(前回記事の続き)
(JR日光線・日光駅)
日光へ
下今市駅から東武日光線普通列車で東武日光駅へ。
下今市(しもいまいち)駅、午前11時49分発
目の前に日光連山が迫る。
終点・東武日光(とうぶにっこう)駅、11時57分到着
訪れた日も既に2扉セミクロスシートの6050系は激減し、ロングシートの20000系(20400型)が主力になっていた。
その後、2022年(令和4年)3月12日(土)ダイヤ改正で6050系は定期運行を終了し、東武鉄道線内に残る6050系は野岩鉄道乗入れ列車(鬼怒川温泉⇔会津高原尾瀬口)1往復だけとなった。
新型特急列車500系リバティが停車中。駅改札内は3面5線の頭端駅で広い。
東武日光駅
東武日光駅改札口。
都心とを結ぶ特急列車が多数発着し観光客で賑やか。
駅舎内は、日本を代表する国立公園・国際観光地らしい華やかな雰囲気。
駅舎内にある2つの売店で、それぞれ違う駅弁を販売
左奥の売店でも別の駅弁を販売。正面は、老舗クラシックホテル・日光金谷ホテル直営店「ザ・金谷テラス」
山小屋をイメージした三角屋根の東武日光駅舎。関東の駅百選に選定。日光国立公園の代表駅。
駅前広場の噴水は寒さで凍りついている。
東武日光駅前広場には、かつてここ日光の街を走っていた路面電車を静態保存展示
1953年(昭和28年)から1968年(昭和43年)まで、東武鉄道日光軌道線(日光駅前〜馬返間10.6km)を走っていた100形路面電車。始発の日光駅前は標高533m、終点の馬返は標高838mで、日本国内の路面電車では一番高所にあった。路線は急勾配が多く最急勾配は60‰だった。車両は引退後、岡山電気軌道に譲渡され活躍した後、日光霧降高原チロリン村で静態保存されていた。(現在も同型車両2両が岡山電気軌道で3000形として現役)
東武日光駅舎と日光連山
各地へ向かうバスのバス停や、土産物店、飲食店などが連なり賑やかな東武日光駅前
雪を抱いた雄大な日光連山
「東武バス日光」の車庫
路面電車の塗装を模したバス(右)
日光軌道タイプ特別車両
JRの日光駅
東武日光駅から約200m離れた場所にあるJR日光駅へ。
東武日光駅と異なり、駅も駅前も閑散としている。
JR東日本・日光線(宇都宮〜日光間40.5km)の終着駅・日光(にっこう)駅
1890年(明治23年)に開業し、現在の駅舎は1912年(大正元年)落成。ネオ・ルネサンス様式のハーフティンバー様式木造洋風建築2階建て。近代化産業遺産、関東の駅百選。
玄関の天井には、日光東照宮の鳴き龍を模した、鳴き龍が描かれている。
1階には貴賓室があるが普段公開はしていない。
国鉄時代の日光駅は、157系準急「日光」号が発着し、競合する東武鉄道に対抗したが、運賃・所要時間とも東武鉄道に劣り、1982年(昭和57年)には上野駅から直通する列車は全廃、ローカル輸送のみになった。
JR東日本では、2006年(平成18年)から新宿と日光方面を結ぶ特急の運転を再度開始したが、JR東北本線(宇都宮線)の栗橋駅から東武鉄道に乗入れ、JRの日光駅ではなく東武日光駅に発着する。JR日光線には入らない。
現在のJRの日光駅は、修学旅行シーズンに運転される東京都・神奈川県・埼玉県などからの修学旅行列車発着時だけ学生で賑わう。
また、現在は、JR東日本の豪華クルーズ列車「TRAIN SUITE 四季島」がやってくることもある。
湘南色の帯を巻いた205系600番台電車を使用した普通・宇都宮行き。東武日光駅と異なり観光客の姿は殆どなく地元客のみで、駅は閑散としている。
ちなみに日光線205系600番台電車は、2022年(令和4年)3月12日(土)ダイヤ改正でE131系電車に置き換えられ引退した。
JRの日光駅駅舎2階にはかつての一等車利用客用の特別待合室「ホワイトルーム」があり、現在は駅ギャラリーとして一般公開。
JR日光駅舎からホーム(下)を望む。奥に東武鉄道日光線の線路が延びる。東武日光駅は左側にある。
再び東武日光駅前広場へ
土産物店や飲食店が軒を連ねる。
駅前食事処・喫茶で、日光名物のゆばを使った「ゆば刺し」をいただく。
懐かしい味のビーフカレー
東武日光駅へ
東武鉄道の特急列車100系スペーシアが停車中
1990年(平成2年)に営業運転を開始した100系スペーシアはそろそろ置き換えの時期に差し掛かり、2023年(令和5年)から後継車両N100系導入により徐々に数を減らす。
リバイバル塗装の100系
スペーシアデビュー当時のカラーリングを復刻
東武特急車両「スペーシア」(手前)と、「リバティ」(奥)
東武特急車両「スペーシア」(右)と、「リバティ」(左)
※2022年(令和4年)2月
(続く)