6月8日。日曜日に見た配信ツーマンライブレポート。
私の好きな音楽家、立花綾香さんと石垣優さん。月と太陽くらいタイプの異なるおふたりが同時に現れた、月蝕を見たような貴重な体験でした。
会場は東京都渋谷区代々木にあるライブスタジオロッジ。
18時半開演でこの日は自分の仕事も18時半まででしたけどPCを起動した状態で出かけ、たまたま10分ほどはやく終わったので急いで帰宅。ちょうど間に合い、最初からタイムリーで見ることができました。
ツーマンの先手は立花綾香さん。
先月ツアーで福岡に来られ、お会いしたばかりですが、またお会いしましたね。
オープニングのインスト曲とともに立花さんがステージへ。
水音と鳥の鳴き声がするなか、静かにうたいはじめます。彼女のブログによると「水底の調べ」という曲らしく、確か自分は初めて聴かせてもらった気がします。
いきなりクライマックス。すごい名曲を発見した気分で最初から引き込まれました。
ふと、暗闇に墜ちてしまった
前も後ろもわからず、希望だった未来は絶望に変わっていく
これからどう進んでいけばいゝんだろ、どんな日々を送っていけばいゝんだろ
わたしは独りだ
でも、憶えていてほしい
あなたを見ている人が、あなたを想っている人が、必ずいるということ
詩を読むように語り、続けてうたうは「勿忘草」。この前の福岡公演でも演奏され、強く印象に残っています。
あらためてあいさつ。
すっごいわたくしごとなんですけどと、共演者の石垣さんのふる里、沖縄が大好きと語り出します。
小中学校のときに民泊したことなど、楽しそうに話します。
冒頭を間違えて沸かせ、やりなおし。夏っぽい曲をと、次は「青」。
そして手拍子を誘い、続けて「共犯同盟」、そしてこれも久しぶりに聴かせてもらった名曲「はないちもんめ」。
気高く誇り高く、しかし時に野獣のように変化するボーカルが魅力な一方、
熊本県出身B型牡羊座好きな食べ物は小麦粉最近おにぎりも大好き、などとグダッとした自己紹介も立花さんらしいね(笑)。
十一月に行われるワンマンライブのお知らせのなかで、2019年に同じ会場で開催した時のMCで「夢はいつだって追うことができる、夢はいつだって叶えることができる」と話したところ、それが当時のヤフーニュースでとりあげられたらしく、もうこれは背負っていくものだと座右の銘のような感じになっているよう。
変わることはすごくこわくて、でも、壊さないと新しいものはつくれない。
こうはなしてうたうは「Again」。
冒頭はアカペラ。この前の福岡公演の「Iris」とツートップのような傑作曲。
皆んながドッと疲れているのが分かると会場を見渡して笑顔。
石垣さんにバトンタッチできたらと、ラスト曲は「怪物の行進」。
※立花綾香セットリスト
Forest
水底の調べ
勿忘草
青
共犯同盟
はないちもんめ
Again
怪物の行進
ツーマンライブの後手は懐かしい、石垣優さん。
音楽デュオ、やなわらばーとして長年活動されてましたが2020年に解散。
YouTubeの配信ライブは見ているものの、彼女のステージは2011年に福岡で観たインストアライブ以来。ソロ活動を開始されてからは初です。
最初の曲は今年の三月に発表された新曲の「夢の種」。
石垣さんの高い歌唱力を感じさせる、一聴して印象に残る曲。
続けて三線を取り出し、やなわらばー時代の「平和の歌」。
懐かしいですね。むかしやなのホームページへいくと、この曲が自動で流れるように、確かなっていましたね。
この曲が収録されている「ゆくい歌」は、「私が選ぶ平成時代最高のCDアルバム20枚」のうちの1枚。(※mixi日記でのみ公開)。
この2曲で石垣さんもいきなりクライマックスのよう。
2曲を終え、あいさつ。
