都知事選掲示場狂騒曲 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

5月中から設置されている東京都知事選挙の立候補者がポスターを貼る掲示場。

掲示場には30までの数字が書かれています。

 

 

ところが近くでよく見ると…。

左右の余白のような部分にも数字がふってあり、掲示スペースになっています。

 

30人よりも立候補者が多くなった場合、この余白にもポスターが貼られます。

 

つまり最大48人分のポスターを貼ることができるのです。

 

今回の都知事選は立候補者が多くなると見越して、

 

最初からこんなに大きな掲示場を設置した東京都選挙管理委員会。

 

しかし予想を遥かに超える56人が立候補し、

 

掲示スペースが足りなくなってしまいました。

 

一体どうなるのか…。

 

 

告示日の6月20日に、上の掲示場を見に行ってみました。

不足分が付け足されているのかと思いましたが、掲示場はそのまま。

 

公示日のお昼ごろでしたが、既に5人のポスターが貼ってありました。

 

 

注目のお二人。

小池さんは5番で、イメージカラーの百合子グリーンのポスター。

 

蓮舫さんは23番で、黒地に白文字。

 

蓮舫さん、以前もこういう背景が黒いポスターでしたよね。

 

つまり黒い背景に白いスーツがイメージカラーなのかな?

 

 

以前、この数字の順番は誰が決めているのか…と疑問を書きましたが、

 

答えは東京都選挙管理委員会と市区町村の選挙管理委員会でした。

 

今回の掲示板の「1」が右上ではなく、真ん中あたりにある理由は、

 

掲示場が巨大になってしまったため、通常のように最上段右側を1とすると、

 

有権者の視線からかなり遠くなってしまって見にくいと判断したそうです。

 

ということは、今回の掲示場の最上段の右端は、一番のハズレということになる?

 

そして東京選挙管理委員会が決めた順番はあくまでも案だそうで、

 

強制力はなく、各市区町村の選挙管理委員会に提示するだけ。

 

最終的に決定するのは各市区町村選挙管理委員会だそうで、

 

提示された案に従わずに、独自の並び順にしても良いそうです。

 

なので最終的に並び順を決めるのは市区町村の選挙管理委員会でした。

 

 

並び順の謎は解決しましたが、

 

そもそも足りない7人分の掲示スペースをどうするのか?

 

答えは、ポスターをクリアファイルに入れ、

 

掲示場の端に画びょうで止めるとのこと。

外枠の青い部分などに画びょうを止めて、

 

右側や下にはみ出して掲示するということです。

 

なにそのいい加減な感じ爆  笑

 

 

ちなみに選挙ポスターの掲示位置は届け出順です。

 

小池さんは5番目、蓮舫さんは23番目ということになりますが、

 

これにはちょっとからくりがあります。

 

届け出の受け付けは告示日当日の午前8時半から始まるのですが、

 

徹夜して先頭を確保すれば1番ということではないのです。

 

公示日の午前8時半前までに選挙管理委員会へやって来た陣営は、

 

来た順番ではなく、待っていた陣営だけで抽選を行い、届け出順が決まります。

 

25人集まっていたら、25番目までの順位を抽選するのです。

 

そして午前8時半以降にやって来た陣営は、そのまま受付順となります。

 

なので49番から56番の届け出順の方が、今回クリアファイル掲示になるのです。

 

気の毒な気はしますが、致し方ないでしょうね。

 

 

足りなそうだと思っていたのならば、掲示板を増やせと怒りつつ

 

クリアファイル掲示をしている方をニュースで見ましたが、

 

掲示場は都内に約1万4000カ所もあるのです。

 

この大型の掲示板だけで、どれだけの都民税が使われたのか…。

 

なので簡単に追加しろと言わないで欲しいです。

 

そんな人が都知事になったら、税金をまた無駄に使い始めそうで怖い。

 

掲示板が足りなそうだというのはみんな気が付いていたのですから、

 

早く届け出すれば良かったわけです。

 

全員が告示日当日の午前8時半までに集まっていれば全員で抽選となり、

 

ビッグネームがクリアファイル掲示になったかもしれないわけで、

 

不公平だと怒るのは違うなぁって思いました。

 

 

ところで、愉快な掲示を見たくて散歩ルートを変えて散策していたら…。

あ! あった!!

 

 

田母神さんの下に付け足されるように貼ってありました。

届け出順が50番目の小林弘さんのポスターです。

 

 

ポスターはクリアファイルに入っていました。

そして田母神さんの青枠の部分にステープラで止めてありました。

 

下向きに貼ればよれることもなく、しっかり見えますね。

 

ただクリアファイルのスリット側を上にして貼ると、

 

雨が降ったらスリットから水が浸入して、ポスターがヨレヨレになるのでは?

