こんばんは~。



先日、宣言したとおり

3日間連続レッスン

を無事、受けることができましたau



今週はゆったりした週とはいえ、

毎日18時台に会社を出るのは

けっこう至難のわざでしたが…



「先週ぜんぜん行けなかったもんね。

今週は、ばっちりバレエ踊ってきて!」

と言って、背中を押してくれた

同僚&後輩に心から感謝です♥akn♥



彼女たちの存在なくして、

私の「趣味=バレエ」は成立しません。

いつか、彼女たちにはバレエの発表会を見せてあげたい!

その日のための上達したい!

とさえ、思うほどですキイロイトリ ハート



ということで、レッスンのレポートをポワント



筋肉痛になりながら踊りきった3日間。

ブログにまだ書いていない2日間(木曜・金曜)のあいだに

大きな発見がありました。



表題にも書きましたが…



私、自分の右足首が

ナゼこんなに痛み続けるのか

その根本的な原因が

理解できたかもしれないniko*



もちろん、以前書いたように

根本的な原因として

「アン・ドゥオールして内ももを使わず、

足首を使って踊っている」

というものがあります。、

それは今、すこしずつ先生方の協力も得て

調整されつつあるように思います。



でも、それでもやっぱり痛むことがあります。

そして、先生にも言われたのですが

「足裏の筋肉を使ってほしいから、

足首からは無駄な力をぜひ取り除いて踊るべき。

だけど、足首にかかる力は

まったくゼロというわけでもない」のです。



足裏を使えば、どうしても足首には

多少の力はかかります。



私はそのたびに痛くて、

いったいどうしたら治るのかと

延々と戦ってきましたがーん



その謎が、この2日間で解けた気がしています。



【木曜日】


普段、木曜はレッスンに行く日ではありません。

というのも、私が通っているスタジオは

もともと木曜にバレエクラスがなかったから。



あと、わりあい木曜に仕事の締め切りが多くて、

気がつけば23時…ということが多いから

ということもあります。



なのですが、今年に入ってから、

私が通うスタジオのひとつに

木曜もバレエクラスができていましたsei



ということで、初めて教えていただく先生でしたが

木曜レッスンに参加してきました。



先生は某バレエ団の現役ダンサー。

多くを語り、冗談を飛ばすような饒舌な方ではありません。

でも、その日の生徒は私もふくめて

すごく熱意のある人が多くて、

先生の教えも、次第に熱がこもったものになってきました。



ピルエットの腕の付け方や、

姿勢の正し方についてや、

ターンアウトのときの筋肉の動き方なども、

途中で丁寧に手取り足取り教えてくださり、

すごくタメになることが多かったのですが…



最後のポワントワークのときに

こんなふうにおっしゃいました。



「うーん、ポワントで立つときに

右足だけ、足首がふらーっとなることがありますね。

立った瞬間、一回、小指側に力をかけてから、

また親指側に力を戻してるように見える。

左足は大丈夫なのに、右足だけ余計な手間がかかってて

そのせいで全体のバランスが

一瞬崩れるのが気になりますね」



それを言われてハッとしました(・・*)+++



私はもともと、ハイヒールで歩くことが多いのですが、

普段歩いているときも、右足だけよくコケます

コケるというか…カクッと外側(小指側)に外れてしまうんです。



あれ???

これって、もしかして変なクセになってるのかしら…。

右足首が弱くて、小指側に力がかかってる???ちううっ



と、木曜の夜はこの言葉が妙に頭に残りました。




【金曜日】


金曜はかれこれ2年くらい習い続けている先生のレッスン。

私の足首が痛んでいることもよくご存知で、

レッスン中に「また足首に力はいってますよ!」とか

「ほら、このとき足裏を使わないと、足首が詰まってしまいますよ」とか

何度も何度も、しぶとく教えてくださいます。



この先生の「足裏術」のおかげで、

私の足首の痛みはずいぶん緩和したと思いますテレ



先生に「足裏(詳しく言うと、足指の付け根にある肉球的な部分)!」

と言われるたびに、

私のカラダはシャンとして、ターンアウトを意識し、

内ももを使い、足裏を使って、脚を繰り出せるようになります。



さて、本日もポワントワークで、

ア・テールでプレパレーションしている最中に、

先生にこんなふうに言われました。



「あ! 駄目よ~、小指側が浮いちゃってる

ポワントはコロコロ転がりがちだから、

小指側が浮かないように気をつけなきゃ」



こう言われたときに、またしても

あれれれ???と思いました。

なんだか、昨日もポワントの最中に、

「小指」について先生に言われたような…?



