今回は、私たちは社会規範(お金をもらわない)と市場規範(お金をもらう)、
この2つの世界に生きているというお話です。
例えば、友人宅・親類宅に晩ご飯に呼ばれても、手みやげは持って行きますが、
お礼にお金を払ったりはしませんよね(社会規範)。
一方で、専門家に低価格の報酬で仕事を依頼しても、仕事は受けてもらえません
(市場規範)。
ところが、震災等のトラブル時では、ボランティアで多くの専門家が
無償で仕事を受けてくれたりします(社会規範)。
イスラエルの託児所で行った興味深い事例があります。
子供の迎えに遅れてくるのを減らすために、
親に罰金を課すのが有効かどうかを調査しました。
結論としては、罰金はうまくいかなかっただけでなく、
長期的に見て悪影響が出るとのことでした。
罰金制度導入前、
親たちは迎えに遅れると先生に申し訳ないという気持ちから(社会規範)、
あまり遅刻がありませんでした。
しかし罰金制度が導入されると、
意識が「市場規範」に変わってしまい、どうせ罰金を支払うのだから、
と親たちが遅刻をする回数が増えてしまいました。
数週間後に罰金制度は廃止されましたが、親たちの遅刻は改善されず、
罰金制度導入前より悪化したそうです。
これは、社会規範から市場規範に変わってしまうと、
社会規範に戻そうとしても、そう簡単には戻せないことを表しています。
男女関係にも同じことが言えそうです。
男性が今までのデートで支払った金額を女性に言ってしまった途端、
関係の修復はほぼ絶望的になります。
デートでおごった金額の見返りを求めていはいけないのです。
逆も言えます。
男性の収入、女性の美、に惹かれあって交際を始めた男女は(市場規範)、
金銭と美が交換された交際であるが故に、
普通の男女が当たり前に行う社会的規範行動は持ち込まれにくくなります。
つまりやがて崩壊する可能性が高いと言えます。
絶対に崩壊するとは言えませんが。。。
つまり、社会規範と市場規範を混同してはいけないということですね。