南アルプスの前衛峰櫛形山の中腹(標高1,000m付近)に鎮座する神社。元は、770年創立の仏教寺院(真言宗鷹尾寺)で武田家、徳川家の信仰も厚かったらしい。しかし、明治期の神仏分離令により、仏教関係を除去して氷室神社となし現在に至った。こうした事情なので、神社なのに山号がある。

 

富士川町役場前の道(平林青柳線)を道なりに進んでいくと、どんどん山の中にはいっていき、かなり標高を稼いだあたりで、平林の集落に至る。急な斜面に棚田がある。また、甲府盆地と富士山の眺望もみられる。

 

(平林集落の最上部から富士山)

 

えっ!ここ行けるの?という林道に入る。5分ほど進み釣り堀を超えると氷室神社の参道標識。

駐車場

鳥居

鳥居の先の石段が・・・。

いきなりこんな感じ。自然石なので慣れていない人だと歩きづらいだろう。

赤い鳥居

近づくと迫力あり

途中ゆるやかな部分もあり。最後の急登。

隋神門 

到着

本殿は新しいようだ

氷室神社の大杉(山梨県指定天然記念物)

推定樹齢1,200年。樹高40m、目の高さでの幹囲8.4m。関東地方のこのレベルの杉は見たことがない。ちょっと驚いた。

本殿近くから櫛形山頂登山口あり。標高差1,000mなので4時間というのは妥当。たぶんもう少し短縮できると思うが。

くりんそう:今のシーズは、沢から水があふれて各所で湿地帯化している。こういう場所に群落ができるそうだ。さくらそうの一種。

戻りは、本殿まで通じている道を下る(車で参拝できます)。

駐車場に戻る途中の開けた場所から富士山

 

そういうえば、誰もいない境内だったのに、本殿を辞去するとき、ふと若い女性が

目に入って、見返したら誰もいなかった。風が吹き抜けていくだけだった。恐怖感はないのだが、独特の空間であった。