そこで、レッスンの最中にポワントで立つときに

「私は一体どの指に力をかけて立っているのか」

「立ちやすい“まっすぐ”な場所は、どの指で立っているときなのか」

を、ものすごく気をつけてみるようにしました。



そうやって気にしてみると、不思議なもので、

足首の痛みをほとんど感じなくなりました。



これって、なんでなんだろう??にゃ



気になったのでレッスン後、先生に

「私ってア・テールのときに、小指側が浮いてますよね?

ということは、立つときも小指が浮いてるんでしょうか」

とお尋ねしてみました。



そうしたら…



「ううん、逆。立つときには小指に寄ってしまってるの。

ポワントで立つときは、中指を中心にして、

どうしても、親指寄りに力をかけるものだから

(って、それも極端なのは駄目ですけどね~)。

でも、○○さん(私)は、ア・テールのとき親指側に寄ってて、

立つときは小指側に寄ってしまうクセがあると思う」



…って、あれ!?



これって、昨日も先生に言われたことでは?

「立つときに、一回、小指側に力をかけて、

それから親指側に推し戻してる」

と指摘された間違いと、まったく同じではないですか?うさ。



私のクセって、かいつまんで言えば

■ア・テールのとき右足の小指側が浮いてる

■ポワントのとき、一回小指側に寄ったあと、親指側に戻してる

…ということになるのですね。



つまり、私は少しずつ

「足首をひねり続けて」

いたのではないでしょうかひよざえもん びっくり



先生いわく

「バレエシューズのときは目立たないけれど、

ポワントになると、途端にそれが顕著になる」そうで…



ポワントを履くたびに、

いえ、もしかしたらバレエシューズのときも少しずつ、

ア・テールでは小指を浮かし、

ポワント(ドゥミ・ポワント)のときは小指に体重をかけたあと

親指側に重心を押し戻し………

ということを繰り返していたのではないか、と思うにいたりました。



これって、まさに「足首をひねる」のと同意ですよね。



そりゃーーーーー痛いわえ



どうりで、片足ポワント(この場合は痛い右足)で立つとき

「重心のかけ方」に気をつけていれば

足首が痛まないはずです。



しかも、さらにメゲることに、

ポワントの裏側をしげしげと見つめてみたら思いっきり

「親指側のほうが汚れていて、小指側はキレイ」

という、最悪の証拠がそこに……



うわ、ヒドイガクブル



と、反省しきりな私に先生が一言。

「足裏のアーチが弱いのかもしれない」



そう……そういえば木曜の先生も、足首のことを相談したら

「うーん、バンドを使って足裏を鍛えたほうがいいかも。

足裏とかアキレス腱とか、全体的に」

と、おっしゃっていたのでした。



大反省がーん




帰り道、つらつらと反省していたのですが、

そんなふうにボンヤリ帰る最中も、

やっぱり右足首が弱いせいなのか

小指側にヒールで「カクッ」とコケてますます反省ガックリ



でも、負けないです!

