SZD-56 Diana 右主翼モールドシェルの再製作
やっぱり悔いのない模型人生を送るために、スカッとさせるため作り直しました(^^♪。
一部表面塗膜が欠損していた箇所の修復と仕上げのクリアウレタン塗装はずっと前に済んでいましたので#1000⇒#1500の耐水ペーパーで表面を平滑にして、次にコンパウンドで仕上げる普通の工程を実施しました。なぜ今やるかというと、コンパウンドまで済ませてしまうと経時変化、つまり脱水だと思いますが表面にうっすら下地のガラス繊維の凹凸が出てきてしまうためで、型の再製作をやろうと決めるまで放っておいた次第で決して怠けていたわけではありません(^^♪。
表面処理が済んだら離型ワックスを3回ほど「塗っては磨き」を繰り返しておきます。次に前回使ったセパレーターにこの原型を載せます。
以前もお話しさせて頂きましたが、この3Dプリンターで作った原型の熱膨張係数は大きいと思われますのでセパレーターとの寸法差が気になります。前回は真冬でしたから余計心配ですよね。見ると、下の写真のように若干大きいようですがよく考えたら翼端はカールアップした設計にしてあったので干渉せずに済みましたのでこのまま工程を進めることにしました。
この翼端のお話はまだしていなかったと思うのですが、実機はウィングレットが基本の様です。しかし、こと模型に関してウィングレットは「百害あって一利なし」というのがでこっぱちの持論でして当然この形状はすんなり却下とさせて頂きました(^^♪。しかしこのままでは面白くないので勝手にこの写真のような平面形状とさせて頂き且つカールアップさせたというのがこの形状に至った経緯でございます。ですから、もしどこかでこの機体を持ってぼーっと立っていた白髪の老人を見かけても「ウィングレット付いていないじゃないか!!」なんてご発言はご容赦頂きたく思います(^^♪。ともかく今回の機体は飛行性能第一主義で設計に取組んだ形状ですから「余計なことは絶対にやらない」というでこっぱちの強い意志が現れたほんの一部だったかと思います(^^♪。
またまた脱線しましたね・・・・・。
写真には無いですが、前回同様に原型とセパレーターとの隙間には、黄色の粘土状のワックスを充填させました。次いでかんざし、アライメントピン近傍の養生を致します。これはそれぞれが中心部で分割されるようにするためです。
周りに壁をつくります。
翼端処理ではこのようにワックスでカールアップした形状に分割ラインを追従させるようにします。
エポキシを流し込みます。夏場ですので24時間で手で触れるようになっていました。冬場に比べて硬化速度が倍以上早くなっています。
ガラス繊維を積層していきます、最初に25g/m^2のマイクログラス、次いで50g/m^2が1層、次に200g/m^2が5層で前回より2層増やしています。
積層完了です。
硬化待ち時間で補強フレームを作っておきます。前回の失敗経験から長さを見直しています。
これを積層完了してエポキシの硬化が完了した上にエポキシで固定します。この取り付けが済んだら壁を取り外します。
ひっくり返してセパレーターを除去します。前回はこの工程で大失敗したわけですので注意深く工程を進めました。
が・・・・、一か所エポキシが垂れた部分があってセパレータを取り除く際に一緒にウレタン塗膜が剥がれていました。しかし剥がれたという事はすなわち凹んでいるということで、これが転写されるとそこは凸になるわけですから修正可能ですので、そのまま工程は進めることにしました。なお、仮にこの逆の状態だとしたら絶対不可です。
さて、もう片側も同様に工程を進めました。
いよいよ壁を取り外します。
都合4回も使った壁に用いた化粧べニアです。もう使えませんネ(^^♪。
パかっと外れました。
もう片側もちょっと苦労しましたが無事外れました。
例のウレタン塗膜が剥がれた個所です。モールドシェルは凸になっていますから平刃で削り落として、その後耐水ペーパー+コンパウンドで仕上げています。これ以外には別段問題個所は無かったようです、めでたしめでたしですね(^^♪。
