アメリカの「中国包囲網政策」は、2010年の早くから始まっていた。
2010年3月26日に、韓国の哨戒艦が沈没した事件まで遡る。
あの「韓国哨戒艦沈没事件」もまた、アメリカの演出であり、そして見事大失敗に終わった政治ドラマであった。
大恥をかいたアメリカは居直って、「北朝鮮軍の潜水艦からの魚雷発射による撃沈である」と言い続け、今も堅持している。
日本の愚劣手先メディアも言っている。
北朝鮮は怒り心頭に発して「ヒラリーの性悪女が、私たちをこの事件の犯人扱いしている」と何十回も声明を出したが、国際社会はほぼ無視した。
中国とロシアが、真実を知って北朝鮮に同情して、国連安保理ではまともま議論にならなかった。
事件の真実はうやむやにされて現在に至っている。
日本政府は、いつも通り、アメリカ政府から命令されて、無理やり「北朝鮮非難を行え」と押し付けられた。
この余波を受けて、日本では6月2日に、立派な指導者であるはずの鳩山由紀夫の政権が倒れた。
鳩山は奇怪な辞任表明をした。
この問題で翻弄されアメリカ政府(強硬派)から脅迫され続けたのだろう。
韓国人の艦船乗組員46人+1が死んだことで、韓国内は怒りが充満した。
米原潜(コロンビア号)が急浮上して衝突してきたのだという真実を知っている韓国の野党の政治家たちは、正しく抗議行動をしたが、すべて抑え込まれた。
国外には記事として流れなかった。
韓国内の怒りを鎮めるためには、このままではいけない、新たな“戦争の火をつける”ことをしなければいけない、と凶暴なネオコン派と、マイク・マレン統合参謀議長(海軍提督)と、ロバート・ゲイツ国防長官は考えた。
それで急きょ、黄海での次の米韓共同軍事演習を決断した。
ところが7月末のこの軍事演習で米海軍は腰砕けになった。
中国の原潜が数隻待ち構える黄海に空母ジョージ・ワシントンが入ってゆくことにおびえたのだ。
それで日本海に演習場所を変えて逃げてしまった。
赤っ恥である。
それで、ネオコン派は次は北朝鮮の核施設の疑惑問題で騒がせた。
そしてさらに11月23日に、北朝鮮軍による延坪島への砲撃事件を起こさせた。
プエブロ号事件や、ベトナムへの米軍の軍事進攻の口実と、きっかけを作ったトンキン湾事件のようなインチキを米軍は今も仕組もうとしている。
なんとかして北朝鮮と軍事衝突をしようとしている。
12月1日に終わった「恥の上塗り」の米韓合同演習に対しては、中国は「無視する」態度に出た。
「勝手にやりなさい」ということで、北朝鮮を宥めて、きっと経済援助を見返りにして、おとなしくしている、という態度に出た。
どう見ても中国のほうに余裕がある。
今も凶暴なネオコン派の中の日本操り班は、極東で、日本を中国にけしかけて戦争をさせようと躍起である。
リチャード・アーミテージとマイケル・グリーンらは、子分の前原誠司や長島昭久らを使って、あくまで日本を中国にぶつけさせる気である。
日本国民は用心しなければならない。