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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、『自由』という概念は、非常に難しい概念かもしれません。
一般的な意味としては、自分の意のままに振舞うことができること、あるいは、外的束縛や強制のないこと、などとなります。
しかし、社会生活を営む私たち人間にとって、真の意味において自分の意のままに完全に振舞うことは、不可能だと言っていいでしょう。
私たちは、社会のルールという制限の下で行動することを余儀なくされます。
言うならば、私たちの捉える自由とは、社会のルールの制限の幅、つまり私たちの行動が許される範囲の広さと言えるのかもしれません。
その範囲が広いか、狭いかということになってくるのでしょう。
それは、時代や国によってさまざまな違いがあります。
現在の日本では、その範囲が、幸いにも比較的広いと言えるかもしれません。
それゆえ、自分たちには無制限の自由が与えられていると勘違いしてしまう傾向にあるのかもしれません。
その勘違いが、俗に言うモラルの問題というものを引き起こす一因なのかもしれません。
しかし、この行動が許される範囲は、時の権力によって大きく左右されます。
かつて日本でも、この範囲が非常に狭くなるという不幸な時代を経験してきました。
そして、この自由という概念は、それが与えられているのが当たり前だと勘違いしてしまうと、そのことに無頓着になってしまいます。
それゆえ、知らない間にその範囲が狭められていても気がつきにくくなります。
その結果、いつの間にか身動きできない状態に追い込まれているということにもなり兼ねません。
私たちの自由には、常に何らかの制限が伴っているということ。
そして、それは、時の権力によって恣意的に変更され得る可能性があるということ。
私たちは、そのことを決して忘れてはいけないのではないでしょうか。
そして、常にその事を監視している必要があるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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