それだけならまだいい。
いまのトランプにとって、何一つ成果を出せない中で、日本との貿易交渉の成功は待ったなしだ。
中国はもとより、北朝鮮すら一筋縄ではいかなかった。
しかし、日本だけは脅せば何でも言う事を聞く。
当然ながら米国は日本に目一杯要求をぶつけ、満額回答を迫るだろう。
単なる農産品開放にとどまらず自動車開放要求は必至だ。
自動車関税にとどまらず数量規制を求めて来る事は必至だ。
それどころか為替条項を求めて来る。
プラザ合意の二の舞だ。
それだけではない。
中国への技術移転を阻止する様々な規制を日本に求めて来るだろう。
いわゆるココム、すなわち対共産圏貿易規制の中国版だ。
米中協議でまとまらなかった問題のツケを日本に押しつけて来る。
いまの安倍政権ではまともな対米交渉は出来ない。
安倍外交が窮地に立たされるのは日米経済交渉が始まる時である(了)
北朝鮮の労働新聞が、先日の米朝首脳会談が合意なしで終わったことについて、“日本の反動層だけはまるで…朗報に接したかのように…振る舞っている”とし、“いつまでも蚊帳の外に座って歴史から消える…これが見捨てられた日本の運命”とする論評を掲載しました。
見捨てられたのは日本ではなくて、“安倍一味”であることを望みたいと思います。
この件に関して、別班マンさんが非常によくできた動画を上げています。
動画の中で、北朝鮮の労働新聞は、先の米朝首脳会談で拉致問題を取り上げてもらうために、安倍首相と河野外務大臣がアメリカ側に代わる代わる電話をかけて、“首脳会談で拉致問題を解決する意思を伝えてほしいと要請した”とし、“日本は…ロビー活動に人的物的資源を総動員した”と非難しています。
続けて動画は、トランプ大統領の米朝首脳会談後の記者会見の発言を取り上げています。
この中で、トランプ大統領は、“アメリカを利用しようというような国もあります”とし、その後、トランプ大統領は、日本との自動車の貿易が公平な状況ではないとし、この問題についてアメリカとの間で“良い合意が成立してきています”と言っています。
“続きはこちらから”をご覧ください。
トランプ大統領は、「安倍首相が、日本は少なくとも七つの工場を米国に移すと話していた」と述べたようです。
なぜ、安倍首相がこのような約束ができるのかは不可解です。
少なくとも、日本の自動車業界と政府が予めこの分野で何らかの合意をしていなければ、トランプ大統領にこのような約束ができるはずがありません。
下のツイートにあるように、“安倍総理が本当の売国奴だった”というのは今や常識の範疇ですが、この状況を見ると、経団連もまた然りということなのでしょうか。
(以下は元ネタで)
2018年6月12日米朝首脳会談
2度目の米朝首脳会談
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