盛岡駅の東口から真っ直ぐのびる道は大通です。
写真では正面奥が盛岡駅です。
駅を背にして真っ直ぐ進むと北上川に架かる開運橋に出ます。
開運橋を渡って道なりに進むと大通三丁目交差点に着きます。
大通三丁目交差点の角にあるのが七十七日生盛岡ビルです。
１階には宮城県仙台市に本店がある七十七銀行があるこのビル。
上の写真の向かって右側の植え込みは、一部が切れています。
植え込みの間に石があり、奥には石板があります。
壁の石板はこちら。
原敬別邸跡という石の案内板です。
原敬と言えば第１９代内閣総理大臣を務めた
平民宰相と呼ばれた政治家です。
平民とは言うものの、原敬の生家は盛岡藩の上級武士だったそうで、
徴兵制度で戸主は兵役を免れられることから、
原敬が兵役逃れを目的に２０歳で戸主として分家した際、
平民籍に編入されたというのが真相のようです。
武士の子なのに兵役が嫌だったんですね
この場所は別邸とある通り、
原敬が明治４２年（１９０９年）に建てた介寿荘という別邸の跡地です。
案内板の下にある石は、介寿荘の庭石だそうです。
今では埋め込まれているように見えますが、
当時からこのままだったのかしら？
こちらは介寿荘の庭石というプレートがあるだけだったので、
元々ここにあったのか、
そしてこのままの状態だったのかなどは分かりませんでした。
七十七日生盛岡ビルの横は
すぐに隣のホテル東日本盛岡の敷地のようですが、
ここに煉瓦塀が残っています。
いつも通るだけでしたが、見学もＯＫだと聞いたので、
初めて見に行きました。
原敬別邸遺構とあるので、介寿荘の塀だったのでしょう。
私有地にある遺構だからなのか、結構傷みが激しい感じ。
市や県が保存の対策をしていないのかしら。
この煉瓦塀の先に圓通神社がありました。
小さな神社ですが、昭和５５年（１９８０年）のホテル建設の際に
出土した氏神様の一部で、有志によって復元されたとのこと。
こちらの神様は無病息災、家内隆盛、子孫繁栄、良縁、商売繁盛、
交通安全の守護神だそうです。
なんと万人が喜ぶご利益がある神様。
これを知ってから、時々立ち止まり、
敷地の外からそっと手を合わせるようになりました。
毎回入ってお参りしてもいいのかもしれませんが、
私有地なので入るのを躊躇っちゃうんですよね。
こちらにはこの遺構と神社だけですが、
ここから約１キロ離れた岩手県公会堂。
この敷地の角には原敬の胸像があります。
台座には原敬先生像と刻まれていました。
やはり地元の政治家には「先生」が付くのですね。
さてそんな原敬ですが、盛岡に来てからずっと疑問なのが読み方。
私は原敬の名前の読み方は「はら・たかし」と習ったのですが、
盛岡の標識などには「Ｈａｒａ－Ｋｅｉ」と表記されているのです。
ということは読みは「はら・けい」が正しいの？
確か原敬日記の読みは「はらけいにっき」でしたが、
人名としては「はら・たかし」じゃないでしょうか…。
この原敬記念館に行ったら謎が解けるかなと思うのですが、
政治家に興味がないので、未だ訪問せず…。
この記念館には
別邸介寿荘にあった煉瓦造りの蔵が移築されているそうなので、
建物目的で一度くらい行ってみようかしら…。
と思うのに、一向に腰が上がらない
ついでに盛岡市内には原敬の墓所もあるのですが、
そちらもお寺の前までは行ったことはあるのですが、
未だ墓前まで行ったことがありません。
そうそう、原敬別邸跡の煉瓦塀のすぐお隣は、
盛岡で人気のパン屋さんのミッシェル大通店さんです。
天然酵母を使い、
スペインの職人さんが作ったという石窯で焼き上げるパンは
もっちりしつつふっくらパリッとした焼き上がりで堪りません
パンだけでなく、焼き菓子も美味しいですよ
イートインスペースもあるので、
遺構を見学した後は、
お隣で美味しいパンや焼き菓子を頂きつつ一休み…
なんて如何ですか？
と書いていたら、私が行きたくなって来ちゃったｗ
原敬記念館には全く食指が動かないのに、
美味しいパン屋さんには即腰が上がちゃう食いしん坊な私です
今回のおでかけ
★原敬別邸跡
住所：岩手県盛岡市大通３－３－１８
駐車場：なし
★岩手県公会堂
住所：岩手県盛岡市内丸１１－２
電話：０１９－６２３－４６８１
見学：外観はいつでも可
駐車場：公会堂裏手 １２台（無料）
公式ウェブサイト：岩手県公会堂
★ミッシェル大通店
住所：岩手県盛岡市大通３－３－１
電話：０１９－６２６－２０３３
営業時間：７：３０～１９：４５
定休日：不定休
駐車場：なし
公式ウェブサイト：ｍｉｃｈｅｌ ミッシェル
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