今年中学受験した息子は、小学校は近くの公立に通っていました。

 

 小4から3年間通った塾(サピックス)のクラスでは、公立小に通う子が殆どのようでしたが、私立や国立の小学校の子もちらほらいたようです。

 

 塾のクラスが同じで、中には3年間ずっと同じだった子もいて、その子と同じ中学に受かり、このままいくと中高6年間同じになります。

 

 6年間の間には同じクラスになることもあるでしょう(学校によっては灘のように6年間クラスが変わらない学校もあるかもしれませんが)。

 

サピックスでは常にテストの結果でクラス替え(所属コースの入れ替え)が生じますが、息子の話では、小4から小6まで、塾のクラスのメンバーの3分の1くらいは全く顔ぶれが変わらなかったそうです。

 

 大学受験のための塾では、指定の中高一貫校(いわゆる男女御三家が中心)に通う生徒を限定的に対象とする塾もあります。

 

 その塾は中1からスタートし、そこから6年間、大学受験に向けたカリキュラムが走ります。

 

 少しぞっとします。

 

 サピックスの同じクラスだった子が、同じ中学でなくても、塾の指定校に進学してこの塾に行けば、またクラスが同じになったりして、人によっては6年間塾のクラスメートになるわけです。

 

 これでもし同じ大学に行けば、中学受験の塾から大学までの13年間、学校や塾を通じて繋がり続けるわけです。

 

 とんでもなく狭い世界…

 

 話を小学校にもどすと、塾には校舎の近隣の地域の小学校から生徒が集まってきますが、同じ公立小でも、中学受験が多い地域かそれほどでないか、結構差がある様でした。

 

 東京都では、公立小学校の卒業生の進路を取りまとめた資料を毎年公表しています。

 

 直近の資料では、都内の公立小学校卒業生で、都内中学校進学者は96100人

 

 進学した中学校の内訳は次の通りでした。

 

 私立中 18300人(19%)

 国立中 400人(0.4%)

 都立中高一貫校 1450人(1.5%)

 

 参考までですが、都内私立中の募集定員は合計25000人です。

 

 都内私立中に通う生徒の4分の3は都内の小学校から、残り4分の1は他県の小学校から進学する計算です。

 

 都の資料で興味深いのは、さらに細かく、区や市町村別の数字が出ています

 

 都内で最も小学生の数が多い世田谷区では、私立中学への進学率は、30%を超えていました(およそ3分の1)。

 

 ざっと見ると区や市町村によって進学先にかなりばらつきがあることがわかります。

 

 地域によって、あるいは同じ区や市町村の中でも学校によって、違いがあることが想像できます。

 

 息子が通った公立小では、中学受験率はやや高めの方でした。

 

 年明け1月になると小6のクラスでは休む子が増え、中学受験シーズンが終わるまで学校で会わない子もいたりします。

 

 受験が終わると、中学受験した子たちが学校のクラスで話すことがあるようです。

 

 息子の学校では、中学受験についてはあまり話題としないこと、特に合否についてはお互いに聞かないのがマナーであるとされていました。

 

 とはいえ、親しい友だちの間だけでは聞いていましたが。

 

 ですので、小学校の同じクラスで誰が受験してどこに進学したのか、限られた情報しかありませんでした。

 

 これは、ある意味では、他の親御さんとの関係でもあまり面倒なことが少なくてよかったと思います。

 

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