年配者の回顧録 その3 ASH-26E
先のASH-25Miと同じくオープンクラスグライダーの1/3スケールモデルになり、翼長が6mとなっています。また飛行重量が15Kg以下なので国交省への飛行許認可申請もグループ申請の枠内になり、精神的な負担は少ないですが、最近まったく飛行しておりません。このモデルの特徴はFlorian SchambeckのAFT-19というSLSを搭載しているという事でしょうか。そのためか今回紹介する機体の中で一番飛行実績が有ります。ただし、原因がよくわかっておりませんが、飛行特性が不安定(俗にいうケツの座りが悪い)な事です。また製作には約1年かけており、コックピット周りには徹底的にこだわっていますし、胴体もパーティングラインをパテで修正し、全塗装+コンパウンド仕上げのピッカピカな状態にしています。これは先日説明しましたASH-25Miも同様です。
コックピット関連の内装品は全て、建築材料の断熱材を成型加工した上にガラスクロスを5052でかためてその後断熱材を除去して表面を下地処理+仕上げ塗装を施しています。リトラクトはASH-25Miも同じなのですがFEMA社のダンパー付きを使っています。このダンパーですがガス抜けが起こり2本とも交換していますが、この写真を撮影した時点でもどうやら片方がダメになっていそうです。ちょっとびっくりしたのがこのダンパーはモノタロウで販売されていました。値段は高いです。動力用バッテリー10セルLi-Poはこの座席下に収まります。
AFT-19は写真の様な片ペラ方式です。何かパイロンレーサーのペラの様です(^^♪。このペラが写真の様に下死点に来たら胴体に格納されますので胴体の開口面積が極めて少なくなるのが最大のメリットではないでしょうか?ただし価格は機体キット価格に対してはるかに高額で、おいそれと購入できる代物ではないです。
最後に初飛行時の動画がアップされておりましたので紹介します。今見ると目を覆いたくなるようなへたくそな離陸になっています(^^♪。
次回はDFS weiheになります。
年配者の回顧録 その2 ASH-25Mi
これは、この後紹介する予定のASH-26Eと一緒に当時ドイツのRosenthal社からキットとして2008年頃購入しました。2機同時というのは「1機も2機も輸送コストは同じだよ」と言われたからです。このRosenthal社は元は胴体屋さんで主翼はつくっていなかったのですが、どこかの提供先から仕入れていたものと思われます。また発注した時期が丁度お家騒動真っただ中で本当に注文した機体が到着するのだろうかと心配だったのですが、新しいイタリア人オーナーから「心配しなくて大丈夫だよ」と電話を頂いた事を思い出します。しかし、最近Webで調べたら2017年に破産してしまったようです。
前置きはこのくらいにして、これから写真のご紹介です。でっこぱちの所有する機体の中で一番大きなものですのでその大きさが伝われば幸いです。ではスタートです。
実機の1/3スケールですから延長翼で約8.3mです。飛行重量が19kg位でいがいと軽く仕上がっています。
地上にいる時はB52爆撃機の様に翼が垂れ下がっています。これが離陸で機速が付くにしたがって上にピンと反り返り、操縦していて最高の気分になります。飛行特性と言うとともかく「降りてこない」。グライドレシオは判りませんがこれがモケイ?と思わずうなってしまいます。
これだけ大きいとSLS(セルフランチシステム)は必須かと思いまして、背中に取り付けています。メーカーさんには「ロケットの様な離陸は嫌だから実機の様にゆっくりとした離陸ができるパワーで」とお願いして得られた回答として、入力電力1.9kWという数値を示すユニットになっており、機体の大きさの割に結構低い値です。バッテリーは10セルのLi-Poでパイロット後部に配置されています。なお重心合わせのバラストは搭載していません。パイロット、コパイロットの体重で最後の重心合わせしています。
また飛行は我がホームグランドをはじめに香川県、長野県飯山市で飛行しました。現在はというと、この機体を輸送する車が無くて何年も秘密基地で眠っています。
最後に飯山市での空撮です。
年配者の回顧録 その1 MINIMOA
少しご無沙汰しました。今進んでいる新しいプロジェクトの話題に入る前に、中休み程度の回顧録を紹介させて下さい。昨年ホームページを作ると言ってわざわざデジカメを購入したお話を致しましたが、そのカメラを使って、でこっぱちコレクションの写真撮影をしております。撮影した機種は、 MINIMOA, ASH-25Mi, ASH-26E, DFS Weihe, PWS101, Weekend Special 2.8の6機種です。今回はその一連の写真を紹介したいと思いますのでお付き合い下さいませ。なお、このブログの制約から、高容量の画像の添付ができませんので、一旦パワーポイントに貼り付けJPGAフォーマットで変換した写真になり、画質が悪いかも知れませんがご容赦くださいませ。
今日ご紹介する機体は超有名なMINIMOAです。
この機体は2003年ドイツよりキットで購入し製作したものですが、ともかく実物の構造におもいっきり近づけたその構造はでこっぱちのモケイ人生に大きな影響を与えた機体になっていますのでご師匠様的な存在で家宝です。残念ながら製作記録は残っていませんのでそのご紹介はできませんが今なお健在な現状を御覧ください。なお、この機体ですが、長野では一度も飛行しておらず、香川県、徳島県で飛行しております。
このカラーリングの機体は北海道で飛行しているかと思いますが、レジスターD-1163は日本に来る前のドイツでのものです。またそれに合わせてキャノピー周りも大幅に改造しています。
計器盤に使った板は、玄関の框に使った無垢の木材を1か月以上かけて3.5mm厚までスライスしたものを使っています。ピトー管は真鍮パイプを銀ろう付けしたものをめっき屋さんでコネクターに使う金めっき仕様(抜き差しを繰り返しても摩耗の少ないめっき仕様)にて処理して頂きました。またピトー管ステーはA2017からの削り出しです。各計器類はドイツのAxcl's SCALE PILOTSからの購入品になります。
主翼の取り付け方法は実機に倣ったものです。従って胴体と主翼間に隙間ができるので、アルミ製のカバーが付きます。
最後に過去にもご紹介しておりますが香川県での飛行風景です。
次回はASH-25Miです。












