映画「親鸞 人生の目的」を観てきました。

仏教をメインテーマに据えながらも、ほのぼのとした恋愛ドラマ的な要素も盛り込まれていて、エンターテインメント作品としても楽しめる内容になっています。映像もとてもきれいです。

 

この映画では「後生の一大事」がキーワードになります。

死後の世界で一番大事なこと、という意味です。

言葉の意味は分かっても、内容はよくわかりません。

 

 

映画の中で若き親鸞は夢の中で聖徳太子に「お前の命はあと十年だ」と告げられます。

親鸞は「このまま後生の一大事の意味も分からず死んでいくのか」と苦悩します。

親鸞にとっては単に死ぬことよりも、後生の一大事の意味も分からず死んでいくことが怖かったのです。

おまけに出会った玉日姫の美しさが忘れられず、煩悩にも苦しめられます。

どんなに厳しい修行を行っても、後生の一大事の意味は分からず、玉日姫への思いも断ち切れません。

 

 

そんなある日、法然上人と出会います。

法然の説話を聞いて親鸞は、後生の一大事とは阿弥陀仏の本願に身をゆだねることだと悟ります。

阿弥陀仏はすべてのひとを救うという本願(約束)を立てました。

どんな修行を行っても煩悩を捨てられない弱い生き物である人間も、阿弥陀仏を信じることによって煩悩を持ったままでも救われると気づいたのです。

 

亡くなったひとの一番の供養は自分自身が幸せになることだ、といった言葉は胸にしみました。

 

 

親鸞 人生の目的 公式サイト

 

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以前、週刊文春さんのインタビューを受けた時「自分は光瀬龍さんの遺伝子を継いでいる」と語りました。

もともと自分は天邪鬼なのですが、小説においても天邪鬼的姿勢になったのは光瀬龍さんの影響が大きいと思います。

光瀬さんは、朝日カルチャースクールの「大衆文学の書き方」という講座を持っておられて、西新宿の高層ビルにある教室に通うようになったのがはじめての出会いです。

光瀬さんを今では知らない人も増えたのではないかと思いますが、おもにSFの世界で活躍した作家で、特にジュブナイル小説の第一人者です。

 

わたしはちょうど社会人になりたてだったのですが、ぼんやりと小説家になれたらいいな、と思うだけでなにひとつ行動に移せていないころでした。

 

通っている人はみな作品を持ち寄っていたのですが、自分には書き上げた作品どころか、書き始めた作品もありません。

漠然と村上春樹や宮本輝のような純文学的な小説を書きたいと思っていただけです。

 

しかし、光瀬さんは純文学を為政者が「読者の目を内省的なものに向かわせ、社会的な事象を見ないようにさせるためのもの」と井伏鱒二氏や志賀直哉氏を例に挙げ、痛烈に批判しました。

この講義を聞いて初めて自分は「大衆小説(エンターテインメント小説)」という存在に目を向けることになったのです。

 

また、時代小説では山本周五郎氏をやり玉に挙げ「山本周五郎により江戸時代に関して間違ったイメージを持つ人が多くなった。江戸時代は決してこんな情緒的な時代ではなかった。」とこれまた鋭く批判しました。

 

自分はこのような教えの影響を色濃く受け継いだように思います。

 

光瀬さんの小説作法としては、「第一にプロットありき」です。

作品ではなく、プロットの提出を求められました。

講義の最初のほうで光瀬さんがアイデア集を下さったのですが、そのうちのひとつは今でもはっきりと覚えています。

 

朝、トイレのドアを開けるともうひとりの自分が座っていた(ドッペルゲンガー)。

 

というものです。

 

光瀬さんには根本的な小説への姿勢といった点で強い影響を受けたものの、この後、すぐに書けるようになったわけでもなく、暗黒時代がずっと続くことになります。

 

 

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先日、いびきラボという睡眠監視アプリをご紹介しましたが(2025.3.6記事)、そのアプリで歯ぎしりしていることが判明しました。

