使用時間に比例せずに空気圧が減少するのがトラクターです。修理などで引き取りに行くと「空気圧すくないな~」
なんてすぐ判ったりします。
なぜ、トラクターのタイヤって使用時間が少ない割に減っちゃうんでしょうね~
パンクしているいるわけでもないんですがね。
長年感じてきて、原因を考えてみるといくつかの要因があるのかなと思います。
①自動車などに比べて使用年数が長いのでタイヤ、チューブ、バルブが経年劣化している。
自動車だったら数年で摩耗して交換時期になるのですが、トラクターなどはオーナー様の使用目的や使用頻度によりほとんど摩耗せず10年くらいなんともなく使っています。多少のひび割れがあっても、チューブレスではないので即パンクなどに繋がらないので何もなければ使い続けるのが現状です。
②点検する機会が使用年数に比べて少ない!
お客様や販売店にもよると思いますが、壊れなければ点検に出さないというオーナーの方も多いと思います。なぜなら使用時間が少ないから。1年を通して1週間しか稼働しない機械であれば、350日くらいは小屋で休んでいます。機械は消耗しなくてもタイヤの空気圧は減少するようですね。
③そもそも、基準の空気圧が低い!
自分が思う一番の要因はこれですね。下の写真は25馬力前後のトラクター後輪タイヤの使用基準空気圧です。トラクターの空気圧点検は下記のような表示を参考にして点検・補充を行ってください。使用時に1.2kgf/㎠となっておりますが、同じ大きさのタイヤ、例えばトラックやホイルローダ―に比べるとかなり少ないです。もちろん使用目的によってラジアルタイヤを履いているトラクターもありますから、すべてではないのですが、一般的な田畑で使用する同クラスのトラクターならこのくらいの空気圧です。ちなみに当社の積載車の空気圧は6.0kgf/㎠でした。
トラクターは圃場を歩くことが多いために敢えて少なくしているのでしょうね。この大きさにしてこの空気圧ですので、未点検の期間が長ければほとんど空気圧が入ってない状態になっても仕方ありませんね。