一見意味無い様に見えますがでこっぱちとしたら大きな問題もなくフツウに仕上げることが出来るようになったという記念すべき原型とモールドシェルとのコラボ写真になります(^^♪。
最初の離型ワックスを処理しました。現在乾燥待ちです。
続きます。
SZD-56 Diana バラストチャンバーの話し
たびたび名前が出てきますが、要はおもりを入れる容器です。なんで空飛ぶ代物をわざわざ重くさせて飛ばすのか?という話なんですが、重くさせることで機速が付くことで翼に流れる空気の量を増やしてその翼型の狙い通りの性能を引き出すという手法でして、「軽く作って重くして飛ばす」というのが狙いなんです。その昔はゆっくり飛ばすのが基本でしたが今の翼型のほとんどは空気流量を増やす前提で設計されています。今回使ったMH-32もそれに準じた翼型なんです。ですからこんなに細長い(コードが短い)翼でも昔だったら絶対に飛ばない設計でも、今ではかなりの性能が期待できるようになるんですね。動画を見て頂ければあのカッ飛びで理解できるかと思います。
それから今回のDianaは電動を前提として設計していますが、どうしても前重心になってしまいます。さらにパワーのあるモーターを搭載すればその前重(まえおも)の傾向はさらに強くなってしまいますのでそれを打ち消すようにバラストで後ろ重心へ持っていくようにした設計をしています。具体的にはバラストチャンバーのバラスト搭載長は80mmでして、搭載するバラストは長くても60mmとして残り20mmの隙間に例えばバルサ棒などの軽い材質をあてがってバラストが重心よりやや後方に来るような設計をしています。ここでちょっと注意して頂きたいのが、なんでも重くすればいいかというとそうではなくて、重くするのはあくまでも機体重心付近だけでそこから離れた部分は極力軽くする、例えば翼両端が重いとか重心合わせのために機体後部に重りを搭載しました的な「やじろべえ」状態は絶対に避けないといけません。ですので最初に書いた「軽く作って」という意味がご理解いただけたかと思います。今回の機体設計ではこういった箇所には徹底的にこだわって設計していますのでその成果が例えば昨日の会長さんの機体の飛びに表れていると思っています(^^♪。
さて今更のように前置きが長かったのですが、ここで具体的な構造のご説明をいたします(^^♪。
最初に1号機では以前お話しさせて頂きましたが、後付けという前提でしたので写真のようなかんざしを貫通させた暫定設計のバラストチャンバーになっていました。バラストが4本(400g)搭載できますといいますか4本しか搭載できる寸法的な余裕がありませんでした。
2号機以降の設計では、下図のように、機体重心位置に計6本のバラストが搭載できます。
またこのバラストチャンバーは3Dプリンターにて製作しています。本体と蓋の2構成でいずれも胴枠にM3ねじで固定する設計にしてあります。会長さんの機体もこの構造になっています。
なお、3Dプリンターでの印刷ですが、使った樹脂の全体の32%は成型後切り離して捨ててしまう、言わば「つっかえ棒」に使われています。もったいないですね・・・・。
続きます。
プロトタイプ3号機が飛行しました。
先日試作3号機が我がクラブの会長さんのもとに行き、本日無事に初飛行されました。いつものようにクラブ員の方が動画撮影されておりましたので、シェア致します。
飛行重量が1,340gだったそうで、前重になりがちな本機のバランス取りを兼ねてのバラストを搭載されております。
3号機は旋回時の不必要な反りを改善する目的として主翼のカーボンロービングを1号機の1.5倍にしています。実際飛行状況を見ても明らかに改善されていますし、そのせいか横方向の運動性能が改善されているようです。
それから右主翼のモールドシェルの再製造ですが先週末より開始しておりますのでそのうち近況をお伝えできるのではと考えております。
続きます。



