ここでひとつ決めたことがありますうーん



私の家には、お家用のレッスンバーがありますが、

それを使って軽いレッスンをするときに、

いつもバレエシューズでやっていました。



それを、トゥシューズで行おうかと考えています。

ポワントといっても、本当にフルポワントだと大変だし

今度はほかに別の箇所が痛んでしまいそうなので…



こちらを使用します↓



きいのバレエとゴハン帳-20100130005210.jpg


これは何かといいますと、

よく見ると分かるのですが

「芯(シャンク)をすべて抜いた状態のポワント」です。



なんと私が中学生時代に使っていたもので…

15年くらい経ってるもの。



ポワント再開するときに、

足慣らしのために実家から持ち帰り、

中身をごっそりと取り除きました。



そのため、フルポワントで立つことはできませんが、

「ポワントを履いている」状態を

足に覚えさせるためには便利なものです。



最近まったくこれを活用していなかったので、

お家バーをするとき、あえてこれでレッスンしていきます。



我が家の床はもちろん滑るので

これでレッスンするとターンアウトはかなりしにくくなるのですが、

なにはともあれ「ア・テールで小指側を浮かせない」ことを

ぜひともカラダに(足に)染み込ませたいのですえぐえぐ。。。



そのうえで、バンドを使って

足裏と足首を強化するようにして、

ポワントに乗ったときに

小指側→親指側へと移動させてしまうクセも

ぜひ一掃させたいと思っていますほうき



反省点がたくさん見つかったレッスンでしたが、

だけど、憑き物が落ちたような

晴れ晴れした気分でもありますau←超前向きあせる



このクセを治すためには長い時間がかかるでしょうが…

①ターンアウトを強化(同時に引き上げ強化)

②足首を強化

③足裏を強化

を同時にやりながら、治していきたいです。



自分でも、けっこう冷静に自分のカラダを見てきたつもりでしたが

意外な部分が自分では見えていなかったりするものだと、

あらためて気づかされた3日間でした。



習えば習うほど、課題がどんどん見つかっていく。

クリアするのは大変だけれど、

いつの日か、発表会なぞで舞台に立つ日のために

とにかく自主練ふくめてレッスンあるのみドキドキ



心意気新たに頑張りたいと思います。



明日はレッスンはお休みベッド

よく眠り、よく食べ、よくいいバレエDVDなど観ながら

のんびりと過ごしたいと思います。

日曜のレッスンに向けて、休養いたします祈る



皆様どうぞ楽しい週末をお過ごしください!!



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先週のあわただしさと打って変わって、

今週はまったり・のんびり時間が流れていますキラキラ



月曜日は、昔からの女友達(というか悪友)