歯がぐらついている夢をときどき見るので怪しいなと思っていたところです。

けっこうひどく歯ぎしりしているようです。

歯医者さんでマウスピースを作ってくれることは知っていたのですが、Amazonを眺めていたら、簡易なマウスピースを発見しました。

お値段も安いことから購入。

 

これです。

 

 

結果から言うと、すごくいいです。

歯ぎしりは完全にストップさせることができました。

寝ている途中に吐き出してしまうこともなく、朝まで口の中にとどまってくれています。

 

調子はいいのですが、どのくらいの頻度で替えるか、が試案のしどころ。

いくら安くても使い捨てにしてしまっては、逆に高くなります。

洗って使っていたのですが、いまいち清潔ではないような……。

 

またまたAmazonを調べていたら、こんな製品を発見しました。

本来は歯ブラシを除菌する器具です。

 

 

即、購入。

これまたいい感じです。

マウスピースを水でよく洗ってから(洗剤は使いません)、この容器に保管するとかなり清潔度が保てるようです。

これだと、だいたいひとつのマウスピースは10日以上使えます。

 

歯ぎしりが気になる方には、ぜひ購入してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

先日、富山に行った帰り、高速のSAで、はなびらたけというキノコを発見しました。

キノコ好きとしては、即購入です。

1パックで300円でした。

 

はなびらたけは名前の通り、白いはなびらのような可愛いキノコです。

ビタミンDが豊富なキノコだそうです。

 

 

買ったお店でレシピ集があったので、その中からサラダにチャレンジ。

作り方は簡単で、お酢を振って軽くラップし、600W2分でレンジ。

そのあと、細かく切ったレタスとトマトを油と塩で和えて、先ほどのはなびらたけ、塩昆布を投入して冷蔵庫で寝せれば完成です。

 

 

食感はキクラゲに似ていますが、もっと上品な感じ。

おいしい!

キノコの女王と言ってもいいでしょう。

くせがなく、炒め物や鍋物にも合いそうです。

 

 

冷凍もできるようですが、太陽光を当てるとビタミンDが飛躍的に増えるということなので、ざるに敷いて干してみました。

使うときにはぬるま湯で戻せばいいというので、そうしてみます。

 

自分的になかなかヒットしたキノコです。

珍しいキノコですが、もし見かけたならみなさんもぜひゲットしてみてください。

 

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2011年(平成23年)3月11日(金)14時46分、三陸沖の太平洋を震源とした地震が発生しました。マグニュチュード9、最大震度7の巨大地震でした。この地震と災害を総称して東日本大震災と呼びます。

死者、行方不明者併せて22,318人という第二次世界大戦後、最悪の自然災害でした。

 

お亡くなりになられた方には、心から哀悼の意を表します。

 

早いもので、今年は災害から14年目となりました。

干支一回り以上むかしのできごととなったわけです。

 

急に話は変わりますが、先日、東北新幹線が連結不良でストップした際の東京駅のホームには人があふれかえり、怒号が飛び交ったと言います。

火急の事態になれば、普段は隠れていた人間性が浮き彫りになります。

 

東日本大震災やその前に発生した阪神・淡路大震災のときも天災による悲劇だけでなく、人災による悲劇も引き起こされたと聞きます。

 

松坂屋の社長だった岡田邦彦さんは「人間は、性善でも性悪でもなく、性弱だ」と言っておられます。

人間はだれも自分がいちばん可愛い生き物。

それでも、緊急時に自らの危険を顧みず、行動を起こす人もいます。

 

有事の際に、怒号を飛ばす人間になるのか、利他的な行動がとれる人間になるのか、自分でもじっくり考えてみたいと思います。

 

合掌。

 

 

綾瀬はるかさんが水泳インストラクターを演じるというので話題になった映画です。
映画館で観るつもりだったのですが、いつの間にか上演終了になっていて観られなかった映画でもあります。
先日、アマゾンプライムで観ることができました。

