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心理コンサルタントの白瀧です。
さて、その人と会うのは今日が初めてのはずなのに、会話していてなんとなく会話のリズムが合って心地よく感じる、なんてことがありますよね。
こんなときには、お互いの会話も弾み楽しい時間を過ごせるものです。
では、このとき、脳はどのような働きをしているのでしょうか?
そんなことを調べた最新の研究があります。
研究によれば、無意識に相手とのリズムが合っているとき、つまり相手の人と『同調』しているときには、脳波のリズムも同調していることがわかりました。
まず研究チームは、発話リズム以外の要素を排除するために、『交互発話課題』なるものを考案しました。
それは、発話内容には意味がないのですが、コミュニケーションは必要とする実験課題で、自由なリズムで交互にアルファベットを発声し合うというものです。
具体的には、被験者が「A」と発声すれば、相手が「B」と発声し、続けて被験者は「C」と発声します。
この課題を20組のペアで実施してもらい、そのときの発話リズムと脳波のリズムを調べました。
その結果、個々の発話リズムは本来異なるにも関わらず、2人が交互に発話すると互いの発話リズムが同調することがわかりました。
これは、一定のリズムで発話するようにプログラムされた機械の間では起きませんでした。
まさに人同士の間でしか起きない現象です。
そして、さらに、このときの脳波を調べてみると、発話リズムが同調する場合は脳波のリズムも同調し、発話リズムが同調すればするほど脳波リズムの同調も強くなることがわかったのです。
この脳波リズムの同調が、お互いの間に心地よさを生み出しているのでしょう。
私たち人間は、社会性の生き物です。
それゆえ、他人に共感することは、生きていく上で必要な機能です。
そのために、人の脳は、相手に関心を持って接しているとき、発話のリズムと脳波のリズムを同調させて心地よい気分にさせるのかもしれません。
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