先手の立花さんについて、うた声が強く美しく凜として、でもやさしさがうたのなかに含まれている。私とは対照的なうた声。このツーマンは全く違う色の世界観をお伝えできるのではと話します。ステージを見ていて引き込まれたとも。
私のは、ユルい時間になりますので、などと話して沸かせます。
また、アンコールがあればコラボもあるという段取りになっておりますなどと暴露し、また沸かせます。
続けてサポート音楽家の紹介。ギター、ピアノ、コーラスの臼井ミトンさん。
普段はソロ活動が中心ですが特別に参加してもらったそうです。
ラジオDJもされており、この為自己紹介もうまい。ラジオの人っぽい!と石垣さん話します。
「夢の種」について。5年前にやなわらばーが解散してソロとなり、そのなかでひとりでうたう素晴らしさ、大変さ、淋しさ、いろいろなものを勉強させてもらった。
この新曲は、新しい扉を開いていくぞと、やな時代も担当されてたNAOKI-T氏をプロデューサーに迎え、昨年夏から話し合いを繰り返して制作したものだそうです。
ソロになって5年と話すところを50年と話してしまい、わたし今何歳だ?ミトンさんみたくうまく話せないねと大いに沸かせました。
次の曲はチョーヤの夏梅のCMソング。
と、こゝで夏梅のペットボトルを取り出して、欲しい人!と募ります。そしてその場でお名前を訊き、サイン。こんなユルいクウキがずっと続きます。
曲は「夏色便り」。ミトンさんもギターでサポート。
夏色便りは、ふる里から離れた大切な人を想って應援する気持ちをうたったもの。
次の曲はその逆で、目標を持ってふる里を離れた人が、時には気持ちが弱くなってしまうけど、應援してくれている人がいるからこの場所で頑張っている。自分を奮い立たせている。そんな気持ちをうたったものと、やなわらばー時代の名曲「空をこえて 海をこえて」。
これだけ時が流れても石垣さんのうた声は変わらないですね。
次の曲は皆さんと一緒に盛り上がっていきたい。曲はBIGINの「三線の花」。
原曲には無い、観客の「イ~ヤ~サ~サ~」の掛け声が追加されたスペシャルなバージョン。
私がハイヤ!と言ったらイ~ヤ~サ~サ~。
薄い反應に、お酒が足りないんですかね、だからさっき(お酒頼んでと)言ったのに。などと話して笑わせます。
ミトンさんはキーボード。手拍子を誘って演奏開始。盛り上がりました。
続けてこれまた懐かしい、やな時代のヒット曲「いちごいちえ」。
むかしやなの曲を携帯電話に入れて外でよく聴いてたな、本当になつかしい思い出。
次で最後の曲です。え~の観客に、段取りを皆さんよろしくとあらためて伝えて沸かせます。
石垣さんはソロになってから初のライブツアーを行うようで、そのお知らせ。
ラスト曲はこちらも今年発表された新曲「明日に咲く花」。
※石垣優のセットリスト
夢の種
平和の歌
夏色便り
空をこえて 海をこえて
三線の花(※BIGINのカバー)
いちごいちえ
明日に咲く花
※ふたりでアンコール
涙そうそう(※BIGIN、夏川リミのカバー)
アンコール。
段取りどおりですねと話して沸かせ、再登場する石垣さんとミトンさん、そして立花さん。
アンコールのコラボ曲は、沖縄大好きと話していた立花さんが選んだそう。
でもまだ、石垣さんの生まれ育った石垣島は行ったことがないそうです。
石垣島も私が住んでた頃は田舎だったけど、今はドン・キホーテもあるし、マクドナルドミスタードーナツモスバーガーケンタッキーファミリーマート、なんでもあるよと石垣さん話すと、渋谷ですねと立花さん。
紫外線は本土の2倍なので日焼けに気をつけてほしいと話します。
曲は「涙そうそう」。
演奏開始してスミマセンと止める石垣さん。なんと喋りに夢中で三線のチューニング忘れてたそうです。最後の最後に大笑い。
衝撃を受ける立花さんと石垣さんのタイプの違うボーカル。これにミトンさんのコーラス。静かなステージに響く、三線とギター。
最高で貴重な体験でした。