今回は、人は予測した通りのものを手に入れる、というお話です。

 

 

普通のビールと「酢」を数滴入れたビールの比較実験を行いました。

 

 

飲む前に説明を受けた人は酢入りのビールを不味いと評価した一方で、

説明を受けなかった人は、どちらのビールの評価も変わりませんでした。

 

 

これは、「酢が入ったビールは不味いという予測」

評価に影響していると言えそうです。

 

 

コーヒーを使った実験では、コーヒーの雰囲気が高級そうだと、

味も高級そうに感じる、という結果が出ました。

 

 

つまり、前もって美味しそうだと信じた時は、たいてい美味しいということになり、

不味そうだと思った時は、やはり不味いということになる、ということです。

 

 

見せ方の効果も侮ってはいけません。

料理学校では料理を芸術的に盛り付ける方法を学びますが、

調理方法を学ぶことと同じくらい重視されているのにはわけがあります。

 

 

安物の容器に盛り付けられて出される料理よりも、

相手にネガティブな予測をされることはありません。

 

 

予測が要旨の内容を歪めて認識されるということは、

プレゼンの際には、相手に間違った解釈をされないよう

初めに要旨を付ける等、予測の間を与えないことが必要だと言えそうです。

 

 

また、言葉で具体的なイメージを持ってもらうには、

 

 

「甘くて美味しい林檎」よりも、

 

 

「この林檎の王様『ふじ』は、果汁が多く甘味と香りがしっかりしていて、

シャキシャキとした心地良い歯応えがたまりません!」

 

 

の方が、より具体的なイメージとして伝わりそうです。

 

 

さらに、人は見た目が9割と言いますが、身だしなみをきちんとする、

というのはちゃんとした理由があるんですね。

(中身も当然大事ですが)

 

 

 

 

 

 

 

給料の10%を貯金する、5kg痩せる、酒・タバコをやめる、と決意しても誘惑に

負け、自制心を働かせられずに先延ばししてしまいます。

 

 

人はどうしてこうも意思が弱いのでしょうか?

 

 

アメリカの大学で以下のような実験が行われました。

教授は学期内に3つのレポートを提出するように指示しました。

そして、担当する3つのクラスに対して、提出期限を下記の通り設定しました。

 

 

①提出期限は初日に学生が自分で決める

②最後の講義までに提出する

③第4週、第8週、第12週に提出する

 

 

どのクラスのレポート提出が早くて成績が良かったのでしょうか。

 

 

結果は、

1位 ③

2位 ①

3位 ②

でした。

 

 

この結果から分かったことは、

・人は先延ばしにするものである

・自由を厳しく制限すると、先延ばしに最も効果がある

 

 

そして、

学生に締め切りをあらかじめ決意表明できるようにすると、

良い成績を取る手助けになる、

ということでした。

 

学生は自分の先延ばしの問題を理解しており、機会を与えればその問題に取り組む

行動を起こし、それなりに成績向上を果たすのです。

 

 

①が③より順位が低いのは、①のクラスの一部に講義の最後に締め切り設定を集中

させる学生がいたため、彼らがクラスの成績を下げていたのでした。

 

 

・自分で締め切りを設定すること

・その締め切りを皆に宣言すること

・達成できなかったら、自分にペナルティーを課す

 

 

私を含め、先延ばしのクセがある人はこのようなルールを作ることで

仕事の生産性が上がりそうですね!

 

 

 

 

 

 

今回は、私たちは社会規範(お金をもらわない)市場規範(お金をもらう)

この2つの世界に生きているというお話です。

 

 

例えば、友人宅・親類宅に晩ご飯に呼ばれても、手みやげは持って行きますが、

お礼にお金を払ったりはしませんよね(社会規範)

 

 

一方で、専門家に低価格の報酬で仕事を依頼しても、仕事は受けてもらえません

(市場規範)

 

 

ところが、震災等のトラブル時では、ボランティアで多くの専門家が

無償で仕事を受けてくれたりします(社会規範)

 

 

イスラエルの託児所で行った興味深い事例があります。

子供の迎えに遅れてくるのを減らすために、

親に罰金を課すのが有効かどうかを調査しました。

 

 

結論としては、罰金はうまくいかなかっただけでなく、

長期的に見て悪影響が出るとのことでした。

 

 

罰金制度導入前、

親たちは迎えに遅れると先生に申し訳ないという気持ちから(社会規範)

あまり遅刻がありませんでした。

 

 

しかし罰金制度が導入されると、

意識が「市場規範」に変わってしまい、どうせ罰金を支払うのだから、

と親たちが遅刻をする回数が増えてしまいました。

 

 

数週間後に罰金制度は廃止されましたが、親たちの遅刻は改善されず、

罰金制度導入前より悪化したそうです。

 

 

これは、社会規範から市場規範に変わってしまうと、

社会規範に戻そうとしても、そう簡単には戻せないことを表しています。

 

 

男女関係にも同じことが言えそうです。

男性が今までのデートで支払った金額を女性に言ってしまった途端、

関係の修復はほぼ絶望的になります。

デートでおごった金額の見返りを求めていはいけないのです。

 

 

逆も言えます。

 

 

男性の収入、女性の美、に惹かれあって交際を始めた男女は(市場規範)、

金銭と美が交換された交際であるが故に、

普通の男女が当たり前に行う社会的規範行動は持ち込まれにくくなります。

つまりやがて崩壊する可能性が高いと言えます。

絶対に崩壊するとは言えませんが。。。

 

 

つまり、社会規範と市場規範を混同してはいけないということですね。

 

 

 

今回は、アンカリング効果についてです。

 

 

アンカリングとは、最初に提示された数字や条件が基準となり、

その後の判断が無意識に左右されてしまう心理です。

アンカー = 船の錨(いかり) が語源となっています。

 

 

例えば、あなたは1本500円の缶コーヒーが売られていたらどう思いますか?

