熟練運転員がどんどんリタイアしていく。
保守・点検要員も居なくなっていく。
技術・技能の継承が行われなくなっていく。
安全にしていくと言いながら危険にしていくのが原子力規制委員会。
と、それに丸投げしている政治屋。
「もんじゅ」でも炉内中継装置の落下トラブルがあったが、長期間停めていたので技能の継承が行われなかったがため。
何も学んじゃいねえ。
ストップから10年以上、柏崎刈羽原発の運転員3割「経験なし」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
東京電力柏崎刈羽原子力発電所では、再稼働が遅れていることが原因で、原発運転員の約3割が運転した経験がない状態となっている。政府が昨年、同原発の今年夏以降の再稼働を目指す方針を示した一方、再稼働への道筋は見えず、運転技能の維持や運転員の確保にも苦心している。
同原発近くに立つ施設には、6・7号機の心臓部である「中央制御室」をそっくり模したシミュレーター室がある。4月中旬、同施設に、6・7号機の運転員約30人が集まり、緊急時対応訓練が行われた。
訓練では、タービンや蒸気を冷やして水に戻す「復水器」などに異常が発生した想定で、運転員が出力を落とす操作を確認した。
「計器の監視が弱く、保守的な姿勢が目立った」
訓練後に開かれた反省会では、約1時間にわたり、訓練参加者がそれぞれの反省点を議論した。参加者らが課題を洗い出すと、ベテラン運転員は「手順書通りできていない場面もあった。リスク認識を高めることが一番大事だ」と指導した。
同原発では、1~7号機で計257人(1日時点)の運転員が働くが、32%に当たる83人が運転未経験だ。このため、こうした訓練も経験を積む貴重な機会となっている。
2018年に入社した男性(29)も運転経験がなく、「運転員の行動が安全につながり、逆に安全を脅かすことにもなる。再稼働して発電するところを見たい」と話す。
運転員は、シミュレーター訓練を年間約70日間行っている。この日は、原子炉をスクラム(緊急停止)させる対応も行い、約2時間の訓練を終えた。
同原発6・7号機の当直長を務め、運転員として25年以上のキャリアを持つ男性(49)は「シミュレーターを活用し、ベテランが技術や知識を伝承している。現場をイメージしながら再稼働に向けた準備をしている」と説明する。
運転員の経験不足を補うため、東電は、構造的に類似点が多い火力発電所への運転員派遣なども行っている。
ただ、運転員の業務は多岐にわたる。現場の見回りでは、計器だけに頼らず、音や振動、配管の温度から異常を感じ取る。中央制御室で操作を行う「主機操作員」に就くためには、5年以上の訓練や見回りが必要となる。
ベテラン運転員の男性も「操作一つにしても、五感を使う。経験がすごく必要になる」と危機感を募らせる。
同原発は12年3月に全号機が停止し、10年以上稼働していない。テロ対策の不備など課題が山積する中、同原発の稲垣武之所長は「テロ対策も含め、運転員の対応力が納得いくレベルに達しなければ、再稼働の話にはならない」と述べた。