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頚髄損傷.comのブログ

頚髄損傷、脊髄損傷の方々やご家族さん、ご友人が役に立つ情報をお伝えします。

ご報告のパート2です。





排尿でご興味がわいた方はこちらも驚くでしょう。





排便に関してです。





摘便をしない排便です!!





私は摘便により直腸や肛門が損傷された方を多く見てきており、度重なる摘便により脱肛のケースも多々あります。特に数十年と摘便を行った方が多いです。





つまり、継続的な摘便は高いリスクがあるのです。





摘便を実施するのは医療従事者は常識であると考えていましたが、この常識をひっくり返したのが摘便しない排便です。





では、どんな対応でしょうか?






それは単純に、座薬だけで排便していました。






前日の難しい服薬調整なしでです。






ポイントは座薬の数です。





基本的には座薬は4本まで使用していました。





4本も使っていいのを私は疑問に思い、専門家へ質問しましたが、摘便をするよりよっぽど良いとのことでした。




座薬(多くはレシカルボン)はガスなので、非常にやさしい薬です。





こちらも、脊髄損傷に経験のある、かつ専門的な医療従事者の支援がない状態では絶対に試用しないでください。




常識を変えるのは簡単ではなく、これは座薬を4本入れれば、金輪際、摘便しなくて良いということではありません。




臨床的にまだ超えるべき壁がいくつかあるのです。




こちらに関しても、来年4月に開設するNPO法人リハビリテーションビレッヂのグループホーム、訪問看護ステーションで実践する準備ができております。




排便だけでなく、生活、社会参加、専門的リハビリも地域生活しながら実施できる場です。




頸髄損傷.com とNPO法人リハビリテーションビレッヂもよろしくどうぞ。






とある施設を数か月前に見学して、ドットコムで報告しようと思っていたのですが、遅れてしまいました。





まず、排尿についてです。






私が知らないだけなのかもしれませんが、自己での排尿は両手C5レベルで自立できるのをご存じてしょうか?





それも、がんばればできるというより、実際の場面を見たのですが、あっさりと実用的にできていました。





見学をして、常識にとらわれる、井の中にいることの恐ろしさを強烈に感じました。





その方法ですが、Dibインターナショナルの間欠式カテーテルのセミハードを使用します。そこに延長カテーテルを接続します。ズボンは良く行われるようにループをつけたり、ベルクロをつけたり衣服の改良をします。




これだけで、車いす上でも、ベッド上でも自己導尿が可能となるのです。





もちろん、これを行うのは経験のある、かつ専門的な医療従事者の支援がいなければ、成立しませんので、自身でご判断されないようにご注意ください。




また、そもそも自己導尿できるような膀胱機能があるか専門の医師の判断が必要です。




驚くのはこれだけではなく、両手C5レベルでナイトバルーンの自己挿入も可能でした。





施設間格差ですね。低い位置にいた私としては大反省であり、開設するビレッヂでは即座に対応できる準備を整えています。




頸髄損傷.com と脊髄損傷者の生活、リハビリ、社会参加を地域で進めるをNPO法人リハビリテーションビレッヂもよろしくどうぞ。




開設まで残り1年です!!

















非常にショックのことがありました。





私が数年前に担当した頸髄損傷の方が自ら命を絶ったと情報が入りました。





その方はケイソン歴が20年以上で長年、ツインバスケに精を出し、前向きで活発な男性の方です。





私は体調を崩されていた時の短期間のかかわりだったにですが、色々なことを教わった恩師です。





退院する前に




「家に遊びに来てよ」




と笑顔で言ってくれたのを覚えています。






退院後は連絡を取っていなかったので、その方に何があったかは、わかりません。





ただ、何かできることがあったのではないかと自問自答しています。





また、起業の件で関係があればとも・・・





何でもグループホームと関連付けて考えるべきではないのですが、困ったときに相談できる場が、相談してみよう、見に行ってみようという敷居の低い場があったらと・・・





10年~20年クラスの地域生活をする脊髄損傷の当事者がビレッヂをみつけやすいように、すべての相談支援事業所と訪問看護ステーションに当法人の開設の案内を送付しようと思います。





謹んでお悔やみ申し上げます。