 

多くの人は「高い」と思うはずです。

缶コーヒーの価格は100〜150円くらいが相場だからです。

 

 

定価:15000円

特別価格:9800円!

 

逆に、これだと安い!と感じますよね。

ビジネスでもよく使われている事例です。

 

 

アンカリング効果は、価格だけに限った話ではありません。

初めて付き合った異性、初めて熱中したゲームなど、

何でも初めてのものが基準となります。

 

 

ドラえもんに出てくるジャイアンは、TV版ではガキ大将でわがままで嫌な奴ですが、

映画版では優しく友達思いだったりして、ものすごく良い奴に見えます。

これはジャイアン=嫌な奴というアンカリング効果があるからです。

 

 

同じように、付き合って間もない女性の誕生日プレゼントにかなり高価な物をあげてしまうと、次の誕生日にそこそこ高価なものをあげてもあれっ?となってしまう可能性があるということです。

 

 

 

日常生活でも使えそうなアンカリング効果がありました。

 

僕「すみません、電車が遅れて1時間半ほど遅れそうです。」

1時間後に到着

 

相手「遅刻はしたけど、急いで来てくれた。」

 

 

僕「すみません、電車が遅れて1時間ほど遅れそうです。」

1時間後に到着

 

相手「1時間も遅刻・・・。」

 

これならアポに間に合わなくても大丈夫そうですね・・・。

 

いや、遅刻はそもそもダメですね(笑)

 

 

これならどうでしょう?

 

普段全く料理をしない僕が、妻のために料理をする

妻の見る目が変わる!

※僕 = 料理をしない男 というアンカリング効果

 

これならいけそうですが、1回くらいの料理じゃ変わらないですよね(笑)

 

 

このブログでは、「明日からビジネスに使える有益な情報」

を発信していきたいと思います。

よろしくお願いします!

 

 

あなたは、

 

安い薬より、高い薬の方が効きそうな気がする。

 

頼まれごと(0円)なら頑張れることが、安い報酬だと逆にヤル気が失せる。

 

あと●●円で送料無料!の言葉に釣られて、余計なものまで買ってしまう。

 

こんな経験はありませんか?

 

 

今回から数回に渡って、「予想通りに不合理」という本を紹介します。

これは行動経済学について書かれた本です。

 

 

行動経済学とは経済学と心理学を合わせた学問です。

そもそも経済学とは、物を売ったり買ったりするするような、

経済活動全般に関する学問です。

 

 

経済学は、人は合理的な判断をする、という前提で考えられてきました。

ですが、私たちは経済学では考えられないような不合理な行動をたくさん

しています。

 

 

一方で、行動経済学とは、経済学では説明しきれない人間の不合理さを説明する

新しい学問です。

 

 

あなたのビジネスに、少しでも役立てて頂けるとうれしいです。

 

 

1章.人は「相対的」にしか判断できない

 

この章では、人間は絶対的な判断基準など持ってはおらず、

相対的にしか判断できない、といったことが書かれています。

 

 

エコノミスト誌は次のような広告を出しました。

 

①web版の年間購読料 59ドル 

②印刷版の年間購読料 125ドル

③web版と印刷版のセットの年間購読料 125ドル

 

これをマサチューセッツ工科大学の大学院生100人に選ばせたところ

 

①16人

②0人

③84人

 

となりました。

 

ところが・・・

 

①web版の年間購読料 59ドル 

②web版と印刷版セットの年間購読料 125ドル

 

この2択にすると

①68人

②32人

 

逆の結果になってしまいました。

 

これは合理的ではなく、明らかに不合理。

しかし、行動経済学的には予想通りに不合理。

 

最初の選択肢では、②が囮(おとり)となって選ぶ側の判断基準を鈍らせ、

③を選ぶように誘導したのです。

 

 

レストランでは、たとえそれを注文する人がいなくても、

高い値段の料理をメニューに載せておくと、店全体の売上が上がるそうです。

 

 

人間は絶対的な判断基準など持っておらず、

相対的にしか判断できないというわけですね。

 

 

これは私たちのビジネスでも使えそうです。

10,000円で売りたいものがある場合、単品で売るよりも、

 

松 15,000円

竹 10,000円

梅 5,000円

 

こうすることで、売りやすくすることができそうです。

 

逆に買う側の立場になった場合、

あ!、これは囮を使って竹を買わそうとしてるな、

と冷静に考えることができますね。

 

 

※参考文献