主人公の中年男性・小鳥遊雄二(たかなし・長谷川博巳)はもともと泳げないうえに、ある事件がトラウマになって水に対して恐怖を感じている。
だが好意を抱いている女性の連れ子が海に行きたいと言い出し、泳げるようになりたいと思うようになる。
大学教授という職業柄、水泳も頭でっかちに考えがち。
そんな雄二を水泳インストラクター薄原静香は、頭ではなく身体で覚えるように指導する。
雄二は一進一退を繰り返しながらも泳げるようになっていくのだったが、泳げるようになるということは、トラウマの原因となった過去の事件と対峙することでもあった……。

カナヅチへの指導ということでドタバタ劇のコメディ色が強いのかと思っていたのですだが、ストーリーがしっかりしていて、むしろ水泳はサイドストーリーのような位置づけでした。
水泳と人生を結びつける表現は多くあります。
この映画でも主人公は泳ぐという行為を通じて、人生を見つめ直すことになります。

原作者の高橋秀実さんはこの映画の解説をして、

「泳げない人は人生でも何かにしがみついて生きている人だ」

と語っています。

とすると、泳げるようになるというのは、自立した生き方を送れるようになる、ということと同義となります。

なかなかよく練られたストーリーです。

 

水泳って特殊なスポーツなので、撮影なども難しかったのではないかなあ、と思います。
長谷川さんは実際には泳げるのではないか、と思うのですが、なかなか迫真の演技でした。

最後はほろりとするおススメの一本です。

はい。泳げません。公式HP

時代劇で吉原と言うと、普通は引っ越したあとの新吉原を指します。

もともとは人形町にあったのですが、振袖の大火のあと、浅草田んぼと呼ばれた郊外に移転したのです。

べらぼうの蔦屋重三郎たちはどのようにして吉原まで行ったのでしょうか。

また、交通費はどれくらい掛かったのでしょう?

 

吉原は下記の図のような場所に位置していました。

 

(図説吉原入門より)

 

神田や日本橋から吉原へ行く者の大半は舟を利用しました。

柳橋(JR総武線の浅草橋駅の近く)から舟に乗って大川(隅田川)に出た客は、首尾の松を左手に見ながら、吾妻橋を潜ります。ほどなくして、竹屋の渡しが見え、舟は支流の山谷堀へ入るため、左に舵を取ります。

今戸橋を潜ると、舟は船宿へと着きます。

そこからは日本堤とよばれる土手です。

別名、土手八丁。これは吉原までの距離が8丁(900m弱)だったからそう呼ばれました。

気が焦るのか、船宿から駕篭を使う客も多かったといいます。

 

浅草からは2kmくらいなので、歩く人が多かったでしょう。

日本堤は浅草聖天町と三ノ輪を結ぶ一本道なので、徒歩で来た客も最後はこの場所を通らなければなりません。

衣紋坂を下りると、見返柳が見えます。吉原への名残惜しさから、客が見返ったという場所です。

 

そこからは、五十間道が広がります。

さらに少し歩くと、大門(おおもん)が見えます。
二間(3.6m)のお歯黒どぶと呼ばれる堀を越え、大門をくぐると、そこにはまさしく異次元空間が広がっていました。

 

(広重画帖 新吉原衣文坂日本堤)

 

ずっと徒歩で行く場合はもちろん費用は掛かりませんが、乗り物を使用したときはどのくらい掛かったのでしょう?

 

江戸時代の記録マニア喜田川守貞の「守貞謾稿」に記載があります。


1文=30円レートで計算してみます。

ついでに現代(令和7年3月)でのタクシー料金も調べてみました。

馬 日本橋~大門 

  並二百文(6,000円) 

  白馬三百四十八文(10,440円)

  タクシー料金 2,100円

 
駕篭 小伝馬町~大門  

   二朱(15,000円) *雨の場合は増賃  

   タクシー料金 1,600円


舟 柳橋~山谷堀

  猪牙舟 百四十八文(4,440円)  
  屋根舟 四百文~五百文(12,000円~15,000円) 

  タクシー料金 1,500円

 

​江戸時代は乗り物の代金がかなり高かったのです。

 