 

 

さて、掲示場と言えば、公示日初日にどえらいことをやらかした方がいました。

18番の場所に、なんとほぼ全裸の女性が写ったポスターが貼られ大騒動。

 

貼ったのは桜井MIUさんで、

 

表現の自由を主張するために自分のほぼ全裸の写真をポスターにしたとのこと。

 

警視庁は桜井さんらを呼び出して、

 

東京都迷惑防止条例違反に当たるとして口頭で警告したそうで、

 

すでに掲示したポスターは自分で剥がしたそうです。

 

ニュースで見ましたが、本当に卑猥なポスターだったので、

 

子供が眼にする可能性とか、見て嫌悪する人がいると思わなかったのでしょうか。

 

こういうのが好きな人が投票してくれると思ったのかな。

 

しかも、この方は立候補しておらず、

 

届け出順で18番目の候補者は

 

河合悠祐さんという草加市の元市議会議員でした。

 

他人のエロ写真で釣って得票数を上げるという方針なのかな?

 

問題のポスターを見たいという方もいらっしゃると思いますが、

 

あまりに下品なポスターだったので、自己責任で検索して御覧ください。

 

 

そして都心のポスター掲示場が異常な状態になっています。

周囲が黄色のポスターで埋め尽くされています。

 

 

これはNHKから国民を守る党のポスター。

党首の立花さんの写真とQRコード、

 

「NHKに受信料を払う人は馬鹿だと思います」のコピー。

 

嫌々払っている私も払いたくないし、馬鹿馬鹿しいと思っていますが、

 

このポスタージャックも馬鹿馬鹿しくないですか?

 

立候補者が了解すれば、どんなポスターを貼るのも自由だそうですけど、

 

ちょっと異常事態だと思います。

 

 

更に別の掲示場。

こちらは女性のポスターがびっしり。

 

ついでに見て頂くと分かると思うのですが、

 

一番上に載せた掲示場とは並び順が違います。

 

分かりやすいところで蓮舫さんが一番上段の左から4番目に貼ってあります。

 

この掲示場は中野区のものなので、

 

中野区の選挙管理委員会が独自の並び順にしたのでしょう。

 

 

話が脱線しましたが、女性のポスターはこちら。

ぱんちゃん璃奈さんという方の写真と「生活困窮者をなくせ!」のコピー。

 

この方はキックボクサーだそうですが、都知事選に立候補していません。

 

ポスターをよ~く見ると、端っこに「掲示責任者 立花孝志」とありました。

 

なんでこんなことになっているのかというと、

 

NHK党からは24人が立候補しているのですが、

 

立花氏はNHK党に25,000円を寄付すれば、

 

都内の掲示場1ヵ所に最大24枚の独自のポスターを貼ることができるとして

 

このポスターの掲示スペースを販売しているのです。

 

都内約1万4000ヵ所が全部販売できれば1億4000万円が得られるため、

 

立候補者1人につき300万円の供託金を払っても

 

選挙で利益を上げられると言っていました。

 

つまりぱんちゃん璃奈さんは、

 

NHK党にお金を払って掲示する権利を購入したのです。

 

この方にも非難が殺到しているそうですが、問題はNHK党でしょう。

 

ビシネスとして大量に候補者を立てたから、

 

前代未聞の掲示板が足りないという事態に陥ったわけです。

 

もっとも立花氏は「ビジネスではない」と言い切っていますし、

 

掲示板が税金の無駄遣いだということを主張するためにやったようですが、

 

とは言え、やり方が間違っているのではないでしょうか。

 

ちなみにNHK党の支払った供託金は7200万円。

 

21日までに売れたのは1,000~1,500ヵ所だそうで、

 

売上は1,000万円未満だとか。

 

販売したほかの掲示場には、

 

韓国が不法占拠している竹島について書いたポスターや、

 

売名のための底辺YouTuberは孫が書いた下手くそなお絵かきを、

 

また出会い系サイトへ誘導するQRコードが貼ってあったりと、

 

無法地帯と化しています。

 

一番問題だったのは渋谷区の掲示場。

 

女性風俗に関するポスターが貼られたそうで、

 

こちらも警視庁が東京都迷惑防止条例違反の疑いで立花氏に警告したそうです。

 

そしてNHK党のポスターだけ剥がされたり(これは公職選挙法違反ですね)、

 

NHK党の税金を使ったショバ代ビジネスに反対する署名が行われていたりと、

 

NHK党絡みだけでも色々起きています。

 

何がなんだか…。

 

今回の都知事選は、選挙ポスターの掲示場だけで大荒れです。

 

 

選挙期間になったので、上井草駅までガンダム像を見に行きました。

公示日でしたが、ちゃんと東京都知事選挙の襷を掛けていました。

 

 

私があまり撮らないバックショットも。

早朝だったので静かだった上井草駅前。

 

小さな駅なので街頭演説はないでしょうけれど、

 

選挙カーが回ってくることもあるのでしょう。

 

そんな選挙カーにも、ガンダムは優しく手を振ってあげるのでしょうね。

 

さて、今年の七夕の東京は、どんな夜になるのでしょうか。

 

 

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