ISD条項?分からない無防備な日本人 | きなこのブログ

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TPP国会、目前アンケート 「ISD条項?分からない」
http://tanakaryusaku.jp/2016/09/00014492
 
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「大筋合意」の発表を受け、抗議の市民が官邸前に集まった。=2015年10月6日、官邸前。撮影:筆者=
 
文・辻井裕子 / 主婦
 
26日から90日間の日程で召集される秋の臨時国会。
 
先日、国連総会のためNYを訪れたアベちゃんが、TPPについて華々しくぶち上げた。
 
「アメリカに率先して承認する!」。
 
廃案にならず継続審議とされていたのが恐ろしい。
 
壊国条約とも言われるTPP。
 
今年の参院選では北海道、東北地方のほとんどで反TPP候補が勝利したのは記憶に新しい。
 
農業ばかりではない。
 
保険、医療、あらゆる分野で外国企業が国家さえ訴えることのできるISD条項を忍ばせたTPPになぜアベ政権は前のめりなのか?
 
そこで社会に無関心すぎる「無防備な日本人」パート2の本稿ではTPPについて聞いた。
 
前回と同じく意識高い系と言われる杉並エリアで3つの質問を道行く人に投げてみた。
 
質問は
 
「TPPを知っていますか?」、
 
「アメリカの大統領選挙がいつ行われるか知っていますか?」、
 
そして
 
「アメリカの大統領候補者(トランプ、ヒラリー)が、TPPはやめるべきと言っているのを知っていますか?」。
 
「TPPについて・・・」と問いかけた瞬間、人々は逃げるように去っていく。
 
「TPP=難しい話」と思う人が多いのか。
 
実際に質問に答えた人数は44名だった。
 
「TPPを知っていますか?」という質問では、
 
44人中、「知っている」が2人、
 
「何となく知っている」が23人、
 
「知らない」が19人だった。
 
「アメリカの大統領選が、いつ行われるか知っていますか?」では、
 
44人中、「知っている」が8人、
 
「何となく知っている」が10人、
 
「知らない」が26人だった。
 
ほとんどの人が知らない。
 
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TPP大筋合意を一面トップで報じる各紙朝刊。=2015年10月6日=
 
「アメリカの大統領候補が、TPPはやめるべきと言っているのを知っていますか?」では、
 
44人中、「知っている」が10人、
 
「何となく知っている」が9人、
 
「知らない」が25人だった。
 
アメリカ大統領候補が揃ってTPP反対であることを、ほとんどの人は知らない。
 
最後にTPPについての自分自身の考えを聞いた。
 
44人中、「分からない」「複雑なので答えられない」は29人いた。
 
「TPPに反対だ」「どちらかというとやめた方がいい」が6人。
 
「アメリカが扇動してきたのに、この展開は理解できない」が4人いた。
 
「日本は追随するしかない」「日米ですり合わせて推進していくべき」が3人・・・
 
もはや日本のほうが積極的なんですが。
 
また、「日本独自の判断でどうするか決めた方がいい」が1人、「分からないまま勝手に決めてほしくない」が1人だった。
 
「TPPを知っている」「何となく知っている」25人に、どの程度知っているのかを聞いたところ、ISD条項について正確に答えられた人は1人もいなかった。
 
実際のところ、ISD条項を知らずして、TPPを知っていることにはならない。
 
「知っている」と思っている人も、実は「知っているつもり」なだけで、熟知していない。
 
TPPに関しては、「沖縄・高江を知っていますか?」と聞いた前回の認知度を上回る悲しい結果に終わったのだった。
 
~終わり~
 
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