約1年ぶりに夜ゴハン。



8歳年下の旦那様と結婚した彼女。

結婚して、いい具合に落ち着きながらも、

自分の生活ペースはしっかり守っていて、

こういう結婚もあるのかーと驚き半分・嬉しさ半分。



相変わらず、仕事をしっかり頑張っていて、

景気の話から、最近の若者の傾向、仕事のやりがい・・・など

お仕事も話で盛り上がることもあれば、

お互いの駄目な部分もとことん知っているからこその

深い恋愛トークで盛り上がることもあり。



いつも他人の失敗とか情けない部分とかを

決して否定せずに受け入れる彼女。

自分のものさしで人を計らずに、

いつも「そういうこともあるよね」と本気で言って、

そのうえで良し悪し両方を考えてくれる人。



彼女と話せて、なんだか自分を取り戻した気分えへっ

楽しい時間を過ごせて、

いい一週間のスタートを切れましたドキンちゃん




さて、本日はバレエのお稽古へキイロイトリ ハート



忙しくなると途端にお稽古に行けなくなるので

「今のうちに、きっちりレッスンしておかなきゃ」と

水曜・木曜・金曜と3日連続でお稽古行く予定ですうさ。



と思ったのも…

本日のお稽古で先生から何度も何度も

「腹筋がゆるんでますよ」とサインを送られたから。



このところ、かなり不定期なお稽古生活を

続けていたというのと、

自宅レッスンがままならないくらい

帰宅して即就寝という生活が続いていたせいで



いつの間にか私の腹筋は

よわよわ~~になってましたがーん



詳しくいうと、カラダを引き上げるときに使う

下腹のあたりの筋力が弱っているらしく、

レッスン最中に妙に上半身が反り返りがち。



先生に言われるとハッとして、

腹筋使ってお腹締めて、背中も使って

正しい姿勢に戻るものの、

また気が緩むと、でろーーーんとお腹が突き出て

背中は反り返ったヒドイ状態ひよざえもん がーん



いかーーーーーーんがーん



完全な「レッスン&自主練不足」なので、

気を引き締めるべく、3日連続レッスンを決意

そして日曜日も2クラス受講を決意。



「今週は早く帰るから」と会社の同僚にも宣言済みなので、

とっとと帰って、たっぷり踊って、

バレエのカラダを取り戻したいぞと思っています。



さて、本日のレッスンは

回転をよく見てくださる先生の教えでした。



私が常々「あわあわ」しながらピルエット回っているのを見て

ある意味、熱意が伝わったのか…

よく「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイス下さいますniko*



今日、教えていただいたのが「顔の付け方」について。

こんなような内容でした↓



---------------------------


ピルエット・シングルで回るときは、

皆さんはまず、顔をつけることを覚えなきゃいけません。



半回転しながらも顔は正面で、

そして、自分が真正面に戻る前に

顔を正面に戻しておく。



つまり、最初、カラダが顔より先に回り始めるけど、

途中で顔はカラダを追い越して、

正面に振り切ることを覚えていきます。



でも、シングルが安定して、ダブルに挑戦したいなら、

今度は逆に

「1回転目は顔を付けないで回る」

ことを覚えたほうが、ずっと回りやすいのよ。



ダブルのときは、

1回転目のときは、カラダが半回転するとき

シングルのように顔を正面には向けずに、

カラダと一緒に顔も回してしまう



そうして回転しながら、顔はカラダを追い越して

カラダが2回転目に入る前に正面を向ききる。

そして、2回転目のときにようやく、

シングルのときと同じように顔を付けて回るようにするの。



ダブルやトリプルのときは、顔が遅れがちだから、

1回転目の顔の付け方を変えていかないと、

どうしても回りきらなくなってしまうんですよ旗振


---------------------



すっげー分かりやすいひよざえもん びっくり



ああ、また日本語が崩れました。すみません。



でも、この「顔の付け方」にのっとって

アンシェヌマン2回目のときは回ってみたら、

ダブルがかなり回りやすくて

(いちおう)ちゃんと回ることができましたau




あとは以前もこの先生に言われたのですが

「アン・ナヴァンにした腕をもっとカラダに引き寄せて」

ということも今回また注意されたので…にゃ



まずは明日・明後日のレッスンで

この感覚をカラダに染み込ませたいわっと

思っているところですsei




