富山地方鉄道 上市(かみいち)駅
向こうのホームには、上市駅12時38分発・普通列車 電鉄富山駅行き16010形電車(元 西武鉄道初代レッドアロー)が発車待ち。
富山駅からやってきた、
宇奈月温泉駅行き特急「うなづき1号」
特急列車乗車には、運賃のほか特急料金(全区間乗車210円、途中区間乗車110円)が必要。座席は自由席。
今では、元・東急電鉄のロングシート車が特急運用に就くことも日常的にある。
この日の特急「うなづき1号」は、富山地鉄オリジナル車両14760形電車。塗装は地鉄伝統の雷鳥色ではなく、黄色と緑色のツートンカラーに塗り替えた編成。
特急「うなづき1号」、宇奈月温泉行きに乗車。(上市駅12時40分発→宇奈月温泉駅13時32分着)
乗務員室後ろは、ワンマン化改造により座席は撤去されている。
14760形は、富山地方鉄道が1979年(昭和54年)が、1981年(昭和56年)にかけて日本車輌製造で新製した電車。
乗車中の「モハ14770」号は、昭和55年(1980年)製
14760形電車は、1980年(昭和55年)に、鉄道友の会より「ローレル賞」を受賞
スイッチバックの上市駅で進行方向が変わる。
上市駅を発車(後方展望)。特急列車もワンマン運転のため車掌はいない。
アナログ的な運転台
電鉄富山駅方面の線路と分かれ、進路を北に向ける。(後方展望)
観光シーズンが終わった冬季ダイヤで運行の特急列車車内は空いている。
片開きの大きなドア
車窓右側には、標高2000〜3000m級の北アルプス・立山連峰
雪を抱いた雄大な立山連峰
電鉄富山〜宇奈月温泉間全長53.3kmの富山地方鉄道・本線を快走
通過駅の中加積(なかかづみ)駅で電鉄富山行きと交換
窓は下段も開閉できる。
座席番号プレート
日車ロマンスシートがずらりと並ぶ車内
滑川〜魚津付近は、あいの風とやま鉄道(元・JR北陸本線)としばらく並走
平坦なこの辺りの区間は、富山地鉄特急列車は、営業最高速度95km/hの高速走行。唸るモーター音、列車は跳ねるようによく揺れる。
あいの風とやま鉄道(元・JR北陸本線)の線路と並走が続く。
電鉄魚津(でんてつうおづ)駅に停車。あいの風とやま鉄道側には駅はない。
次の新魚津駅があいの風とやま鉄道・魚津駅との乗換え駅。
電鉄魚津駅付近は高架区間
電鉄黒部(でんてつくろべ)駅に停車
JR北陸新幹線 黒部宇奈月温泉駅に隣接した新黒部(しんくろべ)駅に停車
新黒部駅は、2015年(平成27年)3月14日のJR北陸新幹線 黒部宇奈月温泉駅開業に合わせ、宇奈月温泉方面へのアクセスのため新設された駅
新黒部駅を過ぎると終点・宇奈月温泉駅までの間、小さな駅をいくつも通過
富山地鉄には、地方ローカル私鉄らしい古い木造駅舎(今は多くが無人駅)が多数残る。
内山(うちやま)駅を通過
宇奈月温泉駅まで上り勾配が続く。平野部にはほとんどなかった雪だが、山間部に入るとだんだん積雪が深くなってきた。列車は黒部川に沿って走る。
黒部川を挟んだ向こうの山肌には、へばりつく険しい道路
終点近くのトンネルをくぐる。
温泉ホテル街が現れてくると、間もなく終点・宇奈月温泉
観光シーズンの運行が終了し冬季運休期間に入った黒部峡谷鉄道が現れる。大きなシートに包まれたトロッコ車両たち。
13時32分、終点・宇奈月温泉(うなづきおんせん)駅に到着
春から秋の観光シーズンが終わり、静かな宇奈月温泉駅
富山地鉄の宇奈月温泉駅に隣接する、黒部峡谷鉄道の宇奈月駅構内の車庫
富山地鉄・宇奈月温泉駅舎
駅前には、温泉を引いた噴水が湯気を立てる。
宇奈月温泉駅前。この道路の先に黒部峡谷鉄道の宇奈月駅がある。
※2020年(令和2年)12月29日(火)
(北国の冬列車 富山地鉄編・終わり)