ぼくらは二酸化炭素を求めて呼吸をするけれど、呼吸をするほどに二酸化炭素は吐き出されていく。
身体が求めるているのは酸素ではなく、二酸化炭素でした。
二酸化炭素を体内から出し過ぎなのです。
ぼくらの体内には酸素の100倍の二酸化炭素が存在していて、ほとんどの人はさらに多くの二酸化炭素を必要としています。(口呼吸やダブルバインドによる激しい呼吸によって、そもそも不足してしまっています。)
口呼吸は口呼吸を生み、鼻呼吸は鼻呼吸を生みます。
口呼吸のような気道を閉ざしてしまったストローのような細い気道では当然、日常においても呼吸は苦しくなります。
その苦しさが呼吸の激しさを呼び、二酸化炭素が過剰にどんどん吐き出されていく。
体内の二酸化炭素が足りなくなっていくのです。
その二酸化炭素不足が、さらに激しい呼吸を求めることになっていく。
二酸化炭素不足と激しい呼吸がぐるぐると同じ場所をまわっていきます。(身体は二酸化炭素が欲しくて激しく呼吸をすればするほど、二酸化炭素が出ていく。これが意識にあがり二酸化炭素を欲して、呼吸を意識的に止めるとかなり苦しいというダブルバインドになる)
大きな呼吸、激しい呼吸がよくないのは、身体から二酸化炭素をどんどんなくしていってしまうからなのでした。
激しい呼吸は身体機能を落とすことになってしまう。
ぼくらの身体がほんとうに求めているもの。
快適に身体を機能させるために必要なものは、より速い呼吸でもありません。
よりもっとたくさんの空気でもありませんでした。
もっとたくさんの二酸化炭素だったのです。
酸素は基本的には高い数値で安定していることが多い。
同じような驚きの計測値はすでにその週のバイクでのワークアウトで経験していた。そのワークアウトの出だしは、あらゆるワークアウトと同じく、最悪だった。肺と呼吸器系が空腹な組織や筋肉の要求に必死で応じようとしているのを感じた。体のディナーのラッシュアワーだ。普段の私なら、口をあけて息をあえがせ、酸素への飽くなき求を満たそうとする。だがここ数日は、ペダルをいつもより激しく速くこぎながら、無理やりいつもより静かに、ゆっくりと呼吸した。すると息苦しくて閉塞感があり、体が燃料切れを起こしているようだったが、それもパルスオキシメーターをチェックするまでのこと。
このときも、いくらゆっくり息をしようが、激しくペダルをこごうが、私の酸素濃度は97パーセントで安定していた。
このときも、いくらゆっくり息をしようが、激しくペダルをこごうが、私の酸素濃度は97パーセントで安定していた。
ぼくらが欲しているのは酸素ではありませんでした。
酸素濃度は充分なのです。
欲しているのは二酸化炭素濃度でした。
これを高めていくことで、身体の能力や効率はかなり高まっていきます。
疲れづらく、疲れが取れやすく、思考がクリアになって、ウエストも細くなり、見た目も若返っていく。
その方法がこれまで何度か書いてきた鼻呼吸ということです。
口呼吸から鼻呼吸に切り替えると、呼吸量を減らすことができます。(身体調整や鍛錬で切り替えがうまくいくと、これが逆転します)
呼吸量を減らして体内の二酸化炭素濃度を高めていきたいのです。
さきほど書いたように二酸化炭素濃度が上がることによって呼吸を欲してしまう身体反応があるので、最初は耐性をつけていく必要があります。
身体をリラックスさせ、ゆっくりとやりましょう。
無理をせず少しづつ肺に取り込む空気を少なくする。
ぼくはすでに自分の身体で強度のあるトレーニングをして実験済みです。
鼻呼吸に切り替えたばかりだと、強度でトレーニングすることができなくなったと感じることが多いと言われていましたが、それほど問題なく鼻呼吸のままトレーニングに移行出来ています。
息が上がるトレーニングでも鼻呼吸のみでやる。
慣れてきたら、セット間の休憩中には呼吸を止めて二酸化炭素濃度を高めていく。(最初はほんとオススメしません。普通は苦しすぎると思います。)
そうすることで、かなりパフォーマンスが上げることができました。
腹圧の感覚、身体の内圧の感覚、アナトミーの感覚、最後のワンレップスの粘り、などなど強烈な変化を感じられる。
スポーツをしている人は分かると思いますが、強度が上がれば上がるほど乳酸は溜まっていきます。
それが運動最中のパフォーマンスを下げる要因になるのですが、二酸化炭素濃度を上げることで、乳酸は減少します。(運動最中に体感ベースで分かります。)
そして、疲労の回復も速くなっていきます。(トレーニングであればセット間の休憩中の回復スピードがやばいことなります。その分、慣れるまで呼吸はかなり苦しいです)
結果は保証します。
繰り返しますが、慣れるまではキツイのは間違いないので、少しずつやっていきましょう。
変化のきっかけは鼻呼吸です。
ここが最初のドミノになっていろいろなものが倒れていくことになっていきます。(言い過ぎですかね、身体調整も要素として絡んできますが、ここを変えないといけないことには違いないかと)
ぼくらが目指したいのはそれぞれが持っている本来の美しさを取り戻すということです。
人間本来の呼吸の仕方を取り戻して、骨格を本来のあるべき状態へ戻して、身体の緩みも取り戻す。
そうすることで圧倒的なパフォーマンスを獲得していく。
美しさは機能である、ということは以前書きましたね。
変化を楽しんでいきましょう。
追伸
今日もランクインありがとございます!
感謝です!!!
鼻呼吸を意識的に変えていきたい人は、1人でいるときに口を塞ぐテープをつけると良いと思います。
口を使わないようにと意識をしつつも、意外と無意識で口呼吸をしてしまっていることが多いです。(寝るときはすぐ外せるくらいの軽さでお願いします。)
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