第474話

こんにちは
菊水千鳳です


最終章となる今回ご紹介するのは、
白隠慧鶴(はくいん えかく)さんの作品の、蛤(ハマグリ)から観音様が現れた画(絵)です。

画は江戸の洒落っけにも感じられる、漫画のようなコミカルなタッチ。
C君の眷属の一柱も
【この人の宗派はダルマなのかね】と言っていたくらいダルマの画が多かったです(笑)。


No.78 蛤蜊観音図

縦長の画。下にある少し開いた蛤(ハマグリ)の中から、ぼわわわーんって観音様が出てきていて、浮いているよう。
下のハマグリの左右には数名の男女が幸せそうに微笑んで手を合わせているが、その男女の頭にはイカタコ海老などが乗っかっていて、奥にいる男性の後ろには、も描かれていました。

白隠さん
【 ハマグリにも観音様が居たら
どう思う?

大切に扱うだろ?

生命の源となる こうした食事の素となる生物のお蔭で
我々は人命を延ばしてこれた

ハマグリひとつの中には
命を育むだけの力と
神、仏の氣が入っておる

ハマグリひとつをとるだけでも
命が保たれるのだから
そこに観音様が居ても不思議ではないだろ?

いわば あらゆるものの中に
仏性が隠されておる
有り難いな

ハマグリひとつが 観音様と同じ価値があるのだから
それはハマグリだけじゃないんだぞ
タコでもいいんだよ
タコの足 1本でもよいではないか

ありがたや ありがたや ありがたや】

観音様の中には《延命観音》と呼ばれる観音様がおられますが、しっかりした食事をとり、日々 有り難みを抱いて食生活を営むこと事態、延命観音様と毎日 出会っていることになっている気がしました。
暴飲暴食や、片寄った食生活をし続けている場合は……観音様の逆の存在(笑)と出会っているのかもしれません。

日々、観音様を感じて生きたいですね。


 他にもまだご紹介していない画家もおられますが、さすがに神仏のとは違い、霊視に力と時間を必要とするので、すんなり入ってきたのだけをご紹介しました。

奇想の系譜展に来る前まで、源頼朝さんご一行と一緒に《品川神社》を参拝していました。
(品川神社での体験は近日 日記にします。
品川神社は頼朝さんが建立した社です。)
 

(追加)
No.66 岩佐又兵衛(いわさ またべえ)さんの描いた、《妖怪退治図屏風》からは、メッセージはありませんでしたが、妖怪の方を見て

『京都の🔲🔲神社の隣の 〇〇公園にいる妖怪達、こんなのみんないたよ‼️』
と思わず叫んでしまいました。

実は…  かつて、京都の町を徘徊した妖怪達《百鬼夜行》を、C君達と一緒に視てしまったのです。
妖怪達は今、京都の町を徘徊しないように、とある場所に収められていることがわかりました。
恐れを知らぬ妖怪ファン…にとっては たまらないスポットなのかもしれません。
(日記は近日公開予定。お楽しみに👻)


以上で 《奇想の系譜展》体験日記を終了します。

🖼 こちらに選ばれているどの画(絵)も見応えがありました。こちらの展覧会は4月7日(日)まで、上野 東京都美術館にて開催しています。


奇想の系譜展日記   
はこちらからもご参照できます。