葬儀後の手続き・葬儀費用とお布施 | ゆるゆるな毎日

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水曜どうでしょうやマンホール、キリスト看板などの趣味に走りすぎた日々を綴っています。

49日法要が終わった後、叔父を始め、友人たちからも

 

「葬儀にいくら掛かったの?」と聞かれました。

 

母方の実家が先代から利用している葬儀社とは別のところを使ったので、

 

叔父は費用がどのくらい違うのか気になったのでしょうし、

 

友人たちは同世代なので、考えたくなくても近い将来、

 

自分の親御さんたちのことでお世話になるから気になるのでしょう。

 

なので、包み隠さず金額を話したら、

 

みんな一様に「えっ!?」と驚いていました。

 

その金額とは、

 

 

ずばり 330,000円 でした。

 

 

これには理由があり、両親が葬儀場の会員になっていたので、

 

会員割引が適用されたのです。

 

会員と言っても月々一定額まで積み立てる互助会と違い、

 

入会金1,000円だけを支払っておくというもの。

 

年会費も月々の会費もないという良心的なものでした。

 

ちなみに、同じ組織は各地にあるのですが、

 

後で調べたところ、地域ごとに入会金の金額は違ってました。

 

それでも積み立てではないので、いい制度だと思いました。

 

 

父の容態が悪くなった時、万が一の時はどうしたら良いのか母に確認し、

 

病院から遺体を引き取ってもらうこともできると分かり、ホッとしました。

 

お陰で父が亡くなり、死後処置をして頂いている最中に看護師さんから、

 

「葬儀屋さんは決まっていますか?」と聞かれた際、すぐに答えることができ、

 

遺体搬送ができる時間を聞いてすぐ、その葬儀社に連絡できました。

 

葬儀まで遺体を安置しておく霊安室になる和室も空いていたので、

 

搬送先もすんなり決まり、慌てることなく、父の病室の片づけなどもできました。

 

なので、葬儀社が決まっていたことは有難かったです。

 

 

そして破格のお値段で済んだのもう一つの大きな要因は家族葬だったからです。

 

お願いした葬儀社にはホールを借りる式場葬のほか、

 

遺体を安置し、遺族の控室としても使える和室で行う和室葬もありました。

 

父の遺言もあり、父の弟たちや友人に父が亡くなったことは知らせず、

 

元々の参列は母と私、夫、息子、そして母の弟夫妻だけの予定でした。

 

ところが母の弟、つまり私の叔父が直前に手術をしたばかりだったので、

 

大事を取って参列は見合わせてもらうことになり、

 

結果的に4人だけでの葬儀でした。

 

なので受け付けも、交通誘導をするスタッフも必要なく、

 

本当に和室葬で済んだので、安くできたのでした。

 

最も、家族葬と言いつつ、義父の葬儀の時のように、

 

義兄が余計なところに義父の死を連絡してしまい、

 

予想以上に参列者が来て下さって、遺族は会場の外で参列する…

 

なんて恥ずかしいお式になってしまうと、当初の費用では全く収まらず、

 

却って割高になってしまった…ということもありました。

 

私が今回お世話になった葬儀社さんでもそういうことが多々あるようで、

 

葬儀当日まで、参列者の人数の確認や、受付の有無を確認されました。

 

 

このお値段で済みましたが、最低限のコースにした訳ではなく、

 

故人の枕元に供える枕花と供花を追加し、また納棺師さんもお願いしました。

ホールを使うコースはそれらがセットになって料金に含まれているそうですが、

 

和室葬は別料金と聞き、必要なものを追加する形にしました。

 

また叔父たちの参列が無くなったため、火葬場の控室を借りて食事をすることもやめ、

 

骨上げまでの間はロビーの喫茶でコーヒーを頼んで待ちました。

 

これは私たちだけでなく、他の大人数の葬儀の方たちもそうでした。

 

漏れ聞こえる打ち合わせから察すると、骨上げ後にお食事をされるようでした。

 