ひとまず本日はレッスン覚書でしたー。



明日もお仕事は、比較的ゆるゆるな感じ。

打ち合わせや会議もありますが、

内容は楽しいものなので、プレッシャーはないし。



次の日が楽しい仕事ばかりなのって

このうえなく幸せな気持ちになります祈る



明日のお稽古に備えて、今日はサクッとこのへんで…。

おやすみなさいませテレ



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今年初となるバレエ鑑賞のため、

土曜日は埼玉県にある「彩の国 さいたま芸術劇場」

まで、出かけてきました電車



この劇場は、コンテ寄りの優れた作品を上演することが多く、

いつも「次は何の公演をやるかしら」と楽しみにしています。



今回観た作品はこちらです↓



ブベニチェクと

ドレスデン国立歌劇場バレエ団の俊英たち



元ハンブルク・バレエ団(ノイマイヤーが芸術監督のところ)の

プリンシパルであり、

現在はドレスデン国立歌劇場バレエ団のプリンシパルである


イリ・ブベニチェク

きいのバレエとゴハン帳


彼は近年、若手振付家としても活躍しており、

おととしの「エトワール・ガラ」にて、

その作品の一部に触れ、心をつかまれたことから

「いつかイリの作品をきちんと観たい」と思い続けてきました。


それがようやく叶ったのが、今回のガラ公演。

イリの振付作品を2つを上演するガラ公演であり、

そのうちのひとつが「エトワール・ガラ」の際に感動した作品の

全幕であると知り、即決でチケットを求めたのでした。



イリの双子の兄弟であり、

現在もハンブルク・バレエ団のプリンシパルとして

活躍しているのが、


オットー・ブベニチェク



きいのバレエとゴハン帳


「エトワール・ガラ」に参加して拝見した際に、

男性らしい強靭なカラダつきながらも

ふくよかで甘みがある優しい踊りに目を見張り、

これまた「ちゃんと観たい」と思っていたダンサーです。


ちなみにオットーのほうは、

作曲家としても活動していて、

イリの作品のいくつかに曲を提供しています。



イリとオットーは双子の兄弟ですが

その見分け方はいくつかあります。

単なる見た目の話でいくと

■神経質そうで痩せこけている=イリ

■穏やかそうでお顔がふっくら=オットー

なのですが、踊りもなんとなく上記の性質を反映していて

まったく別物のキャラクターを持っています。



今年初のバレエ鑑賞なのに、

今年観に行く予定のバレエ公演のなかで

もしかしたら一番楽しみかもしれない!という

100%の期待度で、公演を拝見しましたが……



心を揺さぶられっぱなしでした祈る



ひどく残念なことに、客席がかなり空いていたのですが

それでも観客は(私も含めて)大いに興奮させられ、

全員が「誰よりも大きな拍手を」という願いをこめて

手をたたいていたように思えるほど、

とてもハッピーな舞台でした。



未見の方も多いかと思いますが

レポートを書いていこうと思います。

すこし硬い内容になるかもしれませんが、あしからず…。



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【辿り着かない場所】(日本初演)

原題:Unerreichbare Orte


振付:イリ・ブベニチェク

音楽:オットー・ブベニチェク



イリがまだ、ハンブルク・バレエ団に所属していたころ、

ノイマイヤーからの依頼で振付けた作品だそうです。


大きくいえば、主題は


愛についての考察



全部で4組のカップルに焦点が当てられます。

彼・彼女らはお互いに愛し合っているのだけれど、

その「愛し方」「愛の状況」がそれぞれ異なります。



ロビーにて、この作品のためにオットーが振付けた

音楽のCDが売られていましたので購入したのですが、

曲目につけられたタイトルが、

それぞれの「愛の状況」を明確にあらわしています。



① love 2 love u

(愛し愛され、まさに愛の絶頂にいて

お互いの存在に何の疑問も感じていないカップル)


② love 2 hate u

(愛してるのに、時々わけもなく相手にイラつき、

憎しみを感じていることに気づいてしまったカップル)


③ hate 2 hate u

(もはや憎しみ以外は何も感じなくなり、

お互いを傷つけあうことで、相手の存在を確認するカップル)


④ hate 2 love u

(果てしなく憎みあい、ののしりあったあと、

疲れ果ててようやく、底にある相手への愛を見出すカップル)



