本日のランチは赤坂見附の東急プラザ内にある麻婆豆腐の名店、陳麻婆豆腐さんへ。
何年か振りに来てみたら地下1階から場所を移していたのね。ちょっと迷っちゃったよ。
こちらはその店名の通り麻婆豆腐の考案者であるミセス陳劉の成都の名店
「陳麻婆豆腐店」の流れを汲むお店となっており、
「陳麻婆~」の商標権を持つ四川省成都市飲食公司と株式会社F・B・Dが企業提携して出したお店。
なので多少のアレンジはあれど元祖の味に限りなく近い麻婆豆腐がここでは楽しめるって事。
「麻婆」ってのはそもそも「顔がデコボコのおかみさん」って意味で、
陳劉さんが「陳麻婆(デコボコ面の陳のカミさん)」と呼ばれていた事に由来する。
しかしあだ名にしてはちょっとひどいよね。アメリカなら訴えられてるぜ(((゜д゜;)))
店内は窮屈さを感じない程度にスペースがとられており、
雰囲気的にも以前の店舗より落ち着きがある。
今日もピークを外して来たけど、混雑時は相変わらず並ぶのかな。
ランチメニューは5種類で、内1つが日替わり。
NPO法人『TABLE FOR TWO』との社会貢献活動の一環として作られた
「おから麻婆豆腐」なんてメニューもあるけど、
今日は久々にやってきたのでやっぱり店名にもなっている絶対的メニュー、陳麻婆豆腐で!
こちらがその本場にして元祖の麻婆豆腐、陳麻婆豆腐!
ランチはスープにザーサイ、お替り自由のライスが付いて1,050円。
さー今日はお替りするぞ~♪
スープは中華の定番、西紅柿蛋花湯(トマトと卵のスープ)。
フワフワトロトロの優しい味。
んで主役の元祖四川麻婆豆腐!
う~ん相変わらずいい色してるね(´∀`)
麻辣味の基礎に忠実に辛さと痺れをバランスよく効かせてあるが、
刺激自体は日本人向けに弱め。
といっても「陳麻婆豆腐」としての味をしっかり楽しめるよう、
一般的なものと比較すれば充分な辛さ!
でもここの麻婆豆腐の特徴はそんな基本的な話じゃなく、使っている食材にある。
まず豆腐は絹ごしではなく煮崩れしにくいしっかりとした木綿豆腐。
そして挽肉は牛挽肉、あと緑のものはネギではなく葉にんにくを使用している。
片栗は最小限に抑え鶏の出汁と食材の旨味をギュっと凝縮させるよう炒めてあるので
トロトロ感はないがゴテゴテもしておらず独特のなめらかな食感を生み出している。
そしてなんてったって特筆すべきは豆板醤!
ここは四川の郫県豆板醤という、黒っぽい見た目と特徴ある香りからも
一発でピーシェンだと判るような本場御用達の極上豆板醤を使用しているので
強い辛さと深~い深~いコクの中にまろやかさも同居している。
更に後味は日本の味噌にも近いものがあるので日本人の舌にも違和感はナシ!
そらあーたご飯1膳じゃ足りるワケないでしょうが!ヽ(`Д´)ノ
ここでは「お飲み物は何がよろしいですか?」と訊かれたら「とりあえず麻婆豆腐で」、
ご飯をお替りする時は「ナカちょうだい」と通すのが基本だ。(ウソ)
あと花椒ミルも付いてくるので、痺れが足りない時にはこいつをバリバリっと!
でもやりすぎると口の周りが局部麻酔にかかった状態になるので注意。(今日やりすぎた)
本場や元祖ったって、単純に美味しくなかったりその土地の人間の好みに合わなければ
作り手のエゴにしかならないのが料理の難しいところ。
でもこの陳麻婆豆腐はそんな「元祖」という色メガネを取っ払った上で美味い!(´∀`)
とはいえ麻婆豆腐の為に見附まで来るのはやっぱメンドいので次回もまた当分先になりそう。
ステーキくに からちょっと頑張れば東急プラザなんだけどね~。そのちょっとがなかなか・・・
中国名菜 陳麻婆豆腐
オフィシャル:http://www.chenmapo.jp/