(現美新幹線車内の展示作品)
JR只見線で、只見から小出へ。
一日僅か3本しか列車が発着しない只見駅を、午前9時30分に発車した 2423D 列車に乗車中。
入広瀬駅を過ぎ、
小さな無人駅・上条(かみじょう)駅
只見線は、ほとんどの駅が無人駅
右へカーブする列車
越後須原(えちごすはら)駅
魚沼田中(うおぬまたなか)駅
越後広瀬(えちごひろせ)駅
小さな無人の駅舎
数年前の豪雨で路線が分断されたままのJR只見線(会津川口~只見間バス代行)。
只見~小出間を走る列車は一日3往復、大白川~小出間は1往復増え、合計4往復。只見線は、JR東日本屈指のローカル線。
新潟県魚沼地方の最高級コシヒカリを生む水田を潤す破間川
破間川は、新潟県・福島県の県境の山々に源を発する。
魚沼丘陵をのんびり走る。
藪神(やぶかみ)駅
魚野川を渡ると間もなく終点・小出
谷川岳に源を発する魚野川。雪解け水で豊かな水量
右側からJR上越線の線路が近づく。
JR上越新幹線が開通するまでは、首都圏と新潟県・山形県庄内地方・秋田県などを結ぶ優等列車が数多く走る大動脈だったJR上越線。
今はローカル輸送の普通列車と貨物列車が走るのみ。
終点の小出(こいで)駅、午前10時43分到着
只見線ホームは、上越線ホームから離れた一番奥にあり、簡素な造り。
只見線、小出方のサボ。キハ40系気動車は行先表示に昔ながらのサボを今も使用
旧新潟気動車色の新津運輸区所属の気動車
この日は、キハ40系の2両編成の運用
只見線はワンマン化されていない国鉄型車両で運行されており、近年のローカル線では珍しく車掌が乗務する。
午前の列車は、これでこの日の運用を終え、新津運輸区へ戻っていく。
(只見線運用表)
上越線3番線ホームから眺める只見線ホーム
小出駅前
南越後観光バス(越後交通の子会社)の路線バス
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小出駅からは、午前11時10分発のJR上越線上り列車(E129系電車)で越後湯沢へ。
六日町駅あたりでは、八海山(はっかいさん)を望む。
5月上旬の越後の山々にはまだ残雪
新緑の季節の魚野川
越後湯沢(えちごゆざわ)駅 午前11時53分到着
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越後湯沢駅の新幹線ホームへ
午後12時44分発の越後湯沢駅始発の新潟行き、臨時特急「とき453号」で、長岡駅まで僅か28分間の乗車。
「とき453号」 越後湯沢始発の新潟行きがホームに入線
元(初代) 秋田新幹線 E3系車両の改造車、E3系700番台を使用。
乗車する車両は、
移動する現代アートの美術館「現美新幹線」(げんびしんかんせん)
世界最速の芸術観賞
車体の外観はアーチスト(写真家)が手掛けた。
外装は、夏の夜空を彩る長岡の花火の写真。
窓から車内を覗く。
現美新幹線車両は、元(初代)秋田新幹線車両のE3系を改造した、E3系700番台車両
E3系700番台
元 秋田新幹線用のミニ新幹線車両で、普通の新幹線より車幅が狭いため、乗降口の足元にはステップ付き
現美新幹線は、11号車(越後湯沢方)から16号車(新潟方)の6両編成
車内へ。
6両編成の車内も、それぞれ違うアーチストによるデザインや展示が施されている。
11号車(指定席)
唯一の指定席車両である11号車は、黄色いデザインで統一。ブランドを下ろしていると、トンネルを出たとき、車内は一面黄色い光に満たされる。
秋田新幹線時代はグリーン車だった車両
12号車(自由席)
車内はソファー席が並び、片側の壁面は鏡面ステンレス。緑の山々、田園、雪景色など新潟の風景を映し出す。
13号車(キッズスペース)
子どもたちがプラレールで遊べるスペース。壁面は、アーチストによりプラレールの線路をモチーフにしたデザインが施されている。
13号車(カフェ)
13号車の一部はカフェスペース。
カフェでは、菓子研究家監修の地元産食材を使用したスイーツや、新潟県燕市の「ツバメコーヒー」監修のコーヒー、その他ビールなどを販売
カフェスペースの壁面には、アーチストによる新潟の山並み、里山、街道等をイメージした絵画作品
14号車(自由席)
アーチストが訪れた世界最高峰エベレストや、世界第二位のK2の山岳写真等を展示
「現美新幹線」は、首都圏発着ではなく、越後湯沢~新潟間の運行のため、自由席であっても大混雑することは少ないと思われる。
15号車(自由席)
アーチストによる色鮮やかな装飾の作品
カフェで購入したスイーツやドリンクをいただきながら、ソファーでゆっくり芸術観賞
16号車(自由席)
アーチストによる新潟の里山の映像作品。5面の液晶大画面で映像を放映。
デッキにある現美新幹線の案内図
越後湯沢~長岡間はほとんどがトンネルだが、時おりトンネルから出ると、車窓には越後の里山の風景。
越後湯沢から僅か28分、
長岡(ながおか)駅、13時09分到着。
ここで下車。
現美新幹線「とき453号」新潟行きは、長岡駅で5分間停車
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長岡駅からは、JR信越本線 普通列車(E129系電車)で、柏崎駅へ(長岡13時32分発→柏崎14時17分着)。
柏崎(かしわざき)駅
現在の新潟地区の主流、E129系電車(右側)
左側0番線ホームには、JR越後線に今も一部残存する国鉄型115系電車が停車
★★動画はこちら(只見線 只見駅発車)
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(続く)