(この記事は兄弟ブログ大江戸百花繚乱を修正して再録しました.本編ではもう少し詳しく記載しています)

 

 

先日、名古屋の町を歩いていたら、面白い自販機を発見しました。

海苔の自販機です。

「荒木海苔店」というお店の前にあるのですが、目立っています。

 

 

同店では「のり子さん」シリーズというブランドを展開しているのですが、なかなか攻めています。

 

 

拡大してみると、こんな感じです。

 

 

個人的には「ぶっかけのりちゃん」という商品が気になりました。

海苔とおぼろ昆布をブレンドしたような感じに見えるのですが、ごはんに掛けて醬油を垂らして食べるとおいしそうです。

今度買ってみます。

 

 

調べてみると、販売のホームページを発見しました。

 

株式会社荒木海苔店公式サイト

 

身近に「のりこさん」がいらっしゃる方はプレゼントに最適ではないでしょうか?

 

株式会社荒木海苔店

名古屋市中村区名駅5丁目21-6
052-582-0006
営業時間 8:30-17:30
定休日 第2・第4水曜日と日・祝日
名古屋駅より徒歩7分/国際センタービル駅より徒歩3分

 

 

 

 

自分の場合、お酒を飲むといびきがひどくなります。

ストレスがたまると歯ぎしりをします。

寝ているときは自覚できないのですが、いびきや歯ぎしりの状況などを監視できるアプリがあります。

自分が使っているのは「いびきラボ」というアプリです。

アイフォンを使って睡眠時の「音」を録音するのですが、なかなかすぐれものです。

 

データが蓄積してもなかなか活用するまではいかないのですが、自分の睡眠の傾向を知ることはできます。

 

この手のアプリにありがちで無料とありますが、無料版では機能にかなり制限があります。

実用的に使用するには有料版に移行する必要があります。

 

費用は、月額380円、年額1180円です。

この価格なので、有料での使用をおススメできます。

 

 

いびきラボ ダウンロードサイト

 

いびきアプリ 比較サイト

Okey dokey.  (合点承知の助

 

映画ではリンダ・フィオレンティーノ演じる検視官が口にしていました。

この表現は2000年代くらいの映画ではよく聞いたような気がするのですが、最近はあまり耳にしなくなったような気がします。

流行語に近かったのでしょうか?

インターネットで調べてみると、「オーキードーキー」というお店があったり日本でも結構知られているフレーズです。

どうやら、ゲーム「マリオブラザーズ」のマリオの口癖でもあるそうです。

本来だったら、オーケードーキーなのでしょうが、オーキードーキーと発音されることが多いようです。

韻を踏んでいるだけで、意味はOKと同じですが、くだけた感じがしますのでオフィシャルな場面では使われません。

日本語で言うと、合点承知の助みたいなイメージに近いのだと思います。

 

日本語だと、

 

さよなら さんかく 

 

みたいに、頭韻を踏むことが多く、英語は脚韻のほうが多いような気がします。

あくまでも個人的な主観ですが。

 

さて、この言葉を聞いて思い出したのが、

 

See you later,alligator!

(またね)

 

です。

alligator はワニですが、単に言葉遊びなので、意味はありません。

Okey dokey と同じような使われ方ですが、この言葉を初めて知ったのは、一橋大学の先生だった岩田一男さんの本でした。

もう40年くらい前の話だと思います。

たしか、知っているとネイティブに通だと思われる用法みたいな感じでした。

映画の中で使われているのを聞いた覚えがなく、本当に通の表現なのかはわかりません。

岩田一男先生はかなり以前にお亡くなりになってしまったのですが、いまだに「英語に強くなる」という当時のベストセラーが現役で販売されているようです。すごいことです。さっそく注文しました。

今回は映画からずいぶん、脱線してしまいました。

失礼しました。

 

 

メン・イン・ブラック

1997年(米)原題:Men in Black

監督:バリー・ソネンフェルド

出演:トミー・リー・ジョーンズ

   ウイル・スミス

   リンダ・フィオレンティーノ