頚髄損傷.comのブログ -20ページ目

頚髄損傷.comのブログ

頚髄損傷、脊髄損傷の方々やご家族さん、ご友人が役に立つ情報をお伝えします。

最近、褥瘡からの感染症というケースが多いのを感じます。





良くあるのが、



①60歳以上



②生活不活発で臥床生活



③褥瘡の管理が不十分(支援者の褥瘡への対応、クッションの圧管理、マットレス、排泄物の処理を含む)



④栄養状態が不十分(低タンパク質)



以上4つに該当するとかなりの頻度で褥瘡となります。




褥瘡を甘く見てはいけません。



褥瘡は皮膚の表層からだけでなく、内部組織が壊死して、後から表層に現れることもあります。



褥瘡をしっかりと治療しないと、そこから感染し、骨まで壊疽してしまうということがあるのです。



典型的なパターンは坐骨の褥瘡から大腿骨の壊死です。



大腿骨の壊死が起こると、座位のバランスを保持することが用意ではなく、車いすの座クッションや背もたれなどに何らかの修正が必要になることが多いです。



修正をしないと、左右ある坐骨への荷重が不均衡になり、どちらかの坐骨に多くの荷重となることで、さらに褥瘡を悪化してしまいます。




若いうちは除圧もせず、栄養管理のことも気にせずに、人間の自然治癒能力によって褥瘡はできないことが多いのですが、年と共に衰えていきますので、皆さまもどうかしっかりとした対応を取ってください。




褥瘡が悪化した場合の多くは手術やデブリが必要で、1か月の完全臥床が必要となってしまったり、精神心理機能にまで悪影響があります。



最悪、敗血症で死に至ります。




褥瘡の対応はさほど難しくなく、予防が可能です。




褥瘡となってしまったら、初期対応が重要なので、支援者での対応が困難な場合には、早めに専門の形成外科を受診しましょう。





頚髄損傷.comもよろしくどうぞ。

友人の頚髄損傷の方と名古屋でコンサート⇒飲み屋⇒ホテルに宿泊⇒地下鉄や公共交通機関で移動⇒駅で食事⇒リフトタクシーで帰宅





おおまかにこんな流れで介助同伴していたのですが、名古屋は本当に良くバリアフリー整備されているなぁと感じました。





今池や名古屋駅の道路と歩道の段差は非常に低いですし、道が広く整備されています。




エレベーターは少し移動することはあっても、利用が可能で、スペースもゆとりがある機器となっています。





公共交通機関は職員の教育がしっかりとされており、滞りなく利用することができます。





宿泊先は普通のダブルの部屋で狭いですが、バリアフリーであり、ロビーに大きなトイレまでありました。





飲み屋などの食事場所も個人店ではなく、ビル内であれば普通に入って食事ができました。





これは、AJUを始め当事者団体の長年の努力であると思うのですが、このような日本に生まれて本当に良かったなと感じました。





税金が多少高くても仕方ないかとも思ってしまいます。





大きな自治体であれば、大型の電動車いすでも楽しめる日本ですね。







友人の頚髄損傷の方とコンサートに行ってきました。





名古屋今池にあるボトムラインという場所です。





小さなライブ会場なのですが、しっかりと車いす対応してくれるのです。





車いすといっても、大型の電動車いすですよ。





狭い個所はありましたが、注意すれば何とかなる程度です。





スタッフも本当に丁寧な対応をしてくれて秀逸です。





唯一気になるのは、介助者の料金も通常通り払う必要があることです。





その分、楽しんでいましたが。





また良かったのが、関係者席ということもあって、室外に行くときにタバコを吸って休憩していたドラマーと会話をする機会がありました。




写真を撮ってもらえばと後悔です。





ボトムラインのスタッフさんありがとうございました。