花王 ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)の解析2 耐水性評価編 | 化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

化粧品犬が化粧品開発を模索するブログ

大手会社の開発に勤務していましたが、好きな化粧品を好きなだけ追求するため円満退職。
ノラ犬となった化粧品犬が、面白いと思った情報を発信していくブログです。
化粧品コンサルタントとして仕事も受けています。
パームアミノ・ラボ合同会社 imori@palmamino-labo.jp

テーマ:

化粧品犬です。

 

今回は、花王のビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)の解析の2回目です。

 

正式名称は、「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス SPF50+」と長いのですが、長すぎるのでちょっと短縮し、今年は大幅にリニューアルされたので、(2017)を付けています。

 

前回のエントリーはこちら。

花王 ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス SPF50+の解析1 2017年のビオレUV

 

2017.5.27追記

ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)関連の全エントリーは以下になります。

花王 ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス(2017)の解析1 2017年のビオレUV

花王 ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)の解析2 耐水性評価編

花王 ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)の解析3 製品概要編

花王 ビオレUV アクアリッチウォータリーエッセンス(2017)の解析4 処方解析編

 

ちなみにひとつ前のバージョンについてのエントリーは、こちら。

花王ビオレ さらさらUVアクアリッチウォータリーエッセンスSPF50の解析 前編2015.5.27

花王ビオレ さらさらUVアクアリッチウォータリーエッセンスSPF50の解析 後編2015.5.28

 

今回は製品概要編の予定だったのですが、その中にウォータープルーフ性のテスト結果を入れようとしたところ、どうも入りきらない。

今年も例によって、簡易なウォータープルーフ性の評価をしたのですが、結果が面白くて写真が多いんです(^_^;)

 

今年のビオレUVのエッセンスは「汗・水に強い!肌に止まる耐久型」という売り文句なのですが、本当にウォータープルーフ性がアップしているのです。

ここはやはり写真を多めにしたい!

そんなわけで、ウォータープルーフ性の評価のエントリーを、製品概要編より先にアップしますね。

 

 

早速実験です。

 

本当は、ビオレUVのエッセンスの旧品(2015年版)があれな良かったんですが、所持していた物は、ほぼ使い切っていました。

 

そこで今回は比較相手として、去年評価した比較的値段の安いジェル・エッセンス類の中では、トップクラスのウォータープルーフ性を示した、コーセー サンカット(2016年)日やけ止めジェル 50 (ウォータープルーフ)と比較することにしました。

この製品は、今年も処方変更無く販売されている現役の製品です。

外観はこれ。

 

このコーセー サンカット(2016年)日やけ止めジェル 50 (ウォータープルーフ)については、既にエントリーを上げています。こちらを参照です。

コーセー サンカット(2016年)の解析4 日やけ止めジェル 50 (ウォータープルーフ)の製品

コーセー サンカット(2016年)の解析5 日やけ止めジェル 50 (ウォータープルーフ)の検証

 

 

ちなみにこの商品、どうも名前がはっきりしないんです。ボトル表には、

 ・サンカットパーフェクトUVプロテクションジェル SPF50+(ウォータープルーフ)

となっているが、裏面には

 ・サンカットウルトラUVパーフェクトジェル(ウォータープルーフ)

と微妙に違う物になっています。

そして販売名は

  ・サンカット日焼け止めジェルP8

と、全く違います。

なので、化粧品犬ブログでは公式サイトにある名称の、「サンカット日やけ止めジェル 50 (ウォータープルーフ)」に発売年の2016を付けて呼ぶ事にします。

サンカット日やけ止めジェル 50 (ウォータープルーフ)(2016)ですね。

 

 

さて実験。

 

いつも通りビーカーに水を張り、そこにサンプルを滴下するという方法で、簡易的にウォータープルーフ性を評価することにします。詳しくは、精製水80gにサンプル約0.8gを滴下しています。

 

 

まずスタート時はこんな感じです。

スタート直後は、両者とも、水が透明ですね。

サンカットは水に沈んでますが、これがこの製品の特徴です。

実際に使うときには、肌に残りやすくなって良い結果が出るのではないかな、と思っています。

 

5分後はこうなります。

サンカットは水は濁ってますが、ビオレUVのほうは全く溶け崩れません

っていうか、ビオレのウォータープルーフ性の高さは、驚異的です(^_^;)

アネッサなどのW/O製剤(油の中に水の玉が浮いている乳化物)ならあり得ますが、O/W製剤(水の中に油の玉が浮いている乳化物)で、ここまで耐水性は高い物は、あまり見た事が無い

花王の技術力、恐るべしです!

 

40分後はこうなりました。

ますます、差がついている(^_^;)

耐久型をうたっている今年のビオレですが、本当に耐久型になっています!

 

 

 

最後は、180分後です。

180分後は、さすがにビオレも溶けてきた。

でも溶け崩れは少なく、写真のように怪しい感じで下に沈んでくるんです。

サンカットも40分〜180の間、あまり変わらず・・・というのも結構スゴいのですが、ビオレの前では霞みますね。

このあと8時間後まで見ましたが、そこまで見るとビオレは完全に下に沈み水も濁るものの、上澄みはサンカットよりは透明でした。

 

今年のビオレUVのエッセンス・・このクラスでは素晴らしいウォータープルーフ性ですね。

アネッサやアリィーに及ぶ物ではないですが、日焼け止めジェル・エッセンスの中では、最強クラスのウォータープルーフ性であることは間違いありません。

 

花王さんが何をやったのかが、]非常に気になりますね。

ただ次回は製品概要編の予定なので、詳しい解析は次々回となります(^_^;)