石巻で医師免許がないのに、医師と偽って、医療活動していた人が逮捕されたというニュースがあった。
内容がたいしたことない割には、この件の報道が結構されていますね。日本人は興味があるのでしょうか?
僕も別の意味で興味がある。僕も海外の医師免許があるので、もしうそが大きくなって、こういうことになったら恥ずかしいなあって、思う。
この逮捕された偽医者の年齢も僕と同年代の40代。
この人の心理はどういうものだったのだろうか。
僕はネットで報道されているソースしかないので、想像しかできないが、もしかしたら、生粋の詐欺師か。
でも、彼のやったことが直接お金儲けにつながるとは思えない。
確かに助成金はもらったが、いろいろ支出もあるだろうから、お金儲け目的の詐欺としたら、効率のいい詐欺とは思えない。
彼のしたことを善意で解釈したら。
被災地で、医療活動以外のボランティア活動をしていたが、けが人が多く、治療の必要性を感じた。
自分は、海外では医師なので、こういう状況だから、怪我の消毒や包帯を巻く程度なら、法に触れないだろう。許されるだろうと思って、軽い医療活動を始めた。
ちょっとした会話の中で、”医師ですか?”と聞かれたので、海外では医師なので、”医師です”と答えた。
そうこうしているうちに、たちまち、”日本の医師免許を持っている人”になってしまっていて、否定できなくなった。
まあ、善意で解釈したら、こういうことでしょうか。
この人は自分で、海外の医師免許を持っていると言っているそうだが、”どこの国かは言えない”と言っているらしい。
どうして、どこの国か言えないのだろうか。そこがちょっとあやしい。
もしかして、僕と同じ”中医師”なのかもしれない。でも、それでも、それならそうと言えばいいのに。
そういえば、僕もアフリカで、獣医として働いているとき、僕の診療所によく人が"自分を治療してくれ”と言ってやってきた。
そして僕は、治療を行った。
まあ、僕は、動物の診療所で治療しているわけだから、医師ではなく、”獣医”ということは明らかなので、だましているわけじゃないけど。
それに、僕がボランティアをしていた村では、”ドクター”と呼ばれる人が、僕以外いなかったということもある。
人の診療所はあったが、”ドクター”はいなかった。医療スタッフはいたが、専門学校レベルで、医学を修めた人だから、彼らは”メディカルオフィサー”だが、”ドクター”とは呼ばれない。
また、獣医の呼称は、”ドクター”だったので、その村でドクターは私しかいなかったということである。
それに人の診療所には資金不足のために薬があまりなかったが、私の動物診療所には、結構な薬があったことも、人が治療のためにやってきた原因だ。
私も逮捕されるのだろうか。