我が家も一度帰宅し、葬儀社の方に祭壇を作って頂いた後、精進落としに行きました。

 

なので、このお値段が入っていないことも大きいと思います。

 

また葬儀後、

 

自宅に会葬に来てくださった方の返戻品の代金は別になっているので、

 

それが入っていないのも大きいかもしれません。

 

 

さて、葬儀代金とは別に掛ったのはお寺さんへのお布施。

 

四十九日法要まで含め、総額は435,000円でした。

 

内訳はこんな感じ。

 

・葬儀当日     360,000円

  読経料+戒名料 300,000円

  初七日法要    50,000円

  お車代       5,000円

  お膳料       5,000円

 

・葬儀翌日     20,000円

  (お寺さんまでご挨拶に伺いました)

 

・四十九日法要    55,000円

  読経料      50,000円

  お膳料       5,000円

 

 

葬儀の前日にお寺さんから連絡があり、

 

戒名を決めるための打ち合わせがありました。

 

その時、不躾ながら戒名料を伺ったのですが、

 

「お気持ちで」としか仰いませんでした。

 

我が家の菩提寺は先代の和尚様の時から、

 

お金のことをはっきり言わないことで有名なのですが、

 

こういう時は本当に困ります。

 

失礼を承知で重ねて伺うと、

 

「本堂の伽藍が維持できるよう、

 

檀家さんにご協力をして頂いています」と言うのみ。

 

ところが私があまりにも困っているのを見かねた和尚様が、

 

叔父(母の実家)に聞いてみて下さいと言われました。

 

 

お金の話の後は、父の人となりや歩んできた人生などをお話しました。

 

つまり、そういうエピソードを色々聞いて戒名をつけるようです。

 

父の話も終わり、亡くなった祖母の話なども出た後、

 

「これから(戒名を)よく考えます」と言われてお寺を辞しましたが、

 

戒名が「信士」なのか「居士」なのかは聞きそびれてしまいました。

 

どうしようと思いつつも叔父に電話をして経緯を話すと、

 

「何も言わないということは、代々居士を付けてもらっているから居士だろう」

 

と言い、これまでのお付き合いを考え、葬儀時にお渡しするお布施は

 

30万円と初七日法要の5万円の合わせて35万円で良いだろうとなりました。

 

ただし、葬儀の翌日に御礼をしっかりお持ちするようにと念を押されました。

 

それが葬儀翌日の2万円です。

 

偶数でいいの?と思いましたが、気持ちなので良いとのこと。

 

こういうことは全く分からないので、詳しい叔父に大変お世話になりました。

 

 

我が家のお布施が妥当かどうかは分かりませんが、

 

お世話になっているお寺さんの相場に合わせたお布施になりました。

 

 

ちなみに、火葬場のロビーで一緒になった別のご遺族が、

 

声高に「お坊さんには15万も払った」と何度も言っていたので、

 

戒名代や読経料は、本当に人それぞれなんだなぁと思いました。

 


また、お式は一般的な価格からみたら格安でコンパクトでしたが、

 

読経して下さった和尚様がとても良い方で、

 

読経の後に心に沁みる法話をして下さったお陰で、

 

言葉は間違っているかもしれませんが、とても良いお式になりました。

 

こういう和尚様が一所懸命に考えて付けて下さった父の戒名は、

 

父の生前の職業や性格が織り込まれていて、とても良い戒名でした。

 

父の葬儀を終えてみて、お葬式はお値段や規模ではなく、

 

携わって下さった葬儀社の方々のご尽力や、

 

心を込めて読経や法話をして下さる和尚様によって、

 

温かいお式になることを学びました。

 

 

かなりプライベートな金額や思いをぶっちゃけましたが、

 

私自身、父が亡くなって葬儀を行うことが現実になった時、

 

一体何にどのくらいかかるのだろうと不安になったので、

 

これを書くことで、どなたかの参考になったら嬉しいです。

 

 

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