この4つのカップルが、

舞台に据えられた扉の前で踊り、

この感情を表現していきます。



①のカップルは官能的に、

②のカップルはおかしみを感じさせる動きで、

③のカップルは刃物のように鋭く、

④のカップルは諦めと穏やかさをもって、

全身を使って、この状況、それに伴う感情をあらわします。



もっとも難しい④を踊るのは、

オットー・ブベニチェクとエレナ・ヴォストロティナ。



憎みあうことにも疲れた彼らは、

静かで穏やかで、達観した様子。

時に、歩み寄ろうとする姿勢が見られるものの、

そのタイミングはすれ違い、決定的な破局を迎えます。



でも最後に彼らは、

手を取り合いながら、歩を進めることになります。

諦めきったあとに見えてくる、相手への愛情。



おそらく④のカップルもまた、

①②③いずれかの状況に遭遇することになり、

また④の状況に舞い戻り、そしてまた立ち上がり…と

繰り返していくことでしょう。

だって、誰かを完全に理解し、分かり合うことは

絶対にできないから。



愛とはそういうもの。

どうしても互いを分かり合うことができず、

どこかに辿り着くことを願いながら、

いつまでも辿り着けないもの。


そんなことを、この作品から感じました。



同様に、イリの振付作品に対して

とてもドラマティックであると感じます。


この「ドラマティック」は情熱的であるということではなく、

ひとつの感情(思想、思考)を伝えるために、

「ストーリー」に乗せて描いていくということです。



いわゆる物語バレエのような、

明確なストーリーがあるわけではないのですが

完全なプロットレスというわけでもありません。



さきほど書いた①~④のことは

とくにパンフレットに書いてあったわけでもないのですが、

観ていれば、大体のことは分かるものになっています。



このタイプは、すごく好きです。



「好きな振付家」に関して書こうとすると長くなるので

またの機会にいたしますが…

イリがもともとノイマイヤーのもとで踊っていたことが

影響しているのだろう、と

パンフレットにて三浦雅士さんが指摘していたのも

十分にうなずけます。



イリの舞踊言語は完全に近代的なものですが、

その根底に流れるのは、

あくまで「ストーリーありき」であると感じ、

その発見はとても嬉しいものでした。



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【ステップテクスト】

 原題:Steptext


振付:ウィリアム・フォーサイス

出演:エレナ・ヴォストロティナ、イリ・ブベニチェク、

オレグ・クリィミュク、クラウディオ・カンジアロッシ



出演者は上記4名のみ。

全身黒い衣装に身を包んだ3人の男と、

全身赤い衣装に身を包んだ1人の女が、

細切れになったバッハの楽曲に乗って踊ります。



フォーサイスが84年に振付けた作品

「アーティファクト」の一部パートです。


フォーサイスといえば

ギエムがよく踊る「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」

がとても有名なのではないかと思います。

「イン・ザ・ミドル~」を振付けたのは87年なので、

その少し前の作品。


そして、84年はフォーサイスが

フランクフルト・バレエ団の芸術監督に就任した年で、

パンフレットによると

「『アーティファクト』は所謂“フォーサイス・スタイル”の

幕開けを象徴する傑作」とされているそうです。



突き刺すように鋭いポワント・ワーク、

軸をオフラインにするような超越的な体の使い方、

過酷なほどの運動量を強いる緊張感あふれるムード、

そして、音の構造を崩壊させる前衛的な楽曲の使用



…というあたりが、いわゆるフォーサイスの特徴でしょうか。

物語は一切ない、コンテンポラリー・ダンスです。



私自身は、いくつかのガラでフォーサイス作品に接していますが、

毎回、観ている間に「感じ方」に変化があるように思っています。



最初に感じるのは

憎しみ、怒り、激しさ、刹那さ


次に感じるのが

悲しみ、せつなさ、憂い、儚さ


最後にわずかに感じるのが

優しさ、愛しさ、むなしさ、切なさ



作品により程度の差はありますが、

「観始めたときと、観終わるときでは、

心のなかに残っている感情が違う」というのは

たいてい同じです。



実はあまりフォーサイスについて学べておらず、

とても感覚的で恐縮なのですが…

身を切られるように辛い愛情

のような気分になります。



ダンサーに極限までの無理難題(時に痛み)を強いて、

そこから何を生み出すか? 何が出てくるか?

を問うているような振付です。

だからこそ、「どんなダンサーが踊るのか」によって

生まれ出る感情は、大きく異なる部分が多いです。



エレナはドレスデン国立歌劇場バレエ団のファースト・ソリストで

今回初めて拝見しましたが、

ザハロワにも似た長身&柔軟さ&美しい脚の持ち主。

(ちなみに、これまたザハロワ同様にワガノワ出身の方でした)


上記の「辿り着かない場所」でもそうでしたが、

まだ若いと思うのですが、かなり達観した雰囲気があります。



イリはこの作品にぴったりの個性であるように感じます。

というか…フォーサイス作品が合うのかもしれません。

彼自身の複雑で多面性を持つ個性が

フォーサイスの無機質な踊りを通して浮き彫りになるような、

そんな感覚を味わいました。



フォーサイス、そしてキリアンに関しては

集中して観て考えたいと思っているのですが…

なにかこう、観終わったあとの感情が複雑になりすぎて、

いまだに飲み込めていない部分が多いです。



ただ、今回の上演作品は

壊れきったあとのカタルシスのようなものを感じて

不思議とすがすがしい気持ちになりました。



この作品に関しては、

You-tubeに動画がありましたので

興味あれば以下ご覧ください↓

http://www.youtube.com/watch?v=cwQoEjv8f4E



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【ル・スフル・ドゥ・レスプリ―魂のため息】(日本初演)

 原題:Le Souffle de l'Esprit


振付:イリ・ブベニチェク

音楽:パッヘルベル「カノン ニ長調」、バッハ「G線上のアリア」、

ホフステッター「弦楽四重奏 ヘ長調5番」

オットー・ブベニチェク「天使の到着」、「サイレンス」、「天使の出発」



この作品は、イリの亡くなった2人の祖母に、

「さよならの代わりに」と作られたものです。


「エトワール・ガラ」の際には

「カノン」にのせて踊る部分のみ一部抜粋されました。


そのときは、オットーやマチュー・ガニオらが踊りましたが、

これを観たとき、不覚にも涙が出て、

心のなかがすーっと洗われるような感覚になったのです。



もともとパッヘルベルの「カノン」は

中学生のころから大好きな楽曲だから…

ということもあったかもしれませんが、

なにひとつ音の美しさを壊すことない

切なくて優しい踊りに見とれてしまいました。

(このマチューは、今まで観たどのマチューより良かったです)





全幕とはいえ、トータルで27分間と短い作品です。


私はこの作品に登場するダンサーたちは

すべて「天使」なのだと思って観ていますが、

この作品が果たして「天使」をあらわしているかは不明です。



ただ、全編とおして、イリが2人の祖母たちに

「こんな場所へ行ってほしい」と願いながら

振付けた作品であることは確かだと思います。



大きく分けると3部構成になっています。


イリが率いる(彼だけこのときは衣装が異なります)

おそらく天使たちであろう数人の男性が踊るなかに、

ひとりの女性が投げ込まれます。

これはたぶん、天国にやってきた女性。

(曲は、G線上のアリアです)


その女性はいつしか数人の女性に代わり、

何人もの男女が入り混じって踊ります。


「カノン」が踊られるのは最後のパート。



ここで3人の男性(イリ、オットー、イシュトヴァン・シモン)が

上半身は裸、下に白いパンツを履いた装いで、

「カノン」のように、お互いの動きをトレースしながら舞います。



しかも、笑顔でドワーッ



振付だけ取れば、かなりダイナミックなもので、

大きなジャンプや、4回転くらいのピルエットも多く、

かなり男性的でハードなものです。



でも、どこまでも笑顔で、幸せそうに踊るのです。



祈るような、優しい表情。

でも踊りは、生命力に満ち溢れており、

その場所は快活で、すこやかな場所に違いないという、

イリの願いがこめられているのでしょうか…祈る



次第に重なり合っていく、彼らの踊るさまが

まさに天使たちの羽ばたきのようで、

この曲のもつ、昇天するような音の高まりに

ぴたりとハマっていて、涙が出てきてしまいます。



イリが作った世界に、

今でも亡くなった人を見守る

美しい天使たちが存在しているのかもしれません。

そして観ている私たちもまた、

大切な人には、こんな場所で笑っていてほしいと

感じ、願ってしまうのです。




終わった瞬間に、爆発的な拍手。

ふとまわりを見回すと、ダンサーも観客も

同じように優しい笑顔をしていて、

この優れた作品が、また近いうちに日本で上演されることを

願ってやみません。



なお、繰り返し行われたカーテンコールの後に幕が閉まったとたん、

幕の向こう側から、ダンサーたちの歓声が聞こえました。

「ひゃっほう!」とでもいうような、大歓声。



最初に書いたとおり、

ものすごく残念なことに、空席が目立った舞台でした。

私は前のほうの列でしたが、いちばん端っこで、

でも私の前数列はすべて空いており、

実質的には最前列のような感じ。



だけど、多くの人たちが思わず声を上げるほどに

張り切って拍手をしていて、

たぶん、自分たちの踊りが伝わったことに、

彼らも気づいたのではないかと思います。



素晴らしい舞台に感謝。




「物語」という枠組みありきで考える振付は

キリアンやフォーサイスが狙った「伝え方」ではないけれど、

ある物語性を通して、いまたくさんの若い振付家が葛藤しています。

三浦雅士さんも指摘されていましたが、

ジャン・クリストフ・マイヨー(モンテカルロ・バレエ)もその筆頭にいます。



そのなかにイリ・ブベニチェクはいて、

バレエの振付を通して、現代の「世界のあり方」から考え、

それをひとつの物語(ストーリー)に置き換えたうえで、

その世界における生き方とは何か?を伝えようとしています。



だから空席がすごくもったいなくて…


次に来日した際は、

ぜひみんなで観にいきましょう!



今回も長いレポートで失礼しました。



最後に、これを読んで「カノン」を聴きたくなった方へ、

You-tubeにあった音のURLをつけておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=S1QPAVwE0Wc



熱心にこれを書いていたら、もう3時半です。

ひとまず眠ります…おやすみなさい。



きいのバレエとゴハン